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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


1.2.4 案件の発生から解決までの運用プロセスの改善を支援

蓄積した案件の情報は,CSVファイルに出力できます。出力したCSVファイルは,問い合わせや障害の発生傾向の分析などに利用できます。日,週,月単位での案件の発生頻度や,案件が多発するシステムを分析することで,システムの根本的な問題の解決を支援します。

また,案件の受付時間,案件の調査や対処に掛かった時間などを分析することで,解決が遅延した原因として,対処人員や対処方法に問題がなかったかを調べられます。

蓄積した案件の情報を基に,分析レポートを作成する場合の例を次の図に示します。

図1‒8 案件の情報の分析レポートへの利用

[図データ]

CSVファイルに出力できる案件の情報は,案件数の集計データおよび案件情報の2種類です。案件数の集計データは,GUIからCSVファイルに出力できます。なお,CSVファイルに出力した集計データから分析レポートを作成するときに,JP1/Service Supportがサンプルで提供しているマクロを利用することもできます。

案件情報はGUIまたはコマンドを使って,CSVファイルに出力できます。表計算ソフトや分析ツールなどを使って,出力したCSVファイルを分析レポートとして利用します。