Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


拡張起動プロセス定義ファイル(jp1co_service.conf)

〈このページの構成〉

形式

プロセス名|起動オプション|再起動可否|再起動回数|リトライ間隔|再起動回数リセット時間|

ファイル

jp1co_service.conf(拡張起動プロセス定義ファイル)

jp1co_service.conf.model(拡張起動プロセス定義ファイルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
物理ホストのとき

Consoleパス\conf\

論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1cons\conf\

UNIXの場合
物理ホストのとき

/etc/opt/jp1cons/conf/

論理ホストのとき

共有ディレクトリ/jp1cons/conf/

説明

JP1/IM - Managerを構成する機能のプロセス情報を定義するファイルです。

JP1/IM - Managerはプロセス管理機能によって,プロセス異常終了時の再起動を制御しています。プロセス管理機能は,拡張起動プロセス定義ファイルの定義に従ってプロセスを制御します。

空白など,不要な文字を記述しないでください。編集を許可されているパラメーターの数値だけを編集してください。

「再起動可否」のパラメーターだけを,運用にあわせてカスタマイズするようにしてください。ほかのパラメーターは,各プロセスに合わせて適切な値がデフォルト値として設定されているため,通常は設定を変える必要はありません。

クラスタ構成では,論理ホストのプロセス管理のプロセスを起動する際,論理ホストのconfフォルダに拡張起動プロセス定義ファイルがない場合,物理ホストの拡張起動プロセス定義ファイルがコピーされます。

定義の反映時期

定義ファイルの内容は,JP1/IM - Managerの起動時,またはjco_spmd_reloadコマンドを実行して定義を再読み込みしたときに有効になります。なお,「起動オプション」のパラメーター変更についてはJP1/IM - Managerの起動時にだけ有効になります。

記述内容

プロセス名

JP1/IM - Managerのプロセス管理機能により起動停止するプロセス名を指定します。

JP1/IM - Managerのプロセス名があらかじめ指定されています。編集しないでください。

なお,ここで指定した名称は,jco_spmd_statusコマンドでプロセス名として表示されます。

起動オプション

プロセスの起動オプションを指定します。

-Xmxパラメーター

-Xmxパラメーターは,Javaヒープ領域の最大サイズを設定するパラメーターです。

evtconプロセスおよびjddmainプロセスのヒープ領域使用量は,ユーザーの設定により初期値を超えることがあります。evtconプロセスは,デフォルト指定は-Xmx 512mで,512メガバイトがデフォルトサイズとなります。jddmainプロセスは,デフォルト指定はなしで,8,192メガバイトがデフォルトサイズとなります。ヒープ領域を見積もり,使用量がデフォルト値を超える場合には-Xmxパラメーターの値を見積もり後の値に変更する必要があります。

ヒープ領域の見積もりについては,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。

起動オプションの注意事項

・JP1/IM - Managerのevtconプロセスのヒープ領域サイズを変更する場合は,十分にテスト運用して問題ないことを確認してください。ヒープ領域範囲内で指定される場合であっても,メモリー不足によりJP1/IM - Managerが停止したり,[イベントコンソール]画面のイベント表示が更新されなくなったりするなど,動作が不安定になることがあります。この場合は,ヒープ領域見積もり式を参照し,[イベントバッファー]および[検索時のイベント取得件数]の設定を見直してください。

・JP1/IM - Managerのリリースノートに記載している最大メモリー容量は論理値です。OS種別,ご使用の環境,同時に稼働するアプリケーションの影響により,設定したヒープ領域を確保できない場合があります。ヒープ領域を確保できなかった場合や,デフォルト値を下回る値を設定した場合は,JP1/IM - Managerが起動できないなど,不具合が生じることがあります。

Windowsで,evtconプロセスのヒープ領域サイズを512メガバイトから1,024メガバイトに変更した場合の設定例を次に示します。

(設定例)

<ヒープ領域サイズを1,024メガバイトに変更する前(初期値)の状態>

evtcon|-Xmx512m|0|3|3|3600|

<ヒープ領域サイズを1,024メガバイトに変更したあとの状態>

evtcon|-Xmx1024m|0|3|3|3600|

再起動可否

プロセスが異常終了した場合に,再起動するかどうかを指定します。

再起動しない場合は0,再起動する場合は1を指定します。

デフォルトは0です。

再起動回数

プロセスの再起動の試行回数を指定します。

指定できる値は,0〜99です。デフォルトは3です。

なお,再起動可否のフィールドに0が指定されている場合は,値が指定されていても無効になります。

リトライ間隔

プロセスの再起動のリトライ間隔を,秒単位で指定します。

指定できる値は,0〜3,600です。デフォルトは3です。

なお,再起動可否のフィールドに0が指定されている場合は,値が指定されていても無効になります。

再起動回数リセット時間

再起動によってプロセスが起動してから何時間後に再起動回数をリセットするかを,秒単位で指定します。

指定できる値は,3,600〜2,147,483,647(秒)です。デフォルトは3,600です。

プロセスが起動してから,指定した時間が経過すると,再起動回数がリセットされます。再度プロセスが異常終了した場合は,再起動回数が1からカウントされます。再起動によってプロセスが起動してから,指定した時間より前に再度異常終了した場合は,前回の再起動回数を引き継ぎます。

なお,再起動可否のフィールドに0が指定されている場合は,値が指定されていても無効になります。

定義例

拡張起動プロセス定義ファイルの定義例を次に示します。

evflow||0|3|3|3600|
jcamain||0|3|3|3600|
evtcon|-Xmx512m|0|3|3|3600|
evgen||0|3|3|3600|
jcsmain||0|3|3|3600|
jcfmain||0|3|3|3600|
jddmain||0|3|3|3600|