Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


システムノード定義ファイル(imdd_systemnode.conf)

〈このページの構成〉

形式

{
  "meta":{
    "version":"2"
  },
  "allSystem":[
    {
      "id":"1個目のシステム名(ID)",
      "displayName":"システム名(表示名)",
      "jp1ResourcesGroup":"JP1資源グループ",
      "hostName":[{"ホスト指定文字":"指定種別"},
                   ・・・
                 ],
      "objectRoot":[
             {"type":"オブジェクトルートノード種別",
              "name":[
                 {"オブジェクトルートノード指定文字":"指定種別"},
                    ・・・
                     ]
                    },
                    ・・・
             ],
      "children":[
        {
          "id":"1個目のサブシステム名(ID)",
          "displayName":"サブシステム名(表示名)",
          "jp1ResourcesGroup":"JP1資源グループ",
          "hostName":[
                       {"ホスト指定文字":"指定種別"},
                        ・・・
                     ],
          "objectRoot":[
             {"type":"オブジェクトルートノード種別",
              "name":[
                 {"オブジェクトルートノード指定文字":"指定種別"},
                    ・・・
                     ]
                    },
                    ・・・
                     ],
          "children":[
            {
              "id":"1個目のサブシステム配下のサブシステム名(ID)",
              "displayName":"サブシステム名(表示名)",
              "jp1ResourcesGroup":"JP1資源グループ",
              "hostName":[{"ホスト指定文字":"指定種別"},・・・],
              "objectRoot":[
                 {"type":"オブジェクトルートノード種別",
                  "name":[
                     {"オブジェクトルートノード指定文字":"指定種別"},
                        ・・・
                          ]
                         },
                         ・・・
                 ]
              "children":[
                {
                  ・・・
                },
                ・・・
              ]
            },
            ・・・
          ]
        },
        {
          "id":"2個目のサブシステム名(ID)",
          "displayName":"サブシステム名(表示名)",
          "jp1ResourcesGroup":"JP1資源グループ",
          "hostName":[{"ホスト指定文字":"指定種別"},・・・],
          "objectRoot":[
             {"type":"オブジェクトルートノード種別",
              "name":[
                 {"オブジェクトルートノード指定文字":"指定種別"},
                    ・・・
                      ]
                     },
                     ・・・
             ]
          "children":[
            {
              ・・・
            },
            ・・・
          ]
        },
        ・・・
      ]
    },
    {
      "id":"2個目のシステム名(ID)",
      ・・・
    },
    ・・・
  ]
}

ファイル

imdd_systemnode.conf

imdd_systemnode.conf.model(システムノード定義ファイルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
物理ホストのとき

Managerパス\conf\imdd\

論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1imm\conf\imdd\

UNIXの場合
物理ホストのとき

/etc/opt/jp1imm/conf/imdd/

論理ホストのとき

共有ディレクトリ/jp1imm/conf/imdd/

説明

サンバースト形式やツリー形式で表示するシステムの階層構造を定義し,収集したデータを定義したホスト,およびホスト以外のオブジェクトルートでグルーピングする設定ファイルです。

インテリジェント統合管理基盤が収集した構成情報内のホスト,およびホスト以外のオブジェクトルートに対して,どのシステムに配置するかを定義します。

表示対象は,JP1/IM - Managerのエージェント構成またはリモート監視構成に含まれているホスト,およびホスト以外のオブジェクトルート,および他製品から収集した構成情報に含まれるホスト,およびホスト以外のオブジェクトルートです。JP1/IM - Manager(インテリジェント統合管理基盤)の連携先ホストにAJSマネージャーやPFMマネージャーが含まれる場合,配下のAJSエージェントやPFMの監視エージェントもツリーの表示対象です。

jddcreatetreeコマンド実行時にこれらのホスト,およびホスト以外のオブジェクトルートの一覧を取得し,システムノード定義ファイル(imdd_systemnode.conf)の定義内容に従って,システムの配下にホスト,およびホスト以外のオブジェクトルートを振り分けて階層構造を作成します。このため,システムノード定義ファイル(imdd_systemnode.conf)に定義されたホスト,およびホスト以外のオブジェクトルートでも,JP1/IM,JP1/AJS,およびJP1/PFMの構成上に存在しない場合は,ツリー上には表示されません。

なお,一つのノードが複数のシステムまたはサブシステムで使用される場合は,どれか一つのシステムに定義を絞る必要があります。複数のシステムで一つのノードを管理することはできません。

定義の反映時期

jddcreatetreeコマンドおよびjddupdatetreeコマンドが正常終了すると,システムノード定義ファイルの情報がインテリジェント統合管理基盤に反映されます。

jddcreatetreeコマンドおよびjddupdatetreeコマンドについては,「jddcreatetree」(1. コマンド),「jddupdatetree」(1. コマンド)を参照してください。

記述内容

システムノード定義ファイルは,UTF-8で,BOM(byte order mark)が付与されないように保存してください。「¥」を文字として指定したい場合は,エスケープ文字「¥」を「¥」の前に指定します。

"version":"2"

システムノード定義ファイルのバージョンです。「2」を指定します。このオプションは省略できません。

"id":"n個目のシステム名(ID)"

SID(連携する各製品の構成要素を一意に表すID)に設定するシステムのIDを,半角英数字で指定します。

idは255文字以内で指定します。システムとシステム構成要素を合わせて1,000個まで指定できます。このオプションは省略できません。

  • システムの場合

    allSystemの直下に定義するシステム内の一意の値

  • サブシステムの場合

    childrenの直下に定義するサブシステム内の一意の値

システムの統合によりシステムノード定義ファイルを統合する場合,設定値が一意となっているかを確認し,必要に応じてidを変更してください。

"displayName":"システム名(表示名)"

サンバースト形式,ツリー形式に表示されるシステムの名称を指定します。

名称は,制御文字および機種依存文字を含まない255文字以内の文字列で指定します。なお,displayNameは,システムノード定義ファイル内で一意とする必要はありません。同じ名称を指定できます。

"jp1ResourcesGroup":"JP1資源グループ"

システムが監視する範囲のJP1資源グループです。JP1資源グループによるアクセス制御をしない場合,この項目は不要です。

jp1ResourcesGroupは半角英数字および記号「!」,「@」,「#」,「$」,「%」,「&」,「_」,「-」,「*」,「'」,「^」,「{」,「}」,「(」,「)」,「.」,「¥」,「`」,「~」です。64文字以内で指定します。

"hostName":[{"ホスト指定文字":"指定種別"}…]

IM構成上のホスト,連携製品の登録エージェントなどシステムに属するホストを,次に示すホスト指定文字と指定種別で指定します。

ホスト指定文字

指定種別(6文字以内)

ホスト名そのもので指定する場合

""(空文字)

正規表現でホストを指定する場合

regexp

注※ 正規表現には拡張正規表現を使用します。正規表現は完全一致であり,指定した正規表現とホスト名の文字列全体を比較し,完全に一致した場合だけ条件が成立します。正規表現の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「付録G 正規表現」を参照してください。

ホスト名に指定できる文字は,半角英数字および記号「!」,「$」,「(」,「)」,「*」,「+」,「,」,「-」,「.」,「/」,「:」,「<」,「=」,「[」,「\」,「]」,「^」,「{」,「|」,「}」です。255文字以内で指定します。

(指定例)

"hostName":[{"host1":""},{".+[1-5]+":"regexp"}]

hostNameで設定したホストでデータをグループ化する際は,上から設定された順番で処理されます。また,ホストのグループ化では,大文字小文字の区別はありません。childrenでサブシステムを定義していない場合,かつtypeおよびnameが指定されていない場合,このオプションは省略できません。

なお,ホスト名が重複している場合,二つ目以降のホスト名は無視されます。

"objectRoot"

システム,またはサブシステムに属するオブジェクトルートノードのオブジェクトルートノード種別とオブジェクトルートノード指定文字,指定種別を指定します。

"type":"オブジェクトルートノード種別"

nameに指定したオブジェクトルートノード名の種別を指定します。

指定したオブジェクトルートノード種別は大文字小文字の区別はありません。typeに指定できる値については,各製品のマニュアルを参照してください。なお,JP1/AJSまたはJP1/PFMと連携する場合に指定できる値は,HOSTだけです。

childrenでサブシステムを定義していない場合,かつhostNameが指定されていない場合,このオプションの指定は省略できません。

typeに指定できる文字は,半角英数字および記号「-」,「.」,「:」,「~」です。

"name":[{"オブジェクトルートノード指定文字":"指定種別"}…]

システム,またはサブシステムに属するオブジェクトルートノードを,次に示すオブジェクトルートノード指定文字と指定種別で指定します。

オブジェクトルートノード指定文字

指定種別

オブジェクトルートノード名そのもので指定する場合

""(空文字)

正規表現で指定する場合

regexp

注※ 正規表現には拡張正規表現を使用します。正規表現は完全一致であり,指定した正規表現とオブジェクトルートノード名の文字列全体を比較し,完全に一致した場合だけ条件が成立します。正規表現の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「付録G 正規表現」を参照してください。

(指定例1)

"name":{"switch1":""}

(指定例2)

"name":{".+[1-5]+":"regexp"}

nameで設定したオブジェクトルートノードでデータをグループ化する際は,上から設定された順番で処理されます。また,オブジェクトルートノードのグループ化では,大文字小文字の区別はありません。nameに設定したオブジェクトルートノード名とtypeに設定したオブジェクトルートノード種別が重複している場合,二つ目以降のオブジェクトルートノード名は無視されます。

childrenでサブシステムを定義していない場合,かつhostNameが指定されていない場合,このオプションの指定は省略できません。

"children"

システムの直下のサブシステムの情報を,idchildrenの内容で定義し,階層化の情報として設定します。階層はシステムと合わせて10階層まで定義できます。配下にサブシステムを持たないシステムの場合,この項目は不要です。

なお,統合オペレーション・ビューアーのサンバーストまたはツリーに表示できる階層については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」のサンバーストまたはツリーの階層を説明している章を参照してください。

定義例1

例題に示す構成の場合の定義例

次のシステム,サブシステム,および各システム,サブシステムに属するホストの構成を設定します。

(例題)

[図データ]

{
  "meta":{
    "version":"2"
  },
  "allSystem":[
    {
      "id":"systemA",
      "displayName":"システムA",
      "jp1ResourcesGroup":"SYSTEM_A",
      "hostName":[{"HOST-A0":""}],
      "children":[
        {
          "id":"subA1",
          "displayName":"システムA-1",
          "jp1ResourcesGroup":"SYSTEM_A",
          "hostName":[{"HOST-A10":""},{"HOST-A11":""}]
        },
        {
          "id":"subA2",
          "displayName":"システムA-2",
          "jp1ResourcesGroup":"SYSTEM_A",
          "children":[
            {
              "id":"subA21",
              "displayName":"システムA-2-1",
              "jp1ResourcesGroup":"SYSTEM_A",
              "hostName":[{"^HOST-A21.*":"regexp"},{"HOST-A10-1":""}]
            },
            {
              "id":"subA22",
              "displayName":"システムA-2-2",
              "jp1ResourcesGroup":"SYSTEM_A",
              "hostName":[{"HOST-A22":""}]
            }
          ]
        }
      ]
    },
    {
      "id":"systemB",
      "displayName":"システムB",
      "jp1ResourcesGroup":"SYSTEM_B",
      "hostName":[{"HOST-B10":""},{"HOST-B11":""}]
    }
  ]
}

定義例2

一つのホストやルートオブジェクトノードが複数のシステムまたはサブシステムで使用される場合の定義例

複数のシステムで一つのホストを管理できないため,システムAまたはシステムBのどちらかに定義を絞ります。

例題

{
  "meta":{
    "version":"1"
  },
  "allSystem":[
    {
      "id":"systemA",
      "displayName":"システムA",
      "hostName":[{"HOST1":""},{"HOST-A":""}]
    },
    {
      "id":"systemB",
      "displayName":"システムB",
      "hostName":[{"HOST1":""},{"HOST-B":""}]
    }
  ]
}

システムAに絞る場合の定義例

{
  "meta":{
    "version":"1"
  },
  "allSystem":[
    {
      "id":"systemA",
      "displayName":"システムA",
      "hostName":[{"HOST1":""},{"HOST-A":""}]
    },
    {
      "id":"systemB",
      "displayName":"システムB",
      "hostName":[{"HOST-B":""}]
    }
  ]
}

システムBに絞る場合の定義例

{
  "meta":{
    "version":"1"
  },
  "allSystem":[
    {
      "id":"systemA",
      "displayName":"システムA",
      "hostName":[{"HOST-A":""}]
    },
    {
      "id":"systemB",
      "displayName":"システムB",
      "hostName":[{"HOST1":""},{"HOST-B":""}]
    }
  ]
}