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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス


3.17.1 [基本設定]ページ

[基本設定]ページでは,繰り返しイベント条件,および抑止設定を指定します。

図3‒36 [基本設定]ページ(JP1/IM - Managerのバージョンが10-50以降の場合)

[図データ]

図3‒37 [基本設定]ページ(JP1/IM - Managerのバージョンが10-10の場合)

[図データ]

JP1/IM - Managerのバージョンが10-10の場合は,[抑止項目]の[次のイベントをアクション対象外にする]チェックボックスが[繰り返しイベントをアクション対象外にする]チェックボックスになります。

表示項目を次に示します。

[イベント条件一覧]

繰り返しイベント条件を一覧表示します。上に表示されているイベント条件ほど,優先順位が高くなります。それぞれのイベント条件は,AND条件となります。

[属性名]欄にイベント条件の属性名を表示します。固有の拡張属性を条件に指定した場合,ユーザーが属性名として指定した文字列の先頭に,「E.」を付けて表示します。例えば,「TEST」と指定した場合,「E.TEST」と表示されます。

[属性値]欄に属性値を表示します。複数指定した場合,「,」(半角コンマ)で区切ります。

[条件]欄にイベント条件の比較(「から始まる」,「と一致する」,「と一致しない」,「を含む」,「を含まない」,「正規表現」,「期間指定」,「日時指定」のどれか)を表示します。

[選択イベント条件入力]

[イベントコンソール]画面で選択しているJP1 イベントの属性値が,自動的に条件一覧に入力されます。[選択イベント条件入力]ボタンをクリックしたときの動作は次の表のようになります。なお,表内のバイト数はシフトJISコードで換算したものです。

表3‒13 [選択イベント条件入力]ボタンをクリックしたときの動作

イベント属性値

動作

長さ

制御文字※1

4,096バイト以下

なし

  • イベント属性値がすべて反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[と一致する]が選択される。

あり

  • 制御文字の直前の文字までが,条件一覧の条件値として反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択される。

4,097バイト以上

なし

  • 4,096バイトまでの文字※2が,条件一覧の条件値として反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択される。

4,096バイト以内の文字列にあり

  • 制御文字の直前の文字までが,条件一覧の条件値として反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択される。

4,097バイト以降の文字列にあり

  • 4,096バイトまでの文字※2が,条件一覧の条件値として反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択される。

注※1

イベント属性値に改行やタブなどの制御文字が含まれるかどうかを示します。

注※2

4,096バイト目がマルチバイト文字の一部の場合,4,096バイト目を含む文字の直前の文字までが,条件一覧の条件値として反映されます。

なお,選択しているJP1イベントの情報がイベント情報マッピング定義でマッピングされている場合は,マッピングしている表示項目の属性値および固有の拡張属性値が,条件一覧に入力されません。イベント情報マッピング定義の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド」の「6.9.2 JP1イベントの固有の拡張属性を表示する(イベント情報のマッピング)」を参照してください。

[追加]

新規にイベント条件を追加する場合は,[追加]ボタンをクリックします。クリックすると,設定していないイベント条件がイベント条件の一覧の最後尾に追加されます。最大256件のイベント条件を追加できます。

[削除]

選択しているイベント条件を削除する場合は,[削除]ボタンをクリックします。

[上へ移動]

一覧で選択したイベント条件を,1行上へ移動します。イベント条件の優先順位を変更するために使用します。

[下へ移動]

一覧で選択したイベント条件を,1行下へ移動します。イベント条件の優先順位を変更するために使用します。

イベント条件の編集領域

繰り返しイベントのイベント条件を編集する領域です。選択する属性によって表示される領域が異なります。表示される領域の説明を次に示します。

なお,[繰り返しイベント条件で抑止]メニューから起動した場合は,画面を開いたときに選択していたJP1イベントの属性名と属性値が条件として自動的に設定されます。自動的に設定する対象となる属性名および属性値は,繰り返しイベント条件自動入力定義ファイルで設定できます。属性値がシフトJISコード換算で4,096バイトを超えた場合および属性値に制御文字がある場合の動作は,[選択イベント条件入力]と同じです。繰り返しイベント条件自動入力定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「繰り返しイベント条件自動入力定義ファイル(event_storm_auto_list.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

[文字列]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

  • 発生元ホスト名

  • 登録ホスト名

  • オブジェクト名

  • 登録名

  • 事象種別

  • ユーザー名

  • メッセージ

  • プロダクト名

  • 発行元ユーザー名

  • 発行元グループ名

  • 発行元IPアドレス

  • オブジェクトID

  • 終了コード

発行元IPアドレスにIPv6アドレスを指定する場合,次のように英字部分を英小文字で指定してください。

0011:2233:4455:6677:8899:aabb:ccdd:eeff

また,次のようなIPアドレスの省略形式は指定できません。

2012:7:8::a:b

登録ホスト名および発生元ホスト名には,統合監視DBおよびIM構成管理DBが有効な場合,パス表記で業務グループ名を指定することもできます。条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効な場合,および[と一致する][と一致しない]以外を選択した場合,パス表記で業務グループ名を指定しても,ホスト名として扱われます。

また,発生元ホスト名は,発生元ホストのマッピングが有効な場合に指定できます。発生元ホストのマッピングが無効な場合は,[固有の拡張属性]編集で属性名にJP1_SOURCEHOSTを指定することで発生元ホスト名の条件を指定できます。

シフトJISコード換算で64キロバイト以内の文字列で指定します。文字列の英大文字・英小文字を区別します。

複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。

「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションの指定を「ON」にしている場合に,右側のリストボックスで[正規表現]以外を選択すると,次の属性では文字列の英大文字・小文字を区別しません。

  • 登録ホスト名

  • 発生元ホスト名

[重大度]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

  • 重大度

    選択しているラジオボタンによって抑止するイベントが異なります。

  • [重大度が定義されているすべてのイベント]を選択している場合

    重大度が定義されているすべてのイベントを抑止します。

  • [重大度を指定する]を選択している場合

    特定の重大度が設定されたイベントを抑止します。

    [緊急][警戒][致命的][エラー][警告][通知][情報][デバッグ]のどれかから選択できます。

  • [JP1/SESイベント]を選択している場合

    JP1/SESイベントを抑止します。

なお,重大度変更機能を有効にした場合,[重大度]は[重大度(変更前)]と表示されます。重大度変更機能を有効にした場合に,[選択イベント条件入力]ボタンをクリックするか,[繰り返しイベント条件で抑止]メニューを選択すると,変更前の重大度が自動で入力されます。

重大度変更機能については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「5.13 重大度変更機能の設定」を参照してください。

[文字列(入力候補あり)]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

  • オブジェクトタイプ

  • 登録名タイプ

シフトJISコード換算で64キロバイト以内の文字列で指定します。文字列の英大文字・英小文字を区別します。

複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。

「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[イベントID]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

  • イベントID

8桁以内の16進数で指定します。複数のイベントIDを指定する場合,64キロバイト以内の文字列で指定します。制御文字は,指定できません。指定できる範囲は0〜7FFFFFFFです。

複数のイベントIDを指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。

右側のリストボックスでは,指定したイベントIDに対する条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。

[日時]編集(範囲指定)

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

  • 開始時刻

  • 終了時刻

選択しているラジオボタンによって指定方法が異なります。

  • [日時範囲指定]を選択している場合

    年,月,日,時,分,秒を指定します。通算秒を指定するときは,[日時範囲指定]を選択してください。

    [現在時刻]ボタンをクリックすると,ボタンをクリックした時間が指定されます。

    選択しているラジオボタンによって期間が異なります。

    ・[期間指定]を選択しているとき

    イベント条件の終了日時を期間で指定します。右側のリストボックスでは,[日後][時間後][分後][日前][時間前][分前]のどれかを選択します。

    ・[日時指定]を選択しているとき

    イベント条件の終了日時を日時で指定します。

  • [文字列指定]を選択している場合

    シフトJISコード換算で64キロバイト以内の文字列で指定します。文字列で指定するときは,[文字列指定]を選択してください。文字列の英大文字・英小文字を区別します。

    複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。

    「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。

    右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[日時]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

  • 登録時刻

  • 到着時刻

年,月,日,時,分,秒を指定します。

[現在時刻]ボタンをクリックすると,ボタンをクリックした時間が指定されます。

選択しているラジオボタンによって期間が異なります。

  • [期間指定]を選択している場合

    イベント条件の終了日時を期間で指定します。右側のリストボックスでは,[日後][時間後][分後][日前][時間前][分前]のどれかを選択します。

  • [日時指定]を選択している場合

    イベント条件の終了日時を日時で指定します。

[固有の拡張属性]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

  • 固有の拡張属性

固有の拡張属性の条件を指定します。

選択するラジオボタンによって,指定できる項目が異なります。

  • [属性名]を選択している場合

    固有の拡張属性の条件を属性名で指定します。

    [属性名]テキストボックスでは,32バイトまでの,半角英大文字,半角数字,および半角のアンダーバー(_)で指定します。先頭の文字は,英大文字にします。半角英小文字で入力しても,半角英大文字に変換されます。拡張属性(共通情報)は指定できません。

  • [項目名]を選択している場合

    固有の拡張属性の条件を項目名で指定します。

    [項目名]ドロップダウンリストから選択して指定します。表示される項目名はイベント拡張属性定義ファイルの標準ファイルと拡張ファイルに指定した固有の拡張属性です。

[条件]テキストボックスでは,シフトJISコード換算で64キロバイト以内の文字列で指定します。文字列の英大文字・英小文字を区別します。

複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。

「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[数値]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

  • 登録要因

  • 発行元プロセスID

  • 発行元ユーザーID

  • 発行元グループID

64キロバイト以内の10進数の整数で指定します。0〜9の整数および半角ハイフン(-)だけ指定できます。指定できる値は,-2,147,483,648〜2,147,483,647です。

ただし,複数の数値を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。

右側のリストボックスでは,指定した属性に対する条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。

[適用]

設定内容を反映します。

[抑止項目]

繰り返しイベント条件の抑止項目を指定します。

[図データ]

[繰り返しイベントのイベント一覧表示を抑止する]

繰り返しイベントのイベント一覧表示を抑止する場合は,[繰り返しイベントのイベント一覧表示を抑止する]チェックボックスをチェックします。抑止しない場合は,チェックを外します。デフォルトは,チェックが付いている状態です。

[次のイベントをアクション対象外にする]

繰り返しイベントをアクション対象外にする場合は,[次のイベントをアクション対象外にする]チェックボックスをチェックします。また,アクション対象外にする範囲を[すべての繰り返しイベント][繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベント]のどちらかから選択します。それぞれの違いを次の表に示します。

表3‒14 アクション対象外にする範囲の違い

選択した項目

アクション対象外にする範囲

[すべての繰り返しイベント]

編集中の繰り返しイベント条件に一致するすべての抑止対象のイベントをアクション対象外にします。

[繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベント]

編集中の繰り返しイベント条件に一致する抑止対象のイベントのうち,抑止を開始する契機となったイベント(繰り返し開始イベント)以外をアクション対象外にします。

アクション対象外にしない場合は,チェックを外します。デフォルトは,チェックが外れている状態です。

アクション対象外になる抑止対象のイベントについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「4.5.8 大量発生イベントの自動アクションの実行抑止」を参照してください。

どちらか,または両方の項目を必ずチェックしてください。チェックボックスに一つもチェックがない状態で[OK]ボタンをクリックした場合,KAVB0002-Eのメッセージのダイアログボックスが表示されます。

JP1/IM - Managerのバージョンが10-10の場合は,[次のイベントをアクション対象外にする]チェックボックスが[繰り返しイベントをアクション対象外にする]チェックボックスになります。チェックボックスをチェックしたときの動作は,[次のイベントをアクション対象外にする]チェックボックスをチェックして,アクション対象外にする範囲に[すべての繰り返しイベント]を選択した場合と同じです。

[図データ]