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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


5.2.1 イベント一覧の表示項目

イベント一覧には,各イベントの属性(基本属性,共通の拡張属性,または固有の拡張属性)が項目として表示されます。表示項目は変更できません。

イベント一覧に表示される項目(列)を次の表に示します。

表5‒2 イベント一覧の表示項目

表示項目(列名)

説明

対処状況

JP1イベントの対処状況を示す情報(対処済,処理中,保留,未処理)が表示されます。

集約イベントの場合は,集約開始イベントの対処状況が表示されます。集約開始イベントと集約している繰り返しイベントの対処状況が異なる場合は,集約開始イベントの対処状況欄に「!」が表示されます。

集約

集約開始イベントの場合に,[図データ]が表示されます。

[図データ](重要イベント)

イベントが重要イベントの場合に,[図データ]が表示されます。集約イベントの場合は,集約開始イベントが重要イベントの場合に,[図データ]が表示されます。

重要イベントとして集約されている繰り返しイベントに,重要イベントと重要ではないイベントが混在している場合は,「!」が表示されます。

重大度

JP1イベントの緊急性を示します。緊急性の高い順に,次の値があります。「緊急(Emergency)」,「警戒(Alert)」,「致命的(Critical)」,「エラー(Error)」,「警告(Warning)」,「通知(Notice)」,「情報(Information)」,「デバッグ(Debug)」

なお,統合監視DBを使用する場合に,重大度変更機能で重大度を変更したときは,変更したあとのJP1イベントの緊急性を表します。

イベントDB内通し番号

発行元に関係なくこのイベントサーバに到達した順番です。

登録時刻

イベント発行元ホストのイベントDBにJP1イベントが登録された時刻です。

発生元ホスト名

JP1イベントを登録したエージェント名(発行元イベントサーバ名)です。

ユーザー名

JP1イベント発行元のユーザー名です。

イベントID

発行元のプログラムや,発生した事象を表す値です。

メッセージ

JP1イベントの内容を表すメッセージテキストです。

オブジェクトタイプ

イベント発行の契機となる事象が発生したオブジェクトの種類を表す「JOB」,「JOBNET」などの文字列です。

アクション

自動アクションが設定されていて,イベントがアクション実行の対象となった場合に,アクションマーク[図データ](抑止されなかったアクション),[図データ](抑止されたアクション),または[図データ](一部抑止されたアクション)が表示されます。

また,繰り返しイベントの監視抑止でアクションの実行を抑止している場合にイベントが大量発生したとき,[イベント一覧]画面に[図データ]が表示されます。

共通除外条件によってアクションの実行対象外になった場合は[図データ](アクション除外イベント)が表示されます。

集約開始イベントと繰り返しイベントのアクション状況が異なる場合,アクション欄に「!」が表示されます。

項目の列幅

表示される項目の列幅は,マウスでドラッグすると任意の幅に変更できます。また,列自体をドラッグして,列の順番を入れ替えることもできます。

重要イベントの背景色

重要イベントの場合,イベント一覧に表示される重大度によって次に示す背景色が付きます。

表5‒3 重要イベントの背景色

重大度

対処状況

背景色

警告/通知/情報/デバッグ

「対処済」以外

エラー

緊急/警戒/致命的

上記以外

「対処済」

白(背景色なし)

イベントの対処状況

JP1イベントの対処状況を設定したイベントには,イベント一覧の左端の列に,対処状況とアイコンが表示されます。

対処状況の種類と,その対処状況を示す対処状況マークを次に示します。どのような場合にどの対処状況を設定するか,運用に合わせて決めてください。

表5‒4 対処状況の種類と対処状況マーク

対処状況

対処状況マーク

対処済

[図データ]

処理中

[図データ]

保留

[図データ]

未対処

(無印)

設定した対処状況は,ログインしているマネージャーの統合監視DBまたはイベントDBに記録されます(ほかのホストから転送されてきたJP1イベントの場合,転送元ホストの統合監視DBまたはイベントDBの情報は変更されません)。そのため,同じマネージャーにログインしているJP1/IM - Viewの[イベント監視]ページおよび[重要イベント]ページにも反映されます。

画面に表示できるイベント数の上限

画面に表示できるイベント数の上限は100件です。JP1イベントの数が,表示できるJP1イベントの数の上限を超える場合,最新のイベントから100件ずつイベントを表示します。画面を切り替えると201件目以降のイベントを順次表示できます。

[イベント一覧]画面の更新

[イベント一覧]画面は,一定間隔で新しいイベントが到着していないかインテリジェント統合管理サーバをチェックし,画面を自動更新します。画面は,最新のイベントを表示している場合だけ自動更新されます。過去のイベント(101件目以降)を表示している場合は自動更新されません。また,更新間隔の変更はできません。

なお,画面を手動で更新した場合は,最新のイベント一覧が表示されます。

状態の絞り込み

[イベント一覧]画面に一覧表示するイベントを,[図データ][状態絞込み]ボタンで切り替えます。次に示す状態のイベントを,ボタンの色によって絞り込みできます。

表5‒5 ボタンの色と絞り込まれるイベント

ボタンの色

絞り込まれるイベント

重大度

対処状況

警告/通知/情報/デバッグ

「対処済」以外

エラー

緊急/警戒/致命的

すべてのボタンを一度に選択することもできます。絞り込みを切り替えた場合は,変更後の設定で最新のイベント(100件)を取得し直し,イベント一覧を更新します。