5.15 発生元ホストのマッピングの設定
発生元ホストをマッピングするための手順を説明します。発生元ホストのマッピングは,統合監視DBを使用している場合に利用できます。
発生元ホストのマッピングを設定する手順を次に示します。
-
発生元ホストのマッピングを有効にする。
jcoimdef -hostmap ON
jcoimdefコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
-
発生元ホストマッピング定義ファイルを編集する。※
発生元ホストマッピング定義ファイルを編集します。この定義ファイルには,1,000個まで定義を指定できます。
なお,発生元ホストのマッピングを有効にすると次の表のJP1イベントが自動的にマッピングされます。次の表以外のJP1イベントについては個別に設定する必要があります。また,発生元ホストマッピング定義ファイルに次の表に該当するイベントを定義しても,次の表のマッピングが優先されます。
表5‒13 マッピングされるJP1イベント 項番
製品名
マッピングされるJP1イベント
マッピング元の属性名
備考
1
JP1/Base
イベントIDが3A71,拡張属性「E.PPNAME」が「/HITACHI/JP1/NTEVENT_LOGTRAP」と一致するJP1イベント
B.SOURCESERVER
共通定義設定用ファイル(JP1イベントの属性変更)でJP1イベントの属性変更が設定されている場合に,マッピングされます。
2
イベントIDが次のJP1イベント
-
3A71
E.A1
共通定義設定用ファイル(JP1イベントの属性変更)でJP1イベントの属性変更が設定されていない場合に,マッピングされます。
3
イベントIDが次のJP1イベント
-
3A80
E.SNMP_SOURCE
−
4
JP1/AJS2およびJP1/AJS3
イベントIDが次のJP1イベント
-
4105
-
4106
-
4107
-
4109
-
410A
-
4125
-
4126
-
4127
E.C0
−
5
JP1/PFM
プロダクト名が次のJP1イベント
-
/PFM/ALARM_EVENT
-
/HITACHI/JP1/PFM/ALARM_EVENT
-
/HITACHI/JP1/PFM/STATE_EVENT
E.JPC_AGENT
−
6
プロダクト名が次のJP1イベント
-
/HITACHI/JP1/PFM
E.JPC_MGR
−
7
JP1/Cm2/SSO
JP1/Cm2/NNM
JP1/PFM/SSO - Agent for Process
イベントIDが次のJP1イベント
-
3A80
ホスト名が入っている次の属性のどれかがマッピングされます。
-
E.SNMP_VARBIND1
-
E.SNMP_VARBIND2
-
E.SNMP_VARBIND3
-
E.SNMP_VARBIND6
-
E.SNMP_VARBIND12
−
8
JP1/PAM
プロダクト名が次のJP1イベント
-
/HITACHI/JP1/PAM
E.PAM_HOSTNAME
−
9
JP1/SCIM
イベントIDが次のJP1イベント
-
432B
-
432C
E.SCIM_AGENT_ADDR
−
10
Cosminexus
イベントIDが次のJP1イベント
-
12000
-
12080
E.HOST_NAME
−
11
JP1/ServerConductor
プロダクト名が次のJP1イベント
-
/HITACHI/SYSTEM_MANAGER
E.HSM_SERVER
−
12
JP1/IM - EG for NNMi
イベントIDが次のJP1イベント
-
6100
E.NNMI_SRC_NODE_NAME
−
13
JP1/Console Agent for VOS3
-
イベントIDが次のJP1イベント
・11503
・11504
・11505
・11506
・11516
・11520
・11521
・11522
・11523
・1159F
-
イベントIDが11502,または1150Aで,オブジェクトタイプが「CPN」と一致するJP1イベント
E.CIF_PNAM
−
14
JP1/NETM/DM
イベントIDが次のJP1イベント
-
10110
-
10112
-
10111
-
10410
-
10411
-
10412
E.A2
−
15
イベントIDが次のJP1イベント
-
10420
-
10421
-
10422
E.O3
−
16
JP1/IM - MO
イベントIDが次のJP1イベント
-
6400
E.EVTSRC_INFO
−
17
JP1/IM - Manager
イベントIDが次のJP1イベント
-
3A71
E.A1
−
18
イベントIDが次のJP1イベント
-
6400
E.EVTSRC_INFO
表示メッセージ変更後のイベントを発行する機能が有効の場合に発行される表示メッセージ変更後のイベントです。
(凡例)
−:なし
編集する内容については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「発生元ホストマッピング定義ファイル(user_hostmap.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
- 注※
-
リモート監視ログファイルトラップの場合は設定に関係なく,発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)が設定されます。このため,発生元ホストマッピング定義ファイルを編集する必要はありません。
-
-
JP1/IM - Managerを再起動する。
手順1で発生元ホストのマッピングを無効から有効に変更した場合は,JP1/IM - Managerを再起動する必要があります。
発生元ホストのマッピングを有効にしている状態で,発生元ホストマッピング定義ファイルを編集した場合は,jco_spmd_reloadコマンドを実行することで定義を反映できます。
jco_spmd_reloadコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jco_spmd_reload」(1. コマンド)を参照してください。