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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


13.3.5 Cosminexusのシステム環境の状態と使用されるリソース状況を監視する場合のシステム構成(Cosminexus + JP1/Cm2/SSO連携)

バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOでCosminexusのシステム環境で使用されるリソースの監視を行っている場合,JP1/IMでは,セントラルスコープを利用することでCosminexusのシステム環境の情報に加え,そのシステム環境で実行される業務に関連するリソース情報を収集し,監視できます。なお,Cosminexus + JP1/Cm2/SSO連携の監視オブジェクトは,ユーザー監視オブジェクトです。

この場合のシステム構成例を次に示します。

図13‒6 Cosminexus + JP1/Cm2/SSOとの連携例

[図データ]

各ホストで必要な製品を次に示します。

マネージャー
  • JP1/IM - Manager

    セントラルコンソールとセントラルスコープを稼働させています。セントラルスコープは,業務とJP1イベントを関連づけて監視する場合に必要です。業務の実行状況などをJP1イベントとして監視するだけであれば,必要ありません。

  • JP1/Base

エージェント(Cosminexusの運用管理サーバホスト)
  • Cosminexus Application Server

    業務サーバ上で稼働する業務の運用・管理をするために必要です。

    なお,この運用管理サーバホストで必要となるのは,APサーバに含まれるCosminexus Management Serverおよびその前提プロセスです。

  • JP1/Base

エージェント(JP1/Cm2/SSOの稼働性能管理サーバホスト)
  • NNM

    JP1/Cm2/SSOの前提製品です。また,バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOが発行するSNMPトラップを管理します。バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMが前提となります。

  • HTTPサーバ

    NNMの画面(WWWページ)を表示するために必要です。

  • JP1/Cm2/SSO

    バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOはJP1/PFM/SSO for Application Serverの前提製品であり,ネットワーク上のサーバのリソースを監視するために必要です(リソースの状況はJP1/ESAから収集します)。

    業務サーバ上で稼働するJP1/ESAを管理するために必要です。

  • JP1/PFM/SSO for Application Server

    ネットワーク上のCosminexus Application Serverのリソースを監視するために必要です(リソースの状況はJP1/ESAから収集します)。

  • JP1/Base

エージェント(業務サーバホスト)
  • Cosminexus Application Server

    Cosminexus Application Serverをインストールし,業務目的に合わせてCosminexus Application Serverの各種構成ソフトウェアを使用します。

    業務サーバ上のCosminexus Application Serverの運用・管理は,運用管理サーバ上のCosminexus Manager(Cosminexus Management Server)で行います。

  • JP1/ESA

    業務サーバ上で実行されるCosminexus管理下のアプリケーションが使用するリソース状況を監視するために必要です。

  • JP1/Base

ビューアー
  • JP1/IM - View

注意事項

上記システム構成のように,Cosminexus業務とその業務のリソース状況を監視したい場合は,監視ツリーの自動生成時に「業務指向ツリー」を選択してください。「サーバ指向ツリー」を選択した場合,Cosminexus業務のリソース状況を監視するための監視オブジェクトが生成されません。監視ツリーの種類と監視オブジェクトの関係については,「5.3.3 自動生成できる監視ツリーの構造」を参照してください。