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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


13.3.4 JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMと連携して,ネットワークを監視する場合の構成

JP1/IM - Mを,バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMと連携して使うと,システムのネットワークを監視できます。

JP1/IM - Viewの画面から,バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMの画面を呼び出せます。また,バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMが管理するSNMPトラップをJP1/BaseがJP1イベントに変換して,JP1/IM - Viewの[イベントコンソール]画面で監視できます。

図13‒5 バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMとの連携例

[図データ]

各ホストで必要なプログラムを次に示します。

マネージャー
  • JP1/IM - Manager

    セントラルコンソールとセントラルスコープを稼働させています。セントラルスコープは,業務とJP1イベントを関連づけて監視する場合に必要です。業務の実行状況などをJP1イベントとして監視するだけであれば,必要ありません。

  • JP1/Base

エージェント(ネットワーク管理マネージャーホスト)
  • バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNM

  • HTTPサーバ

    バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMのWWWページを表示するために必要です。

  • JP1/Base

(ネットワーク管理エージェントホスト)
  • JP1/Extensible SNMP Agentなど

ビューアー
  • JP1/IM - View

  • WWWブラウザー

    バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMのWWWページを表示するために必要です。

SNMPトラップをJP1イベントに変換したときの重大度
  • SNMPトラップをJP1イベントに変換すると,SNMPトラップでの重要度は,JP1イベントでは次の表のように重大度として変換されます。

    表13‒6 SNMPトラップをJP1イベントに変換したときの重大度

    SNMPトラップでの重要度

    変換後のJP1イベントでの表示(重大度)

    Normal

    Information

    Warning

    Warning

    Minor

    Error

    Major

    Critical

    Critical

    Alert

    このような注意事項やSNMPトラップの変換方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」に記述があります。SNMPトラップ変換については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベント変換機能の設定の章を参照してください。

  • バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMなどが発行するSNMPトラップをJP1/BaseでJP1イベントに変換して監視する場合,障害発生元のIPアドレスが正しく受信できないことがあります。これは,JP1/BaseでSNMPトラップをJP1イベントに変換した場合,JP1イベントの「発行元IPアドレス」属性に設定される値が,SNMPトラップを発行したホストのIPアドレスではなく,JP1/BaseがあるホストのIPアドレスであるためです。SNMPトラップを発行したホスト名を取得するには,拡張属性の「SNMPトラップ発生ソース」を指定してください。「SNMPトラップ発生ソース」属性は,変数では「$EV"SNMP_SOURCE"」と指定します。

    メモ

    JP1/Cm2/NNMiまたはHP NNMiと連携したシステム構成については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Event Gateway for Network Node Manager i」を参照してください。