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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


7.5.2 プロファイルリストの収集

IM構成管理では,プロファイルを収集する前に管理できるプロファイルの一覧(以降,プロファイルリストと呼びます)をエージェントおよびリモートの監視対象ホストから収集しておく必要があります。

収集したプロファイルリストは,[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域に,ツリー形式で表示されます。

プロファイルに対応するサービス(イベントログトラップサービス,イベントサービスなど)が起動していない場合,プロファイルリストを収集すると,IM構成管理の画面では,次のように表示されます。

なお,ローカルアクションのサービスは,デフォルトでは,ホストに設定ファイル(jbslcact.conf)が存在しないため,休止状態になっています。そのため,[プロファイル表示/編集]画面でプロファイルリストを収集すると,KNAN20333-Iのメッセージが表示されます。また,[プロファイル表示/編集]画面のノード情報表示領域では,[収集状態]に「収集済み」と表示されます。

設定ファイル(jbslcact.conf)を作成して,ホストに反映すると,ローカルアクションのサービスを正常に起動できます。

設定ファイル(jbslcact.conf)を作成して,ホストに反映する手順については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「3.5.1(6)(b) エージェントごとに設定ファイルの編集内容を反映する」を参照してください。

次のどれかの操作でサーバに保存しているプロファイルリストを削除し,ホストからプロファイルリストを再取得します。エージェント構成でプロファイルが未反映の場合,プロファイルをホストに反映してからプロファイルツリーを再構築してください。なお,リモート監視構成の場合,プロファイルツリーを再構築する必要はありません。

ホストまたはホストのJP1/Baseを再起動した場合は,[プロファイル表示/編集]画面で,[操作]メニューから[プロファイルツリー再構築]を選択して,プロファイルリストをアップデートする必要があります。

なお,ホスト情報を収集した際もプロファイルリストはアップデートされます。

また,次のどちらかの操作を実行した場合に,IM構成管理DBにプロファイルリストが存在していないときは,プロファイルリストが新規作成,またはシステムがアップデートされます。

IM構成管理によるプロファイルリストの収集の流れを次に示します。

図7‒31 IM構成管理によるプロファイルリストの収集の流れ

[図データ]

ホストがシステムの階層構成から削除されたり,IM構成管理の管理対象ホストから削除されたりした場合,または次のどれかの操作を実行した場合は,プロファイルリストが削除されます。

ホストのJP1/Baseのバージョンごとに収集できるプロファイルリストを次の表に示します。

表7‒31 JP1/Baseのバージョンごとに収集できるプロファイルリスト

JP1/Baseのバージョン

プロファイル種別

説明

バージョン7およびバージョン8

イベント転送情報

ログファイルトラップ情報

イベントログトラップ情報

OSがWindowsの場合だけ収集できる

バージョン9以降

イベント転送情報

ログファイルトラップ情報※1

複数エントリーできる※2

イベントログトラップ情報

ローカルアクション情報

認証サーバ情報

有効設定情報の表示だけ

JP1ユーザー権限レベル情報

  • 有効設定情報の表示だけ

  • 認証サーバが自ホストのときだけ

JP1ユーザー登録情報

  • 有効設定情報の表示だけ

  • 認証サーバが自ホストのときだけ

OSユーザーマッピング情報

有効設定情報の表示だけ

(凡例)

−:該当しない

注※1

JP1/Baseのバージョンが09-10以降の場合,ログファイルトラップ動作定義ファイルおよびログファイルトラップ起動定義ファイルを収集できます。

JP1/Baseのバージョンが09-10より前の場合,ログファイルトラップ動作定義ファイルだけを収集できます。

注※2

各ホストのJP1/Baseのログファイルトラップのプロファイル数は,100ファイルまでです。

ホストまたはホストのJP1/Baseを再起動した場合は,IM構成管理で収集したプロファイルリストをアップデートする必要があります。

プロファイルリストは,次の場合に更新する必要があります。

プロファイルリストを更新しないと,次の問題が発生します。