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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


5.8.2 運用方法に合わせたガイド情報の活用

[ガイド]画面では,運用方法に合わせて,任意の内容をガイド情報として表示できます。

例えば,次のように考えて使うことができます。

システムの運用方法に合わせたガイド情報(例)

また,監視グループには対処手順,監視オブジェクトには具体的なエラー要因,といったように監視ノードの種類でガイド情報を使い分けることもできます。

〈この項の構成〉

(1) 対処手順についてのガイド情報

対処手順についてガイド情報を表示するには,監視ノードごと(つまり業務などの監視視点ごと)にガイド情報を登録します。

監視ノードは,それぞれ監視ノードIDがついています。この監視ノードIDを条件として,ガイド情報を設定します。

なお,監視ノードIDは,監視ノードごとにユニークな番号で,監視ノードを作成したときに自動的に割り当てられます。監視ツリー上で監視ノードを移動しても,監視ノードIDは変わりません。

  1. 監視ノードIDを調べる。

    [監視ツリー]画面で,ガイド情報を設定したい監視ノードの監視ノードIDを調べます。

    • 監視ノードを選択して右クリックして[プロパティ]を選択し,[プロパティ]画面で[全般]ページを表示する。監視ノードIDが[監視ノードID]のところに表示されます。

    • 監視ノードの検索をする。メニューバーから[表示]−[検索]を選択して[検索]画面を表示し,目的の監視ノードを検索する。監視ノードIDが,検索結果の監視ノードIDの欄に表示されます。

  2. 監視ノードIDを条件としたガイド情報を記述する。

    ガイド情報ファイル(jcs_guide_xxx.txt)に,条件(EV_COMPの指定)に監視ノードID(T.MONNODEID)を指定したガイド情報を記述します。

    例えば,次のように記述します。

    (記述例)

    [EV_GUIDE_1]

    NUM=1

    EV_COMP_1=T.MONNODEID:(監視ノードID)

    EV_TITLE=「経理業務_日次集計」異常発生時の対処手順

    EV_GUIDE=「経理業務_日次集計」で異常が発生した場合の対処手順\n参照:「運用ガイド 3.11 異常発生時の対処」\n手順概要(詳細は運用ガイドを参照)\n異常内容の確認→影響大の場合は関連ジョブを一時保留→管理者への連絡(連絡ルートC)

    [END]

    (記述例の説明)

    T.MONNODEID:(監視ノードID) の部分には確認した監視ノードIDを指定します。

(2) 問題内容(JP1イベント)についてのガイド情報

問題内容についてガイド情報を表示するには,監視ノードの状態が変わるきっかけになったJP1イベントについてガイド情報を登録します。

  1. JP1イベントを調べる。

    問題に関連するJP1イベントについて調べます。

    条件として使うのは,JP1イベントのイベントID(B.ID)などです。

    また,メッセージ(B.MESSAGE)などのJP1イベントの情報を,ガイド情報の一部として使用できるので,内容と属性名についても確認します。

  2. JP1イベントを条件としたガイド情報を記述する。

    ガイド情報ファイル(jcs_guide_xxx.txt)に,条件(EV_COMPの指定)にJP1イベントのイベントID(B.ID)などを指定したガイド情報を記述します。

    例えば,次のように記述します。

    (記述例)

    [EV_GUIDE_1]

    NUM=1

    EV_COMP_1=B.ID:00004107

    EV_TITLE=ジョブの異常終了

    EV_GUIDE=ジョブが異常終了しました。\nジョブ名:$E.OBJECT_NAME\nジョブ実行ホスト:$E.C0\nメッセージ−−\n$B.MESSAGE\n−−−\n<事例>\n・ジョブAとジョブBが同時に実行されるとジョブBが作業領域不足で異常終了する:ログ(jobexe.log)で確認してください。

    [END]