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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


3.6.2 ジョブ関連情報検出機能

ジョブ関連情報検出機能は,構成情報変換機能で蓄積した定義情報から,各ルートジョブネットとそのルートジョブネットの後続ジョブの組み合わせを検出し,JSON形式にして返却する機能です。ルートジョブネット内の「JP1イベント受信監視ジョブ」に定義された条件に一致した「JP1イベント送信ジョブ」を,ルートジョブネット単位で関連付けします。

なお,関連付けができなかった組み合わせはunknownと検出されます。この場合は,jddcreatetreeコマンドで出力したIM管理ノード関連ファイルを,テキストエディターで訂正します。形式については,IM管理ノードリンク定義ファイル(imdd_nodeLink_def.conf)を参照してください。jddcreatetreeコマンドおよびIM管理ノードリンク定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jddcreatetree」(1. コマンド)および「IM管理ノードリンク定義ファイル(imdd_nodeLink_def.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

重要

実行エージェントにマクロ変数が指定されているJP1イベント受信監視ジョブおよびJP1イベント送信ジョブは,ジョブ実行時にならないと実際に使用する実行エージェントが確定しないため,ジョブ関連情報検出機能で関連情報を表示することはできません。

関連付け条件を次の表に示します。表に示す以外のパラメーターは関連付けの判定対象外となります。

表3‒8 ルートジョブネットの関連付け条件

項番

JP1イベント受信監視ジョブ

JP1イベント送信ジョブ

関連付けの判定条件

定義したパラメーター

定義の有無

比較判定するパラメーター

定義の有無

1

evhst="イベント発行元ホスト名"

ex="実行エージェント名"※1

どちらかに一致すれば関連付けする

2

ex="実行エージェント名"※1

evhst="イベント送信先ホスト名"

evhstの判定を優先する

ex="実行エージェント名"※1

evhstがない場合

どちらかに一致すれば関連付けする

3

evwid=イベントID

evwid=イベントID

×

不一致の場合は関連付けしない

完全に一致した場合は関連付けする

4

evwms="メッセージ"

evwms="メッセージ"

×

不一致の場合は関連付けしない

完全に一致した場合は関連付けする

5

evwsv=重大度(複数可)

evwsv=重大度

×

どれとも一致しなければ関連付けしない

どれかと一致すれば関連付けする

6

evwfr=拡張属性(複数可)

evwfr=拡張属性

×

どれとも一致しなければ関連付けしない

どれかと一致すれば関連付けする

(凡例)

△:定義があれば比較

◎:常にあり

○:あり

×:なし

注※1

アダプタコマンドで,ホスト名に変換済みである必要があります。複数を指定できます。アダプタコマンドの詳細については,別途提供するドキュメントを参照してください。