3.6.2 ジョブ関連情報検出機能
ジョブ関連情報検出機能は,構成情報変換機能で蓄積した定義情報から,各ルートジョブネットとそのルートジョブネットの後続ジョブの組み合わせを検出し,JSON形式にして返却する機能です。ルートジョブネット内の「JP1イベント受信監視ジョブ」に定義された条件に一致した「JP1イベント送信ジョブ」を,ルートジョブネット単位で関連付けします。
なお,関連付けができなかった組み合わせはunknownと検出されます。この場合は,jddcreatetreeコマンドで出力したIM管理ノード関連ファイルを,テキストエディターで訂正します。形式については,IM管理ノードリンク定義ファイル(imdd_nodeLink_def.conf)を参照してください。jddcreatetreeコマンドおよびIM管理ノードリンク定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jddcreatetree」(1. コマンド)および「IM管理ノードリンク定義ファイル(imdd_nodeLink_def.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
- 重要
-
実行エージェントにマクロ変数が指定されているJP1イベント受信監視ジョブおよびJP1イベント送信ジョブは,ジョブ実行時にならないと実際に使用する実行エージェントが確定しないため,ジョブ関連情報検出機能で関連情報を表示することはできません。
関連付け条件を次の表に示します。表に示す以外のパラメーターは関連付けの判定対象外となります。
項番 |
JP1イベント受信監視ジョブ |
JP1イベント送信ジョブ |
関連付けの判定条件 |
||
---|---|---|---|---|---|
定義したパラメーター |
定義の有無 |
比較判定するパラメーター |
定義の有無 |
||
1 |
evhst="イベント発行元ホスト名" |
△ |
ex="実行エージェント名"※1 |
◎ |
どちらかに一致すれば関連付けする |
2 |
ex="実行エージェント名"※1 |
◎ |
evhst="イベント送信先ホスト名" |
○ |
evhstの判定を優先する |
ex="実行エージェント名"※1 |
evhstがない場合 |
どちらかに一致すれば関連付けする |
|||
3 |
evwid=イベントID |
△ |
evwid=イベントID |
× |
不一致の場合は関連付けしない |
○ |
完全に一致した場合は関連付けする |
||||
4 |
evwms="メッセージ" |
△ |
evwms="メッセージ" |
× |
不一致の場合は関連付けしない |
○ |
完全に一致した場合は関連付けする |
||||
5 |
evwsv=重大度(複数可) |
△ |
evwsv=重大度 |
× |
どれとも一致しなければ関連付けしない |
○ |
どれかと一致すれば関連付けする |
||||
6 |
evwfr=拡張属性(複数可) |
△ |
evwfr=拡張属性 |
× |
どれとも一致しなければ関連付けしない |
○ |
どれかと一致すれば関連付けする |
- (凡例)
-
△:定義があれば比較
◎:常にあり
○:あり
×:なし
- 注※1
-
アダプタコマンドで,ホスト名に変換済みである必要があります。複数を指定できます。アダプタコマンドの詳細については,別途提供するドキュメントを参照してください。