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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


3.6.1 JP1/AJSとの連携

インテリジェント統合管理基盤は,JP1/AJS - Managerがインストールされているホスト名やJP1/AJS - Manager配下のJP1/AJS - Agentがインストールされているホスト名の情報などを取得し,複数のJP1/AJS - Managerで構成されたルートジョブネットの関連性を表示します。

これによって,ルートジョブネット全体の関係性や,後続のルートジョブネットの関連が把握でき,システム全体の状況を確認できます。

なお,ルートジョブネットの関連は,後続のルートジョブネットを基点として作成されます。また,ユーザーがルートジョブネットの関連を追加することもできます。

図3‒10 ルートジョブネットの関連表示の例

[図データ]

例えば,ジョブの運用中に障害が発生した場合は,発生元のルートジョブネットが赤色で表示されます。それをクリックするだけで,そのほかのルートジョブネットとの関係性が[関連情報]に表示されます。障害が発生したルートジョブネットで発生しているイベントを同じ画面で確認できるため,スピーディに障害の原因予測ができます。後続のルートジョブネットへの影響範囲を把握し,システムの重要度に応じて先回りした障害対策が可能となります。

ジョブの定義や内容を変更した場合も,変更予定のルートジョブネットと先行・後続のルートジョブネットの状況を確認し,影響範囲を把握してから,変更作業に着手できます。

重要

ルートジョブネットの関連を参照するためには,システム内のJP1/AJS - Managerのホスト名に重複がないようにします。