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JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 管理者ガイド


3.5.3 ユーザとグループ管理(一括管理)

〈この項の構成〉

(1) 一括管理に使用するCSVファイル作成時の注意事項

ユーザとグループ管理(一括管理)では,作成したCSVファイルでユーザの作成,参照,削除を一括で行います。CSVファイル作成時の注意事項を次に説明します。

(2) ユーザ/グループを一括して作成する

ユーザ/グループを一括して作成する手順を次に示します。

  1. サイドバー領域の[ユーザとグループ管理]をクリックします。

    コンテント領域に[ユーザとグループ管理]画面が表示されます。

  2. コンテント領域右上の[ユーザ設定 インポート/エクスポート]をクリックします。

    コンテント領域に[ユーザ設定 インポート/エクスポート]画面が表示されます。

    [図データ]

  3. インポートCSVファイルを指定します。[インポート]にインポートCSVファイルのフルパスを直接指定するか,[参照…]ボタンをクリックしてインポートCSVファイルを選択します。

    インポートCSVファイルは,「3.5.3(2)(a) インポートCSVファイルのフォーマット」を参考に事前に作成してください。

    [図データ]

  4. [検査]ボタンをクリックし,インポートCSVファイルのフォーマットが正しいかを検査します。

    [検査]ボタンで検査する内容については「3.5.3(2)(b) 検査ボタンでの検査項目」を参照してください。

    [図データ]

  5. 「verify_import.log」のダウンロードが開始されます。[保存]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    メモ

    画面は更新されているにもかかわらず何も起きない場合,指定したファイルパスにファイルが存在しない可能性があります。正しいファイルパスを指定し,再度[検査]ボタンをクリックしてください。

  6. 保存した「verify_import.log」を文字コード「UTF-8」で開き,最終行を確認します。

    最終行がOKの場合

    正しいインポートCSVファイルのフォーマットです。各レコード(後述)が文字化けしていないかを確認してください。文字化けしている場合は,インポートCSVファイルの文字コードがUTF-8ではない可能性があります。そのままインポートするとユーザ/グループが文字化けして登録されるおそれがあります。

    [図データ]

    最終行がNGの場合

    正しいインポートCSVファイルのフォーマットではありません。各レコード(後述)の右側に検査結果と,エラー内容(エラーの場合)が追記されています。エラーの原因を修正してから再度[検査]ボタンをクリックしてください。

    [図データ]

  7. 正しいインポートCSVファイルのフォーマットの場合は[インポート]ボタンをクリックします。

    インポートするユーザやグループの件数が多い場合,インポートに5分程度の時間が掛かるときがあります。

    [図データ]

    重要

    [インポート]ボタンをクリックしたあとは,「verify_import.log」のダウンロードが開始されるまで画面操作を行わないでください。画面操作を行うとサーバでは継続して処理されますが,「verify_import.log」が受け取れなくなり,処理結果が不明になるおそれがあります。

  8. [検査]ボタンをクリックした場合と同様に「verify_import.log」のダウンロードが開始されます。[保存]ボタンをクリックします。

    メモ

    画面は更新されているにもかかわらず何も起きない場合,[インポート]に指定したファイルパスにファイルが存在しない可能性があります。正しいファイルパスを指定し,再度[インポート]ボタンをクリックしてください。

  9. 保存した「verify_import.log」を開き,最終行を確認します。「OK」と記載されていれば,ユーザ/グループの一括作成は成功です。

    「NG」と記載されている場合は,各レコード(後述)の右側に検査結果と,エラー内容(エラーの場合)が追記されています。エラーの原因を修正してから再度[インポート]ボタンをクリックしてください。

    重要

    ユーザ/グループの一括作成は全件成功するか,全件失敗するかのどちらかです。すべてのレコードの処理が成功した場合にだけ結果が反映されます。1件でも処理が失敗するレコードが存在した場合は,結果は一切反映されません。

(a) インポートCSVファイルのフォーマット

[ユーザ設定 インポート/エクスポート]画面で[CSVファイルサンプル]をクリックして,「インポートCSVファイルサンプル」をダウンロードして保存します。

保存したファイルの「レコード」部分を登録したいユーザやグループに編集すると,容易にユーザ/グループを一括登録することができます。

[図データ]

「インポートCSVファイルサンプル」を次に示します。

図3‒2 インポートCSVファイルサンプル(全体)

[図データ]

インポートCSVファイルは「ユーザ定義部」,「グループ定義部」,「バインダ定義部」,「グループ管理者定義部」の4つの大項目から構成されます。

各大項目について次の表に示します。なお,各大項目の間には1行以上の空行が必要です。

表3‒19 インポートCSVファイルの大項目

大項目

説明

ユーザ定義部

作成するユーザの情報を記述します。

作成したユーザはバインダ定義部で,どれかのグループに所属させる必要があります。

グループ定義部

作成するグループの情報を記述します。

バインダ定義部

ユーザとグループの関連を記述します。

登録済み,またはユーザ定義部で定義したユーザに対して,グループに所属させたり,グループから所属を外したりできます。

グループ管理者定義部

グループ管理者に設定するユーザを記述します。

ユーザ定義部

ユーザの情報を指定し,ユーザの作成を行います。ユーザ定義部は以下の「ユーザ定義部サンプル」のように3つの要素で構成されています。

図3‒3 CSVサンプルファイル(ユーザ定義部)

[図データ]

識別子

続く行がユーザ定義部であることを識別するための固定文字列です。ユーザを1件も作成しない(レコードが1件もない)場合でも,指定は必須です。

ヘッダ

レコードの項目名を示す固定文字列です。ユーザを1件も作成しない(レコードが1件もない)場合でも,指定は必須です。

レコード

作成するユーザの情報を1件につき1行ずつ,半角カンマ(.)区切りで記述します。件数の上限は300件です。省略可能な項目を省略する場合でも,半角カンマは記述する必要があります。

ここで作成するユーザは,「バインダ定義部」でどれかのグループに所属させる必要があります。「バインダ定義部」でユーザグループに所属させることで,一般ユーザを作成できます。

招待者グループに所属させると,招待者を作成できます。作成した招待者の新規送信利用回数は,0回に設定されています。招待者の新規送信利用回数を変更したい場合は,個別に変更してください。

各項目の説明は以下の表を参考にしてください。

表3‒20 ユーザ定義部の設定項目

項番

項目

項目(日本語)

説明

省略

1

USER_ID

ユーザID

ユーザIDを指定します。

  • 「任意文字列」+「@」+「ドメイン名」の形式で記述してください。

    JP1/DH - Serverにディレクトリ・サーバのユーザ認証でログインする場合は,「ディレクトリ・サーバで管理されているユーザID」+「@」+「ドメイン名」の形式で記述してください。

  • ドメイン名は代表ユーザのドメイン名と同じです。

  • ユーザIDはドメインごとに一意である必要があります。

  • ドメインに割り当てられるIDも含めて,Windowsの場合は100文字まで,Linuxの場合は256文字までの半角英数字と記号を入力できます。

  • すでに作成済みのユーザIDと同じユーザIDは指定できません。

  • @以降が存在しない場合,代表ユーザのドメインと一致しない場合は,エラーとなります。

  • 記号(/\?*:|"<>#@^[]$),空白は使用できません。

  • ピリオド(.)だけは使用できません。

  • Windowsの予約語は入力できません。Windowsの予約語については「3.4.2(2) ユーザを作成する」を参照してください。

例)user1@company

不可

2

EMAIL

メールアドレス

メールアドレスを指定します。

すでに作成済みのユーザと同じメールアドレスは指定できません。

256文字以内の半角英数字と記号を入力できます。

記号(/\?*:|"<>^),空白は使用できません。

例)user1@mailaddress.com

不可

3

PASSWORD

パスワード

パスワードを指定します。

なお,ここで指定するのはJP1/DH - Serverで管理するパスワードです。ディレクトリ・サーバを使用して認証する場合でも,ディレクトリ・サーバで管理されているパスワードではなく,JP1/DH - Serverのパスワードを指定してください。ディレクトリ・サーバで管理されているパスワードの変更はできません。

パスワード文字列※1を平文で記述するか,パスワード文字列のダイジェスト※2を16進表記で記述してください。

平文での記述例:password

ダイジェストで指定する場合は,「text:HEX:」のあとに40文字のダイジェスト文字列を記入します。ダイジェスト文字列部分には,大文字・小文字の区別はありません。

ダイジェストは,エクスポート時にパスワード欄に表示されているものを記述できます。

ダイジェストでの記述例

text:HEX:5baa61e4c9b93f3f0682250b6cf8331b7ee68fd8

なお,平文のパスワード文字列として「text:HEX:」で始まる文字列は指定できません。

不可

4

NAME

名前(日本語/中国語)

名前(日本語/中国語)を指定します。

この項目を指定した場合は,NAME_ENの指定が必須になります。

省略した場合は空の内容で登録されます。

入力できる文字数は256文字以内です。

記号(/\?*:|"<>#@^[]$)は使用できません。

空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

例)ユーザ1

5

NAME_EN

名前(英語)

名前(英語)を指定します。

省略した場合は空の内容で登録されます。

Windowsの場合は100文字まで,Linuxの場合は256文字までの半角英数字と記号を入力できます。

記号(/\?*:|"<>#@^[]$)は使用できません。

空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

例)User 1

6

NAME_KANA

名前(かな)

名前(かな)を指定します。

省略した場合は空の内容で登録されます。

入力できる文字数は256文字以内です。

記号(/\?*:|"<>#@^[]$)は使用できません。

空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

例)ゆーざいち

7

LANG

ユーザ言語

次のどれかの値でユーザ言語を指定します。大文字・小文字の区別はありません。

ja:日本語

en:英語

zh:中国語

省略した場合は日本語になります。

例)ja

8

MEMO

メモ

メモを指定します。

入力できる文字数は4,096文字以内です。

省略した場合は空の内容で登録されます。

例)ユーザ1のメモ

9

EXPIRE_DATE

アカウント期限

アカウント期限をYYYY/MM/DD,またはYYYY-MM-DDの形式で指定します。現在の日付から2031/12/31まで指定できます。

省略した場合はバインダ定義部で最初に所属させたグループの種類により,次のどちらかになります。

ユーザグループに所属した場合

グループのプロパティを引き継ぎます。

招待者グループに所属した場合

インポート処理を実行した日までとなります。

「UNLIMITED」という文字列を指定すると無期限となります。ただし,バインダ定義部で招待者グループに所属させた場合は,省略した場合と同じ扱いになります。

文字列中の半角スペース,改行,タブ文字は無視されます。なお,YYYY,MM,DDの間にこれらの文字を挟むことはできません。

例)2020/12/31

10

QUOTA※3

保管容量

保管容量をMB単位で指定します。

0から最大8796093022207まで指定できます。

例)1024

11

USE_USER_OPTION※3

オプション使用許可

オプションの使用を許可するかを,次のどちらかの値で指定します。大文字・小文字の区別はありません。

TRUE:許可する

FALSE:許可しない

例)TRUE

12

USE_GUEST_USERS※3

招待者使用許可

招待者の使用を許可するかを,次のどちらかの値で指定します。大文字・小文字の区別はありません。

TRUE:許可する

FALSE:許可しない

例)TRUE

13

INPUT_ANY_ADDRESS※3

任意の宛先入力許可

任意の宛先入力を許可するかを,次のどちらかの値で指定します。大文字・小文字の区別はありません。

TRUE:許可する

FALSE:許可しない

例)TRUE

注※1

入力できる文字数,文字の種類は,認証ルールで設定された文字数以内の半角英数字と記号です。

使用できる記号は「!"#$%&'(.)*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~」です。

注※2

ダイジェストはJP1/DH - Serverがパスワードをデータベースに保管する形式で,この値から実際のパスワード文字列を復元することができない形式です。エクスポートCSVのパスワード項目には,ダイジェストの形式でパスワードの情報が出力されます。

注※3

省略した場合は,バインダ定義部で最初に所属させたグループのプロパティが引き継がれます。なお「INPUT_ANY_ADDRESS」の場合,項目自体の省略も可能です。

グループ定義部

グループの情報を指定し,グループの作成を行います。グループ定義部は以下の「グループ定義部サンプル」のように3つの要素で構成されています。

図3‒4 CSVサンプルファイル(グループ定義部)

[図データ]

識別子

続く行がグループ定義部であることを識別するための固定文字列です。グループを1件も作成しない(レコードが1件もない)場合でも,指定は必須です。

ヘッダ

レコードの項目名を示す固定文字列です。グループを1件も作成しない(レコードが1件もない)場合でも,指定は必須です。

レコード

作成するグループの情報を1件につき1行ずつ,半角カンマ(.)区切りで記述します。なお,省略可能な項目を省略する場合でも,半角カンマは記述する必要があります。

各項目の説明は以下の表を参考にしてください。

表3‒21 グループ定義部の設定項目

項番

項目

項目(日本語)

説明

省略

1

NAME_EN

グループ名(英語)

グループ名(英語)を指定します。

すでに作成済みのグループ名(英語)と同じグループ名は使用できません。

  • 入力できる文字数は200文字以内の半角英数字と記号です。

  • 記号(/\?*:|"<>@^)は使用できません。

  • 空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

例)Group 1

不可

2

NAME_JA

グループ名(日本語/中国語)

グループ名(日本語/中国語)を指定します。すでに作成済みのグループ名(日本語/中国語)と同じグループ名は使用できません。

入力できる文字数は200文字以内です。

記号(/\?*:|"<>@^)は使用できません。

空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

例)グループ1

不可

3

PARENT_NAME_EN

親グループ名(英語)

親グループのグループ名(英語)を指定します。存在しない親グループは指定できません。

入力できる文字は「NAME_EN」と同じです。

例)Company

不可

4

FOR_GUEST

グループ種別

グループの種別を次のどちらかで指定します。大文字・小文字の区別はありません。

TRUE:招待者グループ

FALSE:ユーザグループ

省略した場合はユーザグループになります。

例)TRUE

5

EXPIRE_DATE

アカウント期限

アカウント期限をYYYY/MM/DD,またはYYYY-MM-DDの形式で指定します。現在の日付から2031/12/31まで指定できます。

「UNLIMITED」という文字列を指定すると無期限となります。

省略した場合は無期限となります。

文字列中の半角スペース,改行,タブ文字は無視されます。なお,YYYY,MM,DDの間にこれらの文字を挟むことはできません。

例)2015/12/31

6

QUOTA

保管容量

保管容量をMB単位で指定します。

省略した場合は1GBとなります。

0から最大8796093022207まで指定できます。

例)1024

7

USE_USER_OPTION

オプション使用許可

オプションの使用を許可するかを,次の値で指定します。大文字・小文字の区別はありません。

TRUE:許可する

FALSE:許可しない

省略した場合は許可します。

例)TRUE

8

USER_REGISTERABLE

招待者使用許可

招待者の使用を許可するかを,次の値で指定します。大文字・小文字の区別はありません。

TRUE:許可する

FALSE:許可しない

省略した場合は許可しません。

FOR_GUESTがTRUEの場合は,FALSEを指定します。

例)TRUE

9

INPUT_ANY_ADDRESS

任意の宛先入力許可

任意の宛先入力を許可するかを,次のどちらかの値で指定します。大文字・小文字の区別はありません。

TRUE:許可する

FALSE:許可しない

項目自体を省略することも可能です。

省略した場合は許可しません。

例)TRUE

バインダ定義部

ユーザとグループの関連付けを指定します。ユーザをグループに所属させたり,所属から外すことができます。バインダ定義部は以下の「バインダ定義部サンプル」のように3つの要素で構成されています。

図3‒5 CSVサンプルファイル(バインダ定義部)

[図データ]

識別子

続く行がバインダ定義部であることを識別するための固定文字列です。ユーザとグループの関連付けを1件も定義しない(レコードが1件もない)場合でも,指定は必須です。

ヘッダ

レコードの項目名を示す固定文字列です。ユーザとグループの関連付けを1件も定義しない(レコードが1件もない)場合でも,指定は必須です。

レコード

ユーザとグループの関連付けを1件につき1行ずつ,半角カンマ(.)区切りで記述します。

レコードは上から順番に実行されます。その際に一時的にでもユーザの所属グループが1つもなくなるレコードが記述されているとエラーになります。

グループAに所属するユーザaをグループBに移動したい場合は,「ユーザaをグループBに所属させるレコード」より下に「ユーザaをグループAから外すレコード」を記述してください。なお,省略可能な項目を省略する場合でも,半角カンマは記述する必要があります。

各項目の説明は以下の表を参考にしてください。

表3‒22 バインダ定義部の設定項目

項番

項目

項目(日本語)

説明

省略

1

USER_ID

ユーザID

所属を変更するユーザのユーザIDを指定します。

  • Windowsの場合は100文字まで,Linuxの場合は256文字までの半角英数字と記号を入力できます。

  • 記号(/\?*:|"<>#@^[]$),空白は使用できません。

  • ピリオド(.)だけは使用できません。

  • Windowsの予約語は入力できません。Windowsの予約語の詳細については「3.4.2(2) ユーザを作成する」を参照してください。

例)user1@company

不可

2

GROUP_NAME_EN

グループ名(英語)

所属させるグループ名(英語)または所属を外すグループ名(英語)を指定します。

招待者グループに所属するユーザをユーザグループに所属させることはできません。ユーザグループに所属するユーザを招待者グループに所属させることはできません。

入力できる文字数は200文字以内の半角英数字と記号です。

記号(/\?*:|"<>@^)は使用できません。

空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

例)Group 1

不可

3

FLAG_DELETE

削除フラグ

ユーザをグループに所属させるか,外すかを指定します。

TRUE:所属を外す。

FALSE:所属させる。

省略した場合は所属させます。

グループ管理者定義部

グループ管理者の設定を行います。グループ管理者定義部は以下の「グループ管理者定義部サンプル」のように3つの要素で構成されています。

図3‒6 CSVサンプルファイル(グループ管理者定義部)

[図データ]

識別子

続く行がグループ管理者定義部であることを識別するための固定文字列です。グループ管理者を1件も設定しない(レコードが1件もない)場合でも,指定は必須です。

ヘッダ

レコードの項目名を示す固定文字列です。グループ管理者を1件も設定しない(レコードが1件もない)場合でも,指定は必須です。

レコード

設定するグループ管理者1件につき1行ずつ,半角カンマ(.)区切りで記述します。

各項目の説明は以下の表を参考にしてください。

表3‒23 グループ管理者定義部の設定項目

項番

項目

項目(日本語)

説明

省略

1

USER_ID

ユーザID

グループ管理者に設定するユーザのユーザIDを指定します。1人のユーザは2つ以上のグループの管理者となることはできません。

  • ドメインに割り当てられるIDも含めて,Windowsの場合は100文字まで,Linuxの場合は256文字までの半角英数字と記号を入力できます。

  • 記号(/\?*:|"<>#@^[]$),空白は使用できません。

  • ピリオド(.)だけは使用できません。

  • Windowsの予約語は入力できません。Windowsの予約語の詳細については「3.4.2(2) ユーザを作成する」を参照してください。

例)user1@company

不可

2

GROUP_NAME_EN

グループ名(英語)

管理対象のグループ名(英語)を指定します。

1人のユーザは2つ以上のグループの管理者となることはできません。

入力できる文字数は200文字以内の半角英数字と記号です。

記号(/\?*:|"<>@^)は使用できません。

空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

例)Group 1

不可

(b) 検査ボタンでの検査項目

検査ボタンで検査する項目を次に示します。インポート実行時はこれら以外の項目によってエラーとなることがあります。エラーメッセージの一覧は「付録C CSVエラーメッセージ一覧」を参照してください。

表3‒24 検査項目

項番

定義部

項目

説明

1

共通

件数

レコード件数が300件を超えていないかを検査します。

2

項目数

各レコードの項目数が規定値であるかを検査します。

3

必須

省略できない項目が省略されていないかを検査します。

4

文字長

各項目に入力した文字列が規定値の文字長あるかを検査します。

5

文字種

各項目に入力した文字列に禁止されている文字が入力されていないかを検査します。

6

入力内容

各項目が「3.5.3(2)(a) インポートCSVファイルのフォーマット」で説明した内容と合致しているかを検査します。

例)有効期限:現在日時から2031/12/31の範囲であるかを検査します。

7

重複

入力したユーザと同じユーザIDまたはメールアドレスを持ったユーザがすでに存在していないかを検査します。

8

ユーザ定義部

バインダ

定義したユーザが,バインダ定義部で所属を追加されているかを検査します。

9

グループ定義部

招待者グループ

招待者グループを作成しようとした場合で,招待者の使用が許可となっていないかを検査します。

10

バインダ定義部

存在

入力したユーザまたはグループが存在しているかを検査します。

11

グループ管理者定義部

存在

入力したユーザまたはグループが存在しているかを検査します。

(3) ユーザ/グループを一括して参照する

ユーザ/グループを一括して参照する手順を次に示します。

  1. サイドバー領域の[ユーザとグループ管理]をクリックします。

    コンテント領域に[ユーザとグループ管理]画面が表示されます。

  2. コンテント領域右上の[ユーザ設定 インポート/エクスポート]をクリックします。

    コンテント領域に[ユーザ設定 インポート/エクスポート]画面が表示されます。

  3. [エクスポート]リストボックスで参照したいグループを選択し,[エクスポート]ボタンをクリックします。

    [図データ]

  4. エクスポートCSVファイル「export_users.csv」のダウンロードが開始されますので,[保存]をクリックし,保存します。

    エクスポートCSVファイルにユーザ/グループの情報が記載されています。

    [図データ]

(a) エクスポートCSVファイルのフォーマット

エクスポートCSVファイルのフォーマットは「3.5.3(2) ユーザ/グループを一括して作成する」のインポートCSVファイルのフォーマットと同じです。

各レコードの出力順や出力対象の規則を,次の表に示します。

表3‒25 大項目とレコード規則

大項目

レコード規則

ユーザ定義部

指定したグループ以下に所属するユーザがユーザIDの辞書順で出力されます。

グループ定義部

指定したグループ以下のグループが,階層が上位のものから下位のものへと順番に出力されます。

同じ階層に複数のグループがある場合はグループ名(英語)の辞書順で出力されます。

バインダ定義部

指定したグループ以下に所属するユーザのバインダ定義のレコードがユーザIDの辞書順で出力されます。

複数グループに所属しているユーザは,所属グループ一覧の順番で複数件出力されます。この際,指定したグループ以下に含まれていないグループも出力されます。

グループ管理者定義部

ユーザIDの辞書順で出力されます。

(4) ユーザを一括して削除する

ユーザを一括して削除する手順を次に示します。

  1. サイドバー領域の[ユーザとグループ管理]をクリックします。

    コンテント領域に[ユーザとグループ管理]画面が表示されます。

  2. コンテント領域右上の[ユーザ設定 インポート/エクスポート]をクリックします。

    [ユーザとグループ管理]画面については「3.5.3(2) ユーザ/グループを一括して作成する」を参照してください。

    コンテント領域に[ユーザ設定 インポート/エクスポート]画面が表示されます。

  3. ユーザ削除CSVファイルを指定します。[ユーザ削除]にユーザ削除CSVファイルのフルパスを直接指定するか,[参照…]ボタンをクリックし,ユーザ削除CSVファイルを選択します。

    ユーザ削除CSVファイルは「3.5.3(4)(a) ユーザ削除CSVファイルのフォーマット」を参考に事前に作成してください。

    [図データ]

  4. [検査]ボタンをクリックし,ユーザ削除CSVファイルのフォーマットが正しいかを検査します。

    [検査]ボタンで検査する内容については「3.5.3(4)(b) 検査ボタンでの検査項目」を参照してください。

  5. 「verify_delete_users.log」のダウンロードが開始されますので,[保存]をクリックし,保存します。

    [図データ]

    メモ

    画面は更新されているにもかかわらず何も起きない場合,指定したファイルパスにファイルが存在しない可能性があります。正しいファイルパスを指定し,再度[検査]ボタンをクリックしてください。

  6. 保存した「verify_delete_users.log」を開き,最終行を確認します。

    最終行がOKの場合

    正しいユーザ削除CSVファイルのフォーマットです。

    [図データ]

    最終行がNGの場合

    正しいユーザ削除CSVファイルのフォーマットではありません。

    各レコード(後述)の右側に検査結果と,エラー内容(エラーの場合)が追記されています。エラーの原因を修正してから再度[検査]ボタンをクリックしてください。

    [図データ]

  7. [削除]ボタンをクリックします。

    [削除]ボタンをクリックしたあとは「verify_delete_users.log」のダウンロードが開始されるまで画面操作を行わないでください。画面操作を行うとサーバでは継続して処理されますが,「verify_delete_users.log」が受け取れない可能性があり,処理結果が不明になる可能性があります。

    [図データ]

  8. 検査時と同様に「verify_delete_users.log」のダウンロードが開始されます。[保存]ボタンをクリックします。

    メモ

    画面は更新されているにもかかわらず何も起きない場合,[ユーザ削除]に指定したファイルパスにファイルが存在しない可能性があります。正しいファイルパスを指定し,再度[削除]ボタンをクリックしてください。

  9. 保存した「verify_delete_users.log」を開き,最終行を確認します。「OK」と記載されていれば,ユーザの一括削除は成功です。

    最終行がNGの場合は,正しいユーザ削除CSVファイルのフォーマットではありません。各レコード(後述)の右側に検査結果と,エラー内容(エラーの場合)が追記されています。エラーの原因を修正してから再度[ユーザ削除]ボタンをクリックしてください。

    重要

    ユーザの一括削除は全件成功するか,全件失敗するかのどちらかです。すべてのレコードの処理が成功した場合にだけ結果が反映されます。1件でも処理が失敗するレコードが存在した場合は,結果は一切反映されません。

(a) ユーザ削除CSVファイルのフォーマット

[ユーザ設定 インポート/エクスポート]画面で[CSVファイルサンプル]をクリックして,「ユーザ削除CSVファイルサンプル」をダウンロードして保存します。

保存したファイルの「レコード」部分を削除したいユーザに編集すると,容易にユーザを一括削除することができます。

[図データ]

「ユーザ削除CSVファイルサンプル」を次に示します。ユーザ削除CSVファイルは,大項目「ユーザ定義部」だけで構成されます。

図3‒7 ユーザ削除CSVファイルサンプル

[図データ]

ユーザ定義部

ユーザを指定し,ユーザの削除を行います。ユーザ定義部は以下の「ユーザ定義部サンプル」のように3つの要素で構成されています。

図3‒8 ユーザ削除CSVサンプルファイル(ユーザ定義部)

[図データ]

識別子

続く行がユーザ定義部であることを識別するための固定文字列です。ユーザを1件も削除しない(レコードが1件もない)場合でも必須となります。

ヘッダ

レコードの項目名を示す固定文字列です。ユーザを1件も削除しない(レコードが1件もない)場合でも必須となります。

レコード

削除するユーザの情報を1件につき1行ずつ記述します。件数の上限は300件です。

各項目の説明は以下の表を参考にしてください。

表3‒26 レコード項目(ユーザ定義部サンプル)

項番

項目

項目(日本語)

説明

省略

1

USER_ID

ユーザID

削除するユーザのユーザIDを指定します。

「任意文字列」+「@」+「ドメイン名」の形式で記述してください。ドメイン名は代表ユーザのドメイン名と同じです。

  • 存在しないユーザIDは指定できません。

  • 削除すると承認ルート内の承認者が不在となるユーザは削除できません。

  • 自分自身は削除できません。

例)user1@company

不可

注※

入力可能な文字はユーザ作成時と同じです。「3.4.2(2) ユーザを作成する」を参照してください。

(b) 検査ボタンでの検査項目

検査ボタンで検査する項目を次に示します。インポート実行時はこれら以外の項目によってエラーとなることがあります。エラーメッセージの一覧は「付録C CSVエラーメッセージ一覧」を参照してください。

表3‒27 検査項目(ユーザ定義部サンプル)

項番

定義部

項目

説明

1

ユーザ定義部

件数

レコード件数が300件を超えていないかを検査します。

2

項目数

各レコードの項目数が規定値であるかを検査します。

3

必須

省略できない項目が省略されていないかを検査します。

4

文字長

各項目に入力した文字列が規定値の文字長あるかを検査します。

5

文字種

各項目に入力した文字列に禁止されている文字が入力されていないかを検査します。

6

存在

入力したユーザが存在しているかを検査します。

7

承認ルート

承認ルートに指定されているユーザで,その承認ルートに指定されているただ1人のユーザでないかを検査します。

8

自身

自身を削除しようとしていないかを検査します。