Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド


8.4.13 配送データの取り出し

JP1/DH - Server上の配送データ格納フォルダに保存されている配送データを,送信元と同じ形式で取り出します。なお,送信するデータは,拡張圧縮方式で送信する必要があります。

重要

この機能を使用した場合,対象の配送データはJP1/DH - Server上から削除されます。

〈この項の構成〉

(1) 形式

DWAdminClient.bat△EXTRACTDELIVERYDATA△
   △-deliveryid△配送ID
   △-sysconfig△JP1/DH - Server 設定ファイル(digikatsuwide.xml)のパス
   △-result△出力先フォルダ
   △-property△プロパティファイルパス
   [△-concurrenttimeout△タイムアウト時間(秒)]

(2) 引数

表8‒32 配送データの取り出しコマンドの引数

項番

オプション

説明

1

-deliveryid

配送データの配送IDを指定します。

2

-sysconfig

JP1/DH - Server 設定ファイル(digikatsuwide.xml)のファイルパスを指定します。

3

-result

取り出した配送データを出力する,出力先フォルダを指定します。

指定したフォルダ内に,配送データを取り出します。

(例)フォルダAを送信した場合の取り出し例

送信フォルダの構成

 A

 ├B

 └C

取り出し結果

 -resultで指定したフォルダ

 └A

  ├B

  └C

出力先フォルダに,同名のフォルダが存在する場合は,エラーとなります。

4

-concurrenttimeout

8.3.2 共通オプション」を参照してください。

5

-property

(3) 解説

(a) ファイルの外部保存について

ファイルが含まれている配送の場合は,すべてのファイルが非圧縮の状態で保存(外部保存)されている必要があります。また,JP1/DH - Serverの圧縮機能を使用して圧縮したファイルは取り出しできません。

JP1/DH - Serverの標準設定は「外部保存しない」です。外部保存の設定については,「3.3.17 [拡張]圧縮方式の場合のサーバ上の保管形式の検討」,および「5.3.1 (1) (b) 環境設定ファイルの構成内容」の「[拡張]圧縮方式の場合のサーバ上の保管形式の設定」を参照してください。

(b) JP1/DH - Server上のデータについて

配送データの取り出しコマンドは,JP1/DH - Server上の配送データ格納フォルダに保存された配送データを削除して,出力先のフォルダに移動します。このため,Web画面で配送の履歴を確認することはできますが,該当する配送データのダウンロードはできなくなります。

(c) 取り出しできない場合

次の場合は,配送データの取り出しに失敗します。

  • 外部保存ファイルが欠落していた場合

  • 外部保存していないファイルが存在する場合

  • 送信者が削除されている場合

  • メッセージだけの配送を指定した場合

  • 標準圧縮方式で保存されている配送データを指定した場合

(d) 実行例

DWAdminClient.bat EXTRACTDELIVERYDATA
   -deliveryid 100
   -sysconfig C:\Program Files\Hitachi\jp1dh\server\misc\WEB-INF\digikatsuwide.xml
   -result C:\data\
   -property "C:\DWAdminClient\property.xml"