8.4.13 配送データの取り出し
JP1/DH - Server上の配送データ格納フォルダに保存されている配送データを,送信元と同じ形式で取り出します。なお,送信するデータは,拡張圧縮方式で送信する必要があります。
- 重要
-
この機能を使用した場合,対象の配送データはJP1/DH - Server上から削除されます。
(1) 形式
DWAdminClient.bat△EXTRACTDELIVERYDATA△ △-deliveryid△配送ID △-sysconfig△JP1/DH - Server 設定ファイル(digikatsuwide.xml)のパス △-result△出力先フォルダ △-property△プロパティファイルパス [△-concurrenttimeout△タイムアウト時間(秒)]
(2) 引数
項番 |
オプション |
説明 |
---|---|---|
1 |
-deliveryid |
配送データの配送IDを指定します。 |
2 |
-sysconfig |
JP1/DH - Server 設定ファイル(digikatsuwide.xml)のファイルパスを指定します。 |
3 |
-result |
取り出した配送データを出力する,出力先フォルダを指定します。 指定したフォルダ内に,配送データを取り出します。
出力先フォルダに,同名のフォルダが存在する場合は,エラーとなります。 |
4 |
-concurrenttimeout |
「8.3.2 共通オプション」を参照してください。 |
5 |
-property |
(3) 解説
(a) ファイルの外部保存について
ファイルが含まれている配送の場合は,すべてのファイルが非圧縮の状態で保存(外部保存)されている必要があります。また,JP1/DH - Serverの圧縮機能を使用して圧縮したファイルは取り出しできません。
JP1/DH - Serverの標準設定は「外部保存しない」です。外部保存の設定については,「3.3.17 [拡張]圧縮方式の場合のサーバ上の保管形式の検討」,および「5.3.1 (1) (b) 環境設定ファイルの構成内容」の「[拡張]圧縮方式の場合のサーバ上の保管形式の設定」を参照してください。
(b) JP1/DH - Server上のデータについて
配送データの取り出しコマンドは,JP1/DH - Server上の配送データ格納フォルダに保存された配送データを削除して,出力先のフォルダに移動します。このため,Web画面で配送の履歴を確認することはできますが,該当する配送データのダウンロードはできなくなります。
(c) 取り出しできない場合
次の場合は,配送データの取り出しに失敗します。
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外部保存ファイルが欠落していた場合
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外部保存していないファイルが存在する場合
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送信者が削除されている場合
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メッセージだけの配送を指定した場合
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標準圧縮方式で保存されている配送データを指定した場合
(d) 実行例
DWAdminClient.bat EXTRACTDELIVERYDATA -deliveryid 100 -sysconfig C:\Program Files\Hitachi\jp1dh\server\misc\WEB-INF\digikatsuwide.xml -result C:\data\ -property "C:\DWAdminClient\property.xml"