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JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド


3.3.17 [拡張]圧縮方式の場合のサーバ上の保管形式の検討

サーバ上で配送データのウィルスチェックを実施する場合,配送データの取り出しコマンドで配送したフォルダを取り出す場合は,配送データのサーバ上での保管形式を検討します。

JP1/DH - Serverでは,ファイル/フォルダを送信すると,送信したファイル/フォルダと同じデータを持つファイル/フォルダをサーバ上で保存します。[拡張]圧縮方式の配送ポリシーを使用してフォルダを送信する場合,または[圧縮強度]が[強][中][弱]のどれかでファイル/フォルダを送信した場合は,サーバ上で保存する際に独自の圧縮方式で圧縮し,保存します。このため,配送データに対してウィルスチェックを実施してもウィルスを検知することができません。この場合は,送信したファイルのうちの幾つかを非圧縮の状態で保存(外部保存)させることを検討します。

また,配送データの取り出しコマンドで配送したフォルダを取り出す場合は,送信するファイルをあらかじめ外部保存しておく必要があります。

外部保存の条件は,外部保存するファイルの個数と,そのファイルサイズの合計の上限値をKB単位で指定します。

外部保存は,配送データ保存先のディスク容量を消費します。配送データに対してウィルスチェックを実施する,配送データの取り出しコマンドを利用するなどの目的がない場合は,外部保存しない運用を推奨します。

表3‒19 [拡張]圧縮方式の場合の保管形式の標準設定

設定項目

標準設定

外部保存するファイル数の上限

0(外部保存しない)

外部保存する1ファイル/フォルダ当たりのサイズの上限

0(外部保存しない)