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JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)


3.5.2 伝送カードを入力してそのまま伝送する(オンデマンド実行)

伝送カードに入力した内容をそのまま伝送します。新規に伝送カードを入力して実行する方法と,既存の伝送カードを利用し,内容を修正して実行する方法があります。オンデマンド実行では,伝送内容を伝送カードに登録しません。

[伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウから実行する方法と,コマンドで実行する方法を説明します。

〈この項の構成〉

(1) [伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウで実行する

  1. [伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウで[オンデマンド実行]を選択する。または[伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウから利用する伝送カードを指定して[オンデマンド実行]を選択する。

    [オンデマンド実行]ダイアログボックスが表示されます。

    図3‒15 [オンデマンド実行]ダイアログボックス

    [図データ]

  2. 伝送内容を入力または修正する。

    各項目の設定内容については,「3.4.1 伝送情報を伝送カードに登録する」を参照してください。

  3. [同期実行]または[非同期実行]をクリックする。

    • 同期実行

      カード名ごとに順に伝送を実行します。前のファイル伝送が終了するまで,次のファイルの伝送をしません。そのため回線に負担が掛かりません。

    • 非同期実行

      カード全体を一括して伝送します。同時に伝送できるファイル数は60です。また,非同期実行をすると,「登録しました」というメッセージが表示され,伝送の結果は表示されません。伝送の終了結果は履歴表示で確認してください。

  4. 伝送後,[閉じる]をクリックする。

ファイル伝送の中断方法

[同期実行]または[非同期実行]をクリックすると,「実行中」のダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスの[強制中断]をクリックすると,即座に伝送を中断します。なお,ファイル伝送の履歴は,出力されない場合があります。

伝送を強制中断したあとに,同期実行すると,伝送開始までに時間が掛かる場合があります。

ワイルドカードを使用したファイル伝送のエラー表示について

伝送後に表示されるメッセージに,最初に発生したエラーだけが表示されます。

(2) ftstranコマンドで実行する

オンデマンド実行するコマンドの例を,次に示します。

[図データ]

card1の伝送情報のうち,次の情報を変更して伝送する。
  • /TC:カード名を「card2」

  • /TH:接続先ホスト名を「host1」

  • /TT:送受信種別を「SEND(送信)」

  • /TY:伝送モードを「BINARY」

  • /TL:ローカルファイル名を「c:\temp\file1」

  • /TR:リモートファイル名を「c:\temp\file2」

ftstranコマンドによる伝送は,同期実行だけです。ftstranコマンドについては,「6. コマンド」の「ftstran−伝送の実行−」を参照してください。