Hitachi

JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)


3.5.1 伝送カードを指定して伝送する(選択実行)

伝送カードを指定して,伝送します。複数の伝送カードを指定して伝送することもできます。

[伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウから実行する方法と,コマンドで実行する方法を説明します。

〈この項の構成〉

(1) [伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウで実行する

  1. [伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウで,伝送する伝送カードを選択する。

    複数の伝送カードを指定するときは,[Shift]キーまたは[Ctrl]キーを押しながら伝送カードを指定します。

  2. [選択実行]を選択する。

    [伝送の実行]ダイアログボックスが表示されます。

    図3‒14 [伝送の実行]ダイアログボックス

    [図データ]

    伝送の順番を変更するには

    選択実行では,[伝送の実行]ダイアログボックスの一覧に表示されている順に伝送をします。順番を変更するには伝送カードをダブルクリックします。ダブルクリックした伝送カードがリストの先頭に表示され,最初に伝送されます。

  3. [同期実行]または[非同期実行]をクリックする。

    • 同期実行

      カード名ごとに順に伝送を実行します。前のファイル伝送が終了するまで,次のファイルの伝送をしません。そのため回線に負担が掛かりません。

      伝送結果が[伝送の実行]ダイアログボックスの詳細の下に表示されます。( )内の数字は該当ファイル伝送の伝送番号を示します。伝送前のエラーについては,伝送番号は表示されません。

    • 非同期実行

      カード全体を一括して伝送します。同時に伝送できるファイル数は60です。また,非同期実行をすると,「登録しました」というメッセージが表示され,伝送の結果は表示されません。伝送の結果は履歴表示で確認してください。

  4. 伝送後,[閉じる]をクリックする。

ファイル伝送の中断方法

[同期実行]または[非同期実行]をクリックすると,[中断]または[強制中断]が表示されます。

  • [中断]

    同期実行:実行中のファイル伝送が終了してから,要求を中断します。

    非同期実行:要求中のファイル伝送が登録されてから,要求を中断します。

    JP1/File Transmission Server/FTP Clientサービスと接続中のときは,接続の終了を待ってから中断します。

  • [強制中断]

    [強制中断]をクリックすると伝送を即時中断します。ただし,非同期実行を指定している場合で,すでに登録済みの伝送は中断されません。なお,ファイル伝送の履歴は,出力されない場合があります。

    強制中断すると資源を解放できないことがあるため,できるだけ使用は避けてください。

ワイルドカードを使用したファイル伝送のエラー表示について

「コメント及び伝送結果」には,最初に発生したエラーだけが表示されます。

(2) ftstranコマンドで実行する

選択実行するコマンドの例を,次に示します。

[図データ]

ftstranコマンドによる伝送は,同期実行だけです。ftstranコマンドについては,「6. コマンド」の「ftstran−伝送の実行−」を参照してください。