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JP1 Version 12 JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド


8.4.5 Windowsイベント監視(実行条件アイテム)

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

Windowsイベントの発生を契機にジョブを実行します。

(2) 指定項目一覧

名称

必須

形式

引き継ぎ情報指定可否

監視イベント

コンボボックス(ログオン,ログオフ,画面ロック,画面ロック解除)

Windowsユーザー名

×

文字列(0〜276バイト)

半角英数字および次に示す半角記号が指定できます。

_ - \ .

(凡例)

○:必須

×:省略可

(3) 指定内容

監視イベント

監視対象のWindowsイベントの種別を指定します。

ログオン,ログオフ,画面ロック,画面ロック解除のイベントを指定できます。

イベント検知後,監視間隔を空けずすぐにイベントの監視を行います。

Windowsユーザー名

監視対象のWindowsユーザー名を指定します。指定しない場合は,ユーザーに関係なくイベントを検知します。

ドメインに所属しているユーザーを監視対象とする場合は,「NetBIOSドメイン名\ユーザー名」という形式で指定してください。NetBIOSドメイン名を省略した場合は,ローカルホスト名を仮定して動作します。

指定したユーザー以外のユーザーによるWindowsイベントが発生した場合は,イベントを検知せずに監視を続行します。

なお,指定されたWindowsユーザー名の大文字・小文字は区別せずに監視します。

(4) 使用例1

任意のユーザーがWindowsにログオンしたらジョブを実行する

監視イベント

ログオン

Windowsユーザー名

(凡例)

−:指定を省略

(5) 使用例2

特定のユーザー「UserA」がWindowsの画面ロックを解除したらジョブを実行する

監視イベント

画面ロック解除

Windowsユーザー名

UserA

(6) 注意事項

このアイテムを使用する場合は,「COM+ Event System」サービス,「COM+ System Application」サービス,および「System Event Notification Service」サービスを起動しておく必要があります。詳細については,「2.3.5 Windowsイベント監視機能を使用する場合」を参照してください。

なお,このアイテムの実行中に上記のサービスを停止すると,イベントの監視は継続されますが,イベントの検知はできません。このような状態になると,サービスを再起動してもイベントの検知はできないため,このアイテムを実行し直してください。