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JP1 Version 12 JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド


8.2.4 コマンド実行(画面表示)

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

画面を表示するコマンドを実行します。

(2) 指定項目一覧

名称

必須

形式

引き継ぎ情報指定可否

実行コマンド

文字列(1〜512バイト)

パラメーター

×

文字列(0〜512バイト)

終了待ち

×

コンボボックス(画面表示プログラムの終了を待つ,画面表示プログラムの終了を待たない)

画面終了時の動作

×

コンボボックス(常に正常終了,戻り値が0の場合に正常終了)

打ち切り時間(分)

×

数値(0〜1,440)

排他オプション

×

チェックボックス(指定したアクション間で同時実行しない)

(凡例)

○:必須

×:省略可

(3) 指定内容

実行コマンド

画面を表示するコマンドのファイル名を指定します。

画面を表示するコマンドは,ログオンしているユーザーの権限で実行されます。そのため,ログオンしていない状態で実行した場合は,画面を表示するコマンドは異常終了します。

拡張子が「.exe」,「.bat」以外のファイルを指定する場合は,該当する拡張子に,適切なアプリケーションを関連付けておく必要があります。

パラメーター

画面を表示するコマンドに対するパラメーターを指定します。

終了待ち

画面を表示するコマンドの終了を待つかどうかを指定します。

画面終了時の動作

画面を表示するコマンドが終了した時に,戻り値に関係なく常に正常終了とするか,戻り値が「0」の場合に正常終了とするかを指定します。なお,どちらを選択しても,CPAの内部処理で異常が発生した場合は異常終了します。

[終了待ち]に[画面表示プログラムの終了を待つ]を指定した場合にだけ指定できます。

打ち切り時間(分)

実行中のアクションを打ち切る時間を0〜1,440(分)で指定します。指定を省略した場合や「0」を指定した場合は,アクションを打ち切りません。また,排他オプションで[指定したアクション間で同時実行しない]にチェックした場合は,排他待ちしている時間も打ち切り時間に含まれます。

排他オプション

このオプションにチェックしたアクション同士で,同時に実行しない(常に1つしか実行しない)ようにします([コマンド実行(画面表示)]アイテムの排他オプションと同じ機能です)。このオプションを指定したアイテム間共通で有効になります。

同時に実行すると問題となるアイテムがある場合は,このオプションを指定してください。

(4) 戻り値

内容

126以外

実行コマンドの戻り値。

126

実行コマンド起動時のCPA内部処理で異常終了した。

注意事項

実行コマンド起動時のCPA内部処理で異常が発生した場合,コマンドの戻り値に「126」を設定します。実行コマンドに指定したファイルが存在するかどうか確認してください。存在する場合はメッセージログを確認し,出力されたメッセージ内容に応じて対処をしてください。

なお,実行コマンドに指定したコマンドが「126」で終了すると,内部処理で異常が発生したのか,実行コマンドで異常終了したのか判断できません。

実行コマンドに指定するコマンドは,戻り値が「126」にならないようにすることを推奨します。

(5) 使用例

実行コマンド

C:\Windows\system32\notepad.exe

パラメーター

c:\temp\out.txt

終了待ち

画面表示プログラムの終了を待つ

画面終了時の動作

常に正常終了

(6) ログに出力されるコマンド名

cpaguiexec.exe