1.2 ジョブの構成要素
ジョブは,スケジュールや実行条件によって一連のアクションやアクションフローを実行する単位で,ジョブを「登録」することで運用を開始します。ジョブを構成する要素を次の表に示します。
項番 |
種類 |
内容 |
---|---|---|
1 |
ジョブ |
ジョブは,実行したい業務の内容(なにを)と,実行する契機(いつ)をひも付けした構成要素群の集合です。 実行する契機の違いによって,日時で実行するジョブとイベントで実行するジョブの2種類があります。 ジョブ名と呼ぶジョブ実行サービス内でユニークな名称を指定して,登録することでジョブの実行を予約します。 ジョブ名の名称は45バイト以内で指定します。ただし,マルチバイト文字で指定する場合は15文字以内で指定します。 |
2 |
アイテム |
アイテムは,ジョブの構成要素の総称で,項番3〜項番9の7種類あります。 アイテムは,複数のジョブで共有できます。アイテムを編集すると,そのアイテムを使用しているすべての登録済みの日時で実行するジョブの実行内容が変わります。イベントで実行するジョブについては,再登録する必要があります。また,情報システム部門など業務を設計する利用者(設計者)は,より高機能な業務を設計するためのカスタムアイテムを作成できます。業務を運用する利用者(運用者)は,作成されたカスタムアイテムを使用することができます。 |
3 |
アクション |
アクションとは,ジョブの中で実行する1つのコマンドやメール送信といったCPA上の最小の実行単位を定義したものです。実行するコマンドのファイル名,コマンドに指定するパラメーターなどを指定します。また,アクションの実行方法に応じて,アイテムの種類があります。 |
4 |
イベントモニター |
イベントモニターとは,イベントが発生したことを検知する条件を定義したものです。ファイル監視やメール受信といった監視対象に応じて,アイテムの種類があります。 |
5 |
アクションフロー |
アクションフローとは,アクション,イベントモニター,およびアクションフローをまとめ,各アイテムの実行順序を指定するものです。 アクションフローはアイテムとして作成,編集ができ,別のアクションフローから呼び出すことができます。 |
6 |
実行日 |
実行日は,日時で実行するジョブが,実行する日を決めるもので,毎日や毎週月曜日などの繰り返しパターンを指定できます。 |
7 |
実行時刻 |
実行時刻は,日時で実行するジョブが,実行する時刻を決めるもので,1時間ごとなどの繰り返しパターンを指定できます。 |
8 |
カレンダー |
カレンダーとは,ジョブの実行日を求める際の日付種別で,運用日と休業日の2種類があります。土日や祝日を休業日に設定することで,平日だけ実行するスケジュールを定義できます。 また,カレンダーには運用時間帯を定義でき,運用時間帯の範囲外のスケジュールは算出されません。 カレンダーはアイテムとして作成,編集ができ,ジョブごとにカレンダーを分けて登録できます。 |
9 |
実行条件 |
実行条件とは,イベントを契機にジョブを実行する条件を定義するものです。実行条件にはイベントモニターがあり,ジョブの登録後はイベントの発生を監視し続けます。 |
10 |
ユニット |
ユニットとは,アクションフローに定義した個々のアクション,イベントモニター,およびアクションフローの総称です。アクションフロー内でユニークになるようにユニット名を定義して区別します。 |