Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド


1.1.1 ジョブについて

CPAを使って業務を自動化するには,ジョブの作成が必要です。

ジョブとは,コンピュータ上で1回の操作で実行したい処理のことです。ジョブの内容は,複数のコマンド(なにを)と,実行する契機(いつ)です。

ジョブは,コンピュータ上で実行する際の1つの実行単位であり,ジョブごとに実行を開始したり,停止したりできます。

コンピュータ上で処理を実行するには,実行するコマンド名,コマンドに指定するパラメーター,各コマンドの実行順序や実行する時間など,いろいろな情報が必要となります。これらの情報をジョブの構成要素として独立させたものをアイテムと呼びます。

図1‒1 ジョブについて

[図データ]

例えば,上記の図のように2つのコマンドを連続して実行する場合,CPAでは,実行するコマンド名やコマンドに指定するパラメーターは,アクションと呼ぶアイテムに定義し,各コマンドの実行順序は,アクションフローと呼ぶアイテムで実行順序を定義します。さらに,実行する時間は,実行日アイテムや実行時刻アイテムを組み合わせることで1つのジョブとして実行できます。

また,1つのアイテムは複数のジョブで利用することもできます。例えば,ファイルをコピーするアイテムを作成しておき,業務の中でファイルコピーが必要な時に,作成済みのアイテムを利用します。これにより,ジョブの作成が容易になり,運用方法などのノウハウも活かすことができます。