8.6.5 IMEventMessage (JP1/IMまたはJP1/Baseにイベントを発行する)
- 機能
-
JP1/IM,またはJP1/Baseにイベントを発行します。
- 形式
IMEventMessage ( Text , 〔Severity〕 , 〔UserName〕 , 〔RootObjName〕 , 〔Occurrence〕 , 〔StartDate〕 , 〔StartTime〕 , 〔EndDate〕 , 〔EndTime〕 , 〔ResultCode〕 )
- 指定項目
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- Text
-
JP1/IMのイベントコンソールにイベントとして表示するメッセージを文字列,または値を格納した変数名で指定します。
- Severity
-
イベントの重大度を指定します。
この値は次のどれかになります。
値
意味
EmergencyまたはEmergence
緊急
パニック状態を表します。
注意 EmergencyではなくEmergenceを指定した場合,JP1/IMの自動アクションではJP1イベントとみなされないため動作しません。
Alertness
警戒
即座に修正を必要とする状態を表します。
Critical
致命的
重大なエラーを表します。
Error または Err
アプリケーションでのエラーを表します。
Warning
警告
警告メッセージを表します。
Notice
通知
エラー状態ではないが,特別な処理を必要とすることを表します。
Information または Info
情報
情報メッセージを表します。
Debug
デバッグ
プログラムをデバッグするときに使用する情報を表します。
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの重大度の欄には Informationが仮定されます。
- UserName
-
イベントのユーザ名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールのユーザ名の欄は空欄になります。
- RootObjName
-
イベントの登録名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの登録名の欄は空欄になります。
- Occurrence
-
イベントの事象種別を指定します。
この値は次のどれかになります。
値
意味
Start
実行開始
End
実行終了
Create
定義の作成
Destroy
定義の削除
Modify
定義内容の変更
Submit
実行可能状態への変更
UnSubmit
実行可能状態からの離脱
Pause
実行の一時停止
Release
一時停止の解除
Restart
再実行の開始
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの事象種別の欄は空欄になります。
- StartDate
-
イベントの開始日付を yyyy/mm/dd の形式で指定します。
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの開始時刻の欄は空欄になります。
- StartTime
-
イベントの開始時刻を hh:mm:ss の形式で指定します。
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの開始時刻の欄は空欄になります。
- EndDate
-
イベントの終了日付を yyyy/mm/dd の形式で指定します。
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの終了日付の欄は空欄になります。
- EndTime
-
イベントの終了時刻を hh:mm:ss の形式で指定します。
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの終了時刻の欄は空欄になります。
- ResultCode
-
イベントの終了コードを数値,または値を格納した変数名で指定します。
この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの終了コードの欄は空欄になります。
- 説明
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指定されたパラメタでJP1/IM,またはJP1/Baseにイベントを発行します。コマンドが正常に実行された場合は真(True)を,エラーが発生した場合は偽(False)を,コマンドの実行結果として返します。
このコマンドを使用して発行したイベントのイベントIDは 00003B03になります。
また,イベントのプロダクト名は /HITACHI/JP1/SCRIPTに,登録名タイプは PROCESS になります。
- 補足
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JP1/IMのイベントコンソールの拡張属性説明ファイルは,スクリプトの実行環境フォルダ(システムドライブ\ProgramData\Hitachi\Script\Data)下に格納されます。ファイル名は,"SCRIPT_BASE.ja"です。
- 重要
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JP1/Baseへイベントを発行する場合,JP1/Scriptは物理的ホストに対してだけ発行しており,論理ホストへの発行はできません。このため,JP1/IMを論理ホスト環境で運用している場合には,JP1/Scriptが発行するJP1イベントは表示されません。表示するには,JP1/Baseの物理ホストの転送設定ファイルにJP1/Scriptで発行するJP1イベントを転送する設定を行ってください。
- 例
Dim se_Date ,s_Time ,e_Time ,rtn1 se_Date = Date() s_Time = Time() rtn1 = Exec ( _SCF_+"ABC.EXE" ,True ) e_Time = Time() If rtn1 Then IMEventMessage ( "ABC.EXEは正常終了" , ,_USER_ ,_SCF_FIL_ , _ End ,se_Date ,s_Time ,se_Date ,e_Time ,_EXEC_RTN_) Else IMEventMessage ( "ABC.EXEはエラー終了" , ,_USER_ ,_SCF_FIL_ , _ End ,se_Date ,s_Time ,se_Date ,e_Time ,_RTN_) End
- 対象バージョン
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JP1/Script 05-20以降