Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


8.6.5 IMEventMessage (JP1/IMまたはJP1/Baseにイベントを発行する)

機能

JP1/IM,またはJP1/Baseにイベントを発行します。

形式
IMEventMessage ( Text , 〔Severity〕 , 〔UserName〕 , 〔RootObjName〕 , 〔Occurrence〕 , 〔StartDate〕 , 〔StartTime〕 , 〔EndDate〕 , 〔EndTime〕 , 〔ResultCode〕 )
指定項目
Text

JP1/IMのイベントコンソールにイベントとして表示するメッセージを文字列,または値を格納した変数名で指定します。

Severity

イベントの重大度を指定します。

この値は次のどれかになります。

意味

EmergencyまたはEmergence

緊急

パニック状態を表します。

注意 EmergencyではなくEmergenceを指定した場合,JP1/IMの自動アクションではJP1イベントとみなされないため動作しません。

Alertness

警戒

即座に修正を必要とする状態を表します。

Critical

致命的

重大なエラーを表します。

Error または Err

アプリケーションでのエラーを表します。

Warning

警告

警告メッセージを表します。

Notice

通知

エラー状態ではないが,特別な処理を必要とすることを表します。

Information または Info

情報

情報メッセージを表します。

Debug

デバッグ

プログラムをデバッグするときに使用する情報を表します。

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの重大度の欄には Informationが仮定されます。

UserName

イベントのユーザ名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールのユーザ名の欄は空欄になります。

RootObjName

イベントの登録名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの登録名の欄は空欄になります。

Occurrence

イベントの事象種別を指定します。

この値は次のどれかになります。

意味

Start

実行開始

End

実行終了

Create

定義の作成

Destroy

定義の削除

Modify

定義内容の変更

Submit

実行可能状態への変更

UnSubmit

実行可能状態からの離脱

Pause

実行の一時停止

Release

一時停止の解除

Restart

再実行の開始

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの事象種別の欄は空欄になります。

StartDate

イベントの開始日付を yyyy/mm/dd の形式で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの開始時刻の欄は空欄になります。

StartTime

イベントの開始時刻を hh:mm:ss の形式で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの開始時刻の欄は空欄になります。

EndDate

イベントの終了日付を yyyy/mm/dd の形式で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの終了日付の欄は空欄になります。

EndTime

イベントの終了時刻を hh:mm:ss の形式で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの終了時刻の欄は空欄になります。

ResultCode

イベントの終了コードを数値,または値を格納した変数名で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,イベントコンソールの終了コードの欄は空欄になります。

説明

指定されたパラメタでJP1/IM,またはJP1/Baseにイベントを発行します。コマンドが正常に実行された場合は真(True)を,エラーが発生した場合は偽(False)を,コマンドの実行結果として返します。

このコマンドを使用して発行したイベントのイベントIDは 00003B03になります。

また,イベントのプロダクト名は /HITACHI/JP1/SCRIPTに,登録名タイプは PROCESS になります。

補足

JP1/IMのイベントコンソールの拡張属性説明ファイルは,スクリプトの実行環境フォルダ(システムドライブ\ProgramData\Hitachi\Script\Data)下に格納されます。ファイル名は,"SCRIPT_BASE.ja"です。

重要

JP1/Baseへイベントを発行する場合,JP1/Scriptは物理的ホストに対してだけ発行しており,論理ホストへの発行はできません。このため,JP1/IMを論理ホスト環境で運用している場合には,JP1/Scriptが発行するJP1イベントは表示されません。表示するには,JP1/Baseの物理ホストの転送設定ファイルにJP1/Scriptで発行するJP1イベントを転送する設定を行ってください。

Dim  se_Date ,s_Time ,e_Time ,rtn1
se_Date = Date()
s_Time = Time()
rtn1 = Exec ( _SCF_+"ABC.EXE" ,True )
e_Time = Time()
 
If  rtn1  Then
  IMEventMessage ( "ABC.EXEは正常終了" , ,_USER_ ,_SCF_FIL_ , _
          End ,se_Date ,s_Time ,se_Date ,e_Time ,_EXEC_RTN_)
Else
  IMEventMessage ( "ABC.EXEはエラー終了" , ,_USER_ ,_SCF_FIL_ , _
         End ,se_Date ,s_Time ,se_Date ,e_Time ,_RTN_)
End
対象バージョン

JP1/Script 05-20以降