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JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


8.6.1 InputBox (メッセージとテキストボックスを表示する)

機能

ダイアログボックスにメッセージとテキストボックスを表示します。テキストが入力されるか,ボタンがクリックされるとテキストボックスの内容を返します。

形式
InputBox ( 〔Text〕 , 〔Title〕 , 〔xPos〕 , 〔yPos〕 , InputBuff1 , 〔Caption1〕 , 〔InputBuff2〕 , 〔Caption2〕 , … )
指定項目
Text

ダイアログボックス内にメッセージとして表示する文字列を文字列,または値を格納した変数名で指定します。スクリプトファイルの先頭に「#Option = NOCHANGE」の記述がない場合,メッセージの文字列中に含まれる"\r","\n","\t","\\"はそれぞれ対応するコントロールコードとして処理されます。

コントロールコードについては,「6.1.11 コーディング規則」を参照してください。

Title

メッセージボックスのタイトルバーに表示するタイトルを文字列,または値を格納した変数名で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,"JP1/Script InputBox"が表示されます。

xPos

画面の左端からダイアログボックスの左端までの水平方向の距離を数値,または値を格納した変数名で指定します。距離は左端を0としたピクセル単位で指定します。この値を省略すると,ダイアログボックスは水平方向に対して画面の中央の位置に配置されます。また,負の値を指定した場合,0を仮定します。

yPos

画面の上端からダイアログボックスの上端までの垂直方向の距離を数値,または値を格納した変数名で指定します。距離は上端を0としたピクセル単位で指定します。この値を省略すると,ダイアログボックスは垂直方向に対して画面の中央の位置に配置されます。また,負の値を指定した場合,0を仮定します。

InputBuff1〜4

テキストボックスに入力された文字列を格納する変数名を指定します。テキストボックスは最大4個指定できます。この変数にあらかじめ値を設定しておくと初期値としてテキストボックスに表示することができます。テキストボックスに何も入力されなかった場合は,長さ0の文字列("")を格納します。

Caption1〜4

InputBuff1〜4で指定したテキストボックスのキャプションを文字列,または値を格納した変数名で指定します。指定できる文字数は,半角文字で40文字以内です。

この値は省略できます。省略した場合,キャプションは表示されません。

説明

指定されたパラメタでメッセージとテキストボックスを表示します。テキストボックスは最大4個指定できます。

コマンドが正常に実行された場合は真(True)を,エラーが発生した場合は偽(False)を,コマンドの実行結果として返します。

メッセージボックスには「OK」ボタンと「キャンセル」ボタンが付加されます。「OK」ボタン,またはEnterキーが押されると,テキストボックスの内容を返します。「キャンセル」ボタンが押された場合は,長さ0の文字列("")を返します。

入力されたボタンの値は_MSG_RTN_予約変数に格納されます。格納される値は次のどれかになります。

入力されたボタン

OK

[OK]

CANCEL

[キャンセル]

補足

スクリプトをサービスで起動する場合は,このコマンドは使用できません。使用すると実行エラーになります。

Dim  compName
Dim  userName
InputBox ( "会社名と氏名を入力してください。","データ登録",100,100, _
           compName, "会社名" ,userName, "氏名" )

表示例

[図データ]

対象バージョン

JP1/Script 01-00以降