4.1.28 オプション(クラスタ環境)ダイアログ
Scriptマネージャウィンドウで,[ツール]−[オプション]メニューを選択すると,[オプション]ダイアログが表示されます。
[オプション]ダイアログには,「サーバ情報」「互換性」「複数起動」「JP1/IM」「トレース」「クラスタ環境」の六つのタブがあります。
「クラスタ環境」タブを選択すると,[オプション(クラスタ環境)]ダイアログが表示されます。
- 補足
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JP1/Scriptサービスが実行中以外の状態でオプション(クラスタ環境)を設定しようとすると,次のエラーダイアログを表示します。
「JP1/Scriptサービスの状態が実行中以外のため,実行できません。JP1/Scriptサービスを開始した後,再度実行してください。」
- 〈この項の構成〉
(1) ダイアログの項目
- 管理ファイルの出力先を変更する
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管理ファイルの出力先を通常の出力先以外に変更する場合にチェックします。通常の出力先はスクリプトの実行環境フォルダ(システムドライブ\ProgramData\Hitachi\Script\Data)下です。
管理ファイルとは,JP1/Scriptで扱うファイルのうち自動起動情報ファイル,サーバ環境ファイル,サーバトレースファイル,トレース管理ファイル,グローバル変数ファイルのことを指します。
- 出力先フォルダ
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「管理ファイルの出力先を変更する」がチェックされている場合,管理ファイルの出力先フォルダを指定します。クラスタ環境の共有ディレクトリ上のフォルダを指定します。
指定できるのは,スクリプトの実行環境フォルダ(システムドライブ\ProgramData\Hitachi\Script\Data)以外のフォルダです。
(2) ダイアログでの操作
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[OK]ボタンを選択すると,変更と再起動を確認するダイアログが表示され,[再起動]ボタンを選択すると指定した内容が設定されて[オプション]ダイアログを閉じ,システムを再起動します。
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[キャンセル]ボタンを選択すると,内容を変更しないでダイアログを閉じます。
(3) 処理詳細
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クラスタ環境でJP1/Scriptを使用することはできますが,フェールオーバー時に実行中のスクリプトを継続して実行することはできません。しかし,このダイアログで管理ファイルの出力先を共有ディスク上に変更している場合,実行環境を引き継ぐことができます。詳細は,「2.3 クラスタシステム環境での環境設定」を参照してください。
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このダイアログで管理ファイルの出力先を変更した場合,新しい設定を有効にするためにシステムの再起動が必要です。
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管理ファイルの出力先を変更する以前にすでに使用していた各管理ファイルがある場合,それらのファイルは変更前フォルダに残り,それまでのファイルの内容は無効になります。
指定された「出力先フォルダ」に各管理ファイルがすでにある場合はそのファイルを参照し,存在しない場合は新規に作成します。
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「出力先フォルダ」に出力されたファイルは複数のコンピュータから同時に参照することはできません。
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「管理ファイルの出力先を変更する」がチェックされている場合,複数起動時に出力するトレースファイルの出力先フォルダは「出力先フォルダ」の"Trace"フォルダ下になります。[ツール]−[オプション(複数起動)]ダイアログの「トレースファイルの出力先フォルダ」で指定された値は無効になります。
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管理ファイルの出力先を変更するとトレース管理ファイル(SPTLOGDB.SPB)の内容と各トレースファイルの内容が不一致になる場合があります。そのためトレースビューアウィンドウに表示される内容(行数と更新日付)が正しくない場合があります。