Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


jpwshutdown(Windows限定)

〈このページの構成〉

形式

jpwshutdown [ -r | -o ]
            [ -f | -w△1待ち時間 ]

機能

jpwshutdownコマンドは,電源制御装置を使わないで,ホストをシャットダウンまたは再起動するコマンドです。電源制御装置を使わないでホストを運用したい場合に,このコマンドを設定したバッチファイルを作成し,[電源制御装置の設定]ダイアログボックスの[自ホスト電源制御コマンド]に設定します。

[自ホスト電源制御コマンド]に設定されたjpwshutdownコマンドは,電源オフ実行時に実行されます。

重要

このコマンドをコマンドラインから実行しないでください。実行した場合,サービスの停止を待たずにホストを終了してしまいます。[電源制御装置の設定]ダイアログボックスの[自ホスト電源制御コマンド]としてだけ設定してください。

実行権限

Administrators権限(コマンドラインからは実行できません)

格納先ディレクトリ

JP1PWパス\bin

引数

-rまたは-R

ホストを再起動します。このオプションを指定しない場合,ホストをシャットダウンします。

-oまたは-O

互換性のために残してありますが,このオプションの指定有無によって動作は変わりません。

このオプションの指定に関係なく,シャットダウンしたあとにホストの電源がオフになるかスタンバイ状態になるかは,Windows設定の「グループポリシーの設定」にある「Windowsシステムのシャットダウンのときに電源を切らない」の項目の設定に依存して動作します。設定方法の詳細については,Windowsのヘルプを参照するか,またはMicrosoft社へお問い合わせください。

-fまたは-F

ホストで実行中のプロセスの終了を待たないで,ホストをシャットダウンします。このオプションを指定しない場合,プロセスの終了を待ってから,ホストをシャットダウンします。

-w△1待ち時間または-W△1待ち時間

プロセスの終了を待つ時間を設定します。待ち時間は,1から99,999(単位:秒)までの数値で指定します。このオプションを指定する場合,待ち時間を必ず指定してください。待ち時間が指定されていない場合はエラーになります。オプション-fおよびオプション-wを指定しない場合,待ち時間に300を指定したものとみなします。

注意事項

戻り値

なし

使用例

(例1)

電源制御装置を接続していない自ホストをスケジュールで再起動するための設定をします。手順を次に示します。

  1. jpwshutdownコマンドを記述したバッチファイルを作成する。

    バッチファイルには,次のように記述します。

    "C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1PowerMonitor\bin\jpwshutdown.exe" -f -r

    バッチファイルは次のファイル名で保存します。

    C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1PowerMonitor\bin\reboot.bat

  2. Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]−[JP1_Power Monitor]−[電源制御装置の設定]を選択する。

    [電源制御装置の設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 任意の[定義設定位置]を指定する。

  4. [制御装置種別]に任意の名称を入力する。

  5. [自ホスト電源制御コマンド]に次のように入力する。

    C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1PowerMonitor\bin\reboot.bat
  6. Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]−[JP1_Power Monitor]−[環境設定]を選択する。

    [環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

  7. [使用プログラム名]に[電源制御装置の設定]ダイアログボックスの[制御装置種別]に入力した名称を指定する。

  8. [カレンダー設定]ダイアログボックスまたは[年間カレンダー設定]ダイアログボックスで,スケジュールを設定したい日付または曜日を選択する。

  9. 選択した日付または曜日の[時刻設定]ダイアログボックスの[電源オフ:計画終了]または[電源オフ:強制終了]でホストを終了する時刻を設定する。

これで,設定した時間に自ホストが再起動されます。

(例2)

電源制御装置を使わない場合,または電源制御装置があっても電源オンのままで自ホストを再起動するための設定をします。手順を次に示します。

  1. jpwshutdownコマンドを記述したバッチファイルを作成する。

    バッチファイルには,次のように記述します。

    "C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1PowerMonitor\bin\jpwshutdown.exe" -f

    バッチファイルは次のファイル名で保存します。

    C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1PowerMonitor\bin\reboot.bat

  2. Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]−[JP1_Power Monitor]−[電源制御装置の設定]を選択する。

    [電源制御装置の設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 任意の[定義設定位置]を指定する。

  4. [制御装置種別]に任意の名称を入力する。

  5. [自ホスト電源制御コマンド]に次のように入力する。

    C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1PowerMonitor\bin\reboot.bat
  6. Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]−[JP1_Power Monitor]−[環境設定]を選択する。

    [環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

  7. [使用プログラム名]に[電源制御装置の設定]ダイアログボックスの[制御装置種別]に入力した名称を指定する。

  8. 次のコマンドを実行する。

    aompwcon /r

これで,自ホストが再起動します。

(例3)

リモート電源運用をしていて,エージェントホストがBlade Symphony上のブレードの場合の設定をします。手順を次に示します。

  1. jpwshutdownコマンドを記述したバッチファイルを作成し,保存する。

    バッチファイルには,次のように記述します。

    "C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1PowerMonitor\bin\jpwshutdown.exe" -f -o

    バッチファイルは次のファイル名で保存します。

    C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1PowerMonitor\bin\blshut.bat

  2. Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]−[JP1_Power Monitor]−[電源制御装置の設定]を選択する。

    [電源制御装置の設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [定義設定位置]および[制御装置種別]を設定する。

    設定内容は任意です。

  4. [自ホスト電源制御コマンド]に,手順1で作成したバッチファイルのパスを指定する。

  5. Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]−[JP1_Power Monitor]−[環境設定]を選択する。

    [環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [使用プログラム名]に[電源制御装置の設定]ダイアログボックスの[制御装置種別]に入力した名称を指定する。