Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


jaomchecs(UNIX限定)

〈このページの構成〉

形式

jaomchecs[-mチェック開始年月日[-チェック終了年月日]]
           運転スケジュール定義ファイル名 > 出力先ファイル名

機能

jaomchecsコマンドは,運転スケジュール定義ファイルで設定した内容について,文法および内容の妥当性をチェックするコマンドです。文法チェックは,ファイル全体が対象になりますが,内容のチェックは,-mオプションで指定した範囲だけが対象になります。文法チェックで誤りがあった場合は,内容のチェックは実施されません。内容のチェック結果は,-mオプションで指定した範囲について標準出力ファイルに出力できます。この出力結果で,定義情報が実際の運用日時と合っているか確認できます。誤りを検出した場合は,標準エラー出力ファイルにエラー情報を出力します。

実行権限

なし

格納先ディレクトリ

/usr/bin/jp1_aom/

引数

-mチェック開始年月日[-チェック終了年月日

チェックの対象とする期間を指定します。「-チェック終了年月日」を省略した場合は,「チェック開始年月日」に指定した日のスケジュールだけをチェックします。

チェック開始年月日およびチェック終了年月日は,それぞれ次の形式で指定します。

  • [[/]/]

  • /]/(指定した月の一日から末日までを表します)

年,または月を省略した場合,次の値を取ります。

開始年月日の場合

年:コマンドを実行した年

月:コマンドを実行した月

終了年月日の場合

年:終了年月日に指定されている/が開始年月日の/よりあとの日付である場合は,開始年月日と同じ年を表します。そうでない場合は,開始年月日の翌年を表します。

月:終了年月日に指定されているが開始年月日のよりあとの月日である場合は,開始年月日と同じ月を表します。そうでない場合は,開始年月日の翌月を表します。

年,月,日には,それぞれ2バイト以内の数値を指定します。には,00〜36の数値が指定できます。それぞれの数値は2000年から2036年を表します。

-mオプションを省略してコマンドを実行すると,次のようなチェックが実行されます。

  • 月単位でスケジュールを指定した場合

    コマンドを実行した日から1年後までのスケジュールをチェックします。

  • 年単位でスケジュールを指定した場合

    コマンドを実行した日から2036年12月31日までのスケジュールをチェックします。

ただし,2036年1月2日以降にコマンドを実行する場合,このオプションを省略できません。

運転スケジュール定義ファイル名

チェックしたい運転スケジュール定義ファイル名を指定します。

出力先ファイル名

チェックした運転スケジュール定義ファイルのチェック結果を出力するファイル名を指定します。指定しなかった場合,標準出力ファイルに出力します。

注意事項

運転スケジュール定義ファイルの内容がコメントだけまたは空白だけの場合は,エラーメッセージを出力します。

戻り値

0(正常終了)

運転スケジュール定義ファイルに誤りはありませんでした。

0以外

エラーが発生しました。

使用例

運転スケジュール定義ファイル「/usr/schedule.file」に設定した内容について,文法および内容の妥当性のチェックをします。指定範囲は,2000年7月23日から2000年8月10日までです。チェック結果を,ファイル「/tmp/schedule」に出力します。

jaomchecs -m00/7/23-00/8/10 /usr/schedule.file > /tmp/schedule

出力例

運転スケジュール定義ファイル「/usr/schedule.file」の設定例と,そのファイルを使用例で示したjaomchecsコマンドでチェックした出力結果を次に示します。

運転スケジュール定義ファイルの設定例

[図データ]

jaomchecsコマンドの出力結果

[図データ]