11.3.3 エージェントホストをグループ化するときの注意事項
UNIXのマネージャーホストでエージェントホストをグループ化するときの注意事項を次に示します。
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エージェントホストの終了処理中にマネージャーホストを起動することはできません。
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マネージャーホストの起動時に,グループ化したエージェントホストを連動する設定をしている場合,マネージャーホストを手動または自動で起動すると,グループ化したエージェントホストは連動して起動します。
なお,グループ化したエージェントホストを起動する場合は,マネージャーホストから電源をオンにできる電源制御装置を,グループ化したエージェントホストに接続している必要があります。
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マネージャーホストの終了時にグループ化したエージェントホストを連動する設定をしている場合,マネージャーホストを監視終了すると,グループ化したエージェントホストが連動して終了します。
そのため,マネージャーホストの終了後の処理としてシャットダウン,電源をオフにするまたは再起動する場合,グループ化したすべてのエージェントホストは連動して電源をオフにします。
また,マネージャーホストの終了時および起動時にグループ化したエージェントホストを連動する設定をしている場合は,マネージャーホストを再起動すると,エージェントホストはマネージャーホストの終了に連動して電源をオフにしたあと,マネージャーホストの起動に連動して起動します。
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マネージャーホストを再起動する,または終了してから起動するまでの間隔が短い場合は,グループ化したエージェントホストの起動を実行できないことがあります。原因としては,エージェントホストの終了に長時間要していることや接続している電源制御装置のシャットダウン猶予時間が長いことが考えられます。
このような環境でグループ化する場合は,マネージャーホストを再起動しないで,マネージャーホストが終了したあとで十分な時間(グループ化するすべてのエージェントホストがシャットダウン完了する時間や,電源制御装置に設定している猶予時間以上の時間)をとってから起動するように設定してください。なお,電源制御装置のシャットダウン猶予時間については,電源制御装置のマニュアルを参照するか,または電源制御装置側へお問い合わせください。
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エージェントホストで設定されているスケジュールでエージェントホストを起動・終了する処理より,マネージャーホストと連動してエージェントホストを起動・終了する処理が優先されます。
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jaompwgrpコマンドまたはpwajs2stp_grpコマンドを自動運転ユーザーコマンドとして設定する場合,構成定義ファイルにコマンド実行打ち切り時間(rc_cancel_timeパラメーター)を指定しないでください。
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jaompwgrpコマンドおよびpwajs2stp_grpコマンドのほかに,自動運転ユーザーコマンドを設定している場合は,自動運転ユーザーコマンドのスクリプトにjaompwgrpコマンドを追加してください。追加する場合,パラメーター変数「$1」を引数として指定してください。jaompwgrpコマンドを追加する例を次に示します。
/usr/bin/jp1_aom/jaompwgrp $1
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マネージャーホストのスケジュールが,監視終了開始時刻とほかの終了開始時刻(制限終了開始時刻・強制終了開始時刻)を組み合わせて設定されている場合,リモート電源連携グループ定義ファイルのpwoff_waitパラメーターで指定した時間内に終了確認がされていないホストに対しては,強制終了要求が送信されない場合があります。これは,ほかの終了時刻に到達した時点で,実行中の自動運転ユーザーコマンドが打ち切られるので,終了要求を送信する(リモート電源連携グループ定義ファイルの終了待ち時間(pwoff_waitパラメーター)で指定した時間が満了する)前にjaompwgrpコマンドの実行が打ち切られることがあるためです。このため,監視終了開始時刻とほかの終了時刻を組み合わせる場合は,リモート電源連携グループ定義ファイルで設定する終了待ち時間(pwoff_waitパラメーター)を考慮に入れて各終了開始時刻を設定してください。
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グループ化したエージェントホストを起動する場合,マネージャーホストから電源オンできる電源制御装置を,グループ化したエージェントホストに接続してください。