7.4.4 クラスタソフトへの登録
フェールオーバーさせるJP1/Power Monitorのデーモンを,クラスタソフトに登録してください。登録方法の詳細は各クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
指定の際は,下記の点に注意してください。
-
デーモンは,使用するIPアドレスおよび共有ディスクといっしょに,実行系から待機系に引き継がれるようにしてください。アプリケーションプログラムのフェールオーバーに伴ってフェールオーバーする場合は,アプリケーションプログラムもいっしょに引き継がれるように設定してください。
-
IPアドレスおよび共有ディスクが引き継がれ,待機系のJP1/Baseが起動してから,JP1/Power Monitorが起動するようにしてください。
-
クラスタソフトには,起動順序,および停止順序を次のように登録してください。
- 起動順序
-
JP1/Base→JP1/Power Monitor→JP1/AJS3(JP1/AJS3と連携する場合)
- 停止順序
-
JP1/AJS3(JP1/AJS3と連携する場合)→JP1/Power Monitor→JP1/Base
-
UNIXの場合,クラスタソフトに登録するのは,次に示すコマンドです。
-
jpw_start.cluster 論理ホスト名
jpw_start.clusterコマンドは,下記のコマンドを実行します。
jaomlgrpwstart -h 論理ホスト名
また,停止する場合は以下のコマンドを登録します。
-
jpw_stop.cluster 論理ホスト名
jpw_stop.clusterコマンドは,下記のコマンドを実行します。
jaomlgrpwstop -h 論理ホスト名
-
jpw_killall.cluster 論理ホスト名
jpw_killall.clusterコマンドは,jaomlgrpwstop -fコマンドを使用して,JP1/Power Monitorを強制終了します。
また,クラスタソフトでJP1/Power Monitorの稼働状況を監視する場合は以下のコマンドを登録します。
-
jpw_rpw_status -h 論理ホスト名
各コマンドの詳細については,「15. コマンド」を参照してください。
なお,UNIXの場合,psコマンドの出力結果には,プロセス名の後ろに論理ホスト名が与えられ,どの論理ホストのプロセスか判断できるようになっています。
-
-
JP1/AJS3と動作連携をしていて,かつ自ホストの電源をオン・オフする運用の場合,異常検出時には待機系に系を切り替えるよう設定してください。
サービスの再起動を行う設定の場合,JP1/Power Monitorからの電源オフをクラスタソフトが異常と判断してサービスを再起動します。このため,JP1/Power Monitorの終了条件が成立せず,ホストの電源がオフできません。