Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


7.1.1 基本的な運用方法

クラスタシステムを使用する場合の基本的な運用方法を説明します。

系切り替えをする場合,JP1/Power Monitorでは,系切り替えの単位ごとに論理ホスト名を割り当てて運用します。系切り替え単位ごとの多重起動や,エージェントへのアクセスには,この論理ホスト名を使用します。

論理ホスト名には,「7.2 クラスタ運用の前提」で示す前提条件に基づいて割り当てられたホスト名を使用してください。DNS運用の場合は,FQDN形式でないホスト名を使用してください。

論理ホスト名を指定することで,サービス(デーモン)の起動およびコマンドの実行が,論理ホストごとにできるようになります。論理ホスト名は次のどちらかの方法で指定します。

コマンドの論理ホスト指定オプションを指定した場合は,環境変数JP1_HOSTNAMEの内容にかかわらず,オプションに指定した論理ホスト名が有効になります。コマンドの論理ホスト指定オプションを指定しなかった場合は,jpw_def_setコマンドでの設定内容によって,環境変数JP1_HOSTNAMEの論理ホスト名を使用するか,または物理ホスト名を使用します。

なお,Windowsの場合,環境変数JP1_HOSTNAMEをシステム環境変数やユーザー環境変数として設定しないでください。サービスの起動などができなくなることがあります。UNIXの場合,ログイン時に実行されるシステムのプロファイル内の環境変数として直接設定しないでください。デーモンの起動などができなくなることがあります。