6.1.9 デーモンを自動起動・自動停止に設定する
JP1/Power Monitorでホストを自動的に起動・終了できるようにするために,次のデーモンを自動起動・自動停止に設定します。なお,システム終了時にはJP1/Power Monitorは自動的に停止します。
-
JP1/Power Monitorデーモンを自動起動に設定する
-
JP1/Power Monitor以外のアプリケーションのデーモンを自動停止に設定する
それぞれの方法を次に説明します。
(1) JP1/Power Monitorデーモンを自動起動に設定する
自動起動用シェルスクリプトファイルを書き換えて,JP1/Power Monitorデーモンを自動起動に設定する手順を次に示します。
-
/usr/lib/jp1_aom/startupをviなどのエディターで開く。
次のような,自動起動用シェルスクリプトファイルの内容が表示されます。
: : if test -x /usr/bin/jp1_aom/jaomstart then : # LANG=ja_JP.UTF-8 /usr/bin/jp1_aom/jaomstart -c /usr/lib/jp1_aom/conf fi
-
「: #」を削除する。
コメント行を表す「: #」を,削除します。
-
「LANG=」の部分で,イベントを解釈するときに使用する言語種別を設定する。
設定できる言語種別については,「6.1.8 環境変数を設定する」を参照してください。
-
「/usr/lib/jp1_aom/conf」の部分を,使用する構成定義ファイル名に書き換える。
標準構成定義ファイル「/usr/lib/jp1_aom/conf」以外の構成定義ファイルを使う場合に書き換えます。jaomstartコマンドの記述を削除したり,jaomstartコマンドを複数行にわたって記述したりしないでください。 jaomstartコマンドを複数行にわたって記述すると,構成定義ファイル名の指定がないものとみなされ,標準構成定義ファイルで運用されます。
構成定義ファイルについては,「6.1.11 構成定義ファイルを設定する」を参照してください。jaomstartコマンドの引数については,「15. コマンド」の「jaomstart(UNIX限定)」を参照してください。
-
書き換えた内容を保存して,エディターを終了する。
-
ホストまたはJP1/Power Monitorを再起動する。
(2) JP1/Power Monitor以外のアプリケーションのデーモンを自動停止に設定する
ホストを監視終了,制限終了,または強制終了する際,JP1/Power Monitor以外のアプリケーションのデーモンを正常に停止させるため,自動停止に設定する必要があります。
デーモンを自動停止に設定するには,次の二つの方法があります。
-
各OSのシャットダウン時実行ファイルに停止コマンドを登録する
-
JP1/Power Monitorの自動運転ユーザーコマンドを作成する
それぞれの方法について次に説明します。
(a) 各OSのシャットダウン時実行ファイルに停止コマンドを登録する
各OSのシャットダウン時実行ファイルに停止コマンドを登録することによって,アプリケーションのデーモンを正常に停止させます。シャットダウン時実行ファイルは,OSによって異なります。各OSのシャットダウン時実行ファイルを次に示します。
OS名 |
ファイル名またはディレクトリ名 |
---|---|
AIX |
/etc/rc.shutdown |
Linux※ |
/etc/rc.d/rc0.d /etc/rc.d/rc6.d |
シャットダウン時実行ファイルに停止コマンドを登録する手順の詳細については,各OSのマニュアルを参照してください。
(b) JP1/Power Monitorの自動運転ユーザーコマンドを作成する
次の二つの自動運転ユーザーコマンドを作成することによって,アプリケーションのデーモンを正常に停止させます。自動運転ユーザーコマンドの詳細については,「6.1.10 自動運転ユーザーコマンドを作成する」を参照してください。
- 重要
-
JP1/AJS3と連携している場合,JP1/AJS3のデーモンは,ホストのシャットダウン時に自動停止する設定が,すでにJP1/Power Monitorでされています。そのため,JP1/AJS3のデーモンを,自動運転ユーザーコマンドで自動停止に設定しないでください。
-
機能制限コマンド
機能制限コマンドで,次の二つを設定します。
-
監視終了または制限終了の終了条件成立後に停止させたいデーモンおよびプロセス
-
デーモンおよびプロセスの停止コマンド
-
-
終了条件監視コマンド
機能制限コマンドに登録したデーモンおよびプロセスの状態(稼働中または停止中)をチェックするコマンドを設定します。