5.1.4 電源制御装置を制御するコマンドを作成する
次の場合,JP1/Power Monitorと連携できるように,電源制御装置を制御するコマンドを作成する必要があります。電源制御装置を使用しない場合は作成する必要はありません。
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「表5-4 電源を自動的にオン・オフする場合に必要なハードウェアとソフトウェア」で説明した以外の電源制御装置を使う場合で,電源制御装置を制御するインターフェースコマンドが用意されている場合
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電源制御装置を制御するインターフェースが公開されている場合
このような場合,次に示すコマンドインターフェースで動作するコマンドを作成してください。
電源制御装置を使って自ホストを起動・終了するときに使用するコマンドの機能および形式を説明します。コマンドを作成する場合は,この仕様に従って作成してください。なお,コマンドの記述形式については,「15. コマンド」を参照してください。
- 形式
コマンド名称 [-O 次回電源投入時刻]
「コマンド名称」には,任意の半角英数字を指定します。
- 機能
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ホストを終了するときに,次回,ホストの電源をオンにする時刻を指定します。
- 引数
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- -O 次回電源投入時刻
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ホストを計画終了または強制終了したあと,次回,ここで指定した時刻に電源をオンにします。「-O」は,大文字で指定してください。
次回電源投入時刻は,「年/月/日.時:分」の形式で指定します。例えば,2015年7月31日午前8時30分を次回電源投入時刻として設定したい場合,「2015/07/31.08:30」と指定します。「年」は,4バイトの数値で,「年」以外は,2バイトの数値で指定します。
この引数を省略した場合は,電源制御装置に対して次回電源投入時刻を設定しないでください。
- 注意事項
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コマンドの実行中は,画面に表示されないので,キーボードやマウスからユーザーが入力できないようにコマンドを作成してください。
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コマンドを実行するときに,メッセージやダイアログボックスを表示させると処理が停止してしまうので,コマンドを実行した結果は,戻り値で示すように作成してください。
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実行するコマンドの標準出力と標準エラー出力を取得する機能は,JP1/Power Monitorにはありません。そのため,必要に応じて,コマンドの標準出力と標準エラー出力をファイルにリダイレクトして,ログファイルとして残すことを検討してください。ログファイルとして残すことで,トラブル発生時の調査に役立ちます。
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コマンドをシステムドライブ\Program Filesフォルダ以下,またはWindowsシステムフォルダ\system32フォルダ以下に置かないでください。
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- 戻り値
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0(正常終了)
コマンドが正常終了しました。
0以外
エラーが発生しました。
0以外の戻り値は,必要に応じて任意に作成してください。
- 使用例
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作成したC:\Program Files (x86)\HITACHI\UPS\COMMON.EXEコマンドで2015年6月1日午前8時30分にホストを起動する場合。
"C:\Program Files (x86)\HITACHI\UPS\COMMON.EXE" -O 2015/06/01.08:30