Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


1.2.3 複数のホストを連動して起動・終了できます

1台のマネージャーホストに対して複数のエージェントホストをグループとして設定し,一括して起動・終了できます。グループ化すると,マネージャーホストの起動・終了と連動して,複数のエージェントホストを起動・終了できます。グループ化の例を次の図に示します。なお,各エージェントホストの電源は電源制御装置から供給されています。

図1‒5 グループ化の例

[図データ]

グループ化した場合,マネージャーホストを起動すると,グループの登録順にエージェントホストが起動します。エージェントホストが順番に起動する際,前のエージェントホストの起動が完了してから,次のホストの起動を開始するという設定ができます。グループ化してホストを起動する場合の流れを次の図に示します。

図1‒6 グループ化してホストを起動する流れ

[図データ]

グループ化してホストを終了する場合,マネージャーホストを計画終了または監視終了すると,グループ化したすべてのホストが連動して終了します。マネージャーホストを手動で終了した場合,制限終了した場合,および強制終了した場合は,エージェントホストは連動して終了しません。

終了時の処理の流れは,Windowsの場合とUNIXの場合で異なります。Windowsの場合の処理の流れの例を図1-7に,UNIXの場合の処理の流れの例を図1-8に示します。

図1‒7 グループ化してホストを終了する流れ(Windowsの場合)

[図データ]

Windowsの場合は,ジョブの終了などの終了条件が成立したあと,エージェントホストを終了します。エージェントホストがすべて終了してから,マネージャーホストをシャットダウンします。

マネージャーホストがWindowsの場合,グループ化したエージェントを起動時だけ連動させる運用もできます。

図1‒8 グループ化してホストを終了する流れ(UNIXの場合)

[図データ]

UNIXの場合は,監視終了を開始すると,まずエージェントホストを終了します。その後,マネージャーホストでジョブの終了などの終了条件成立を待って,マネージャーホストを終了します。監視終了の処理を始める前に,すべてのエージェントホストの終了を待つかどうかは,設定で決められます。

JP1/AJS3と連携している場合,pwajs2stp_grpコマンドを使うと,先にJP1/AJS3マネージャーを終了させることができます。pwajs2stp_grpコマンドについては,「11.3.2 JP1/AJS3と連携する場合」を参照してください。

マネージャーホストがUNIXの場合,グループ化したエージェントホストを起動時または終了時だけ連動させる運用もできます。

重要
  • グループ化した状態でマネージャーホストを計画終了または監視終了すると,グループ化したすべてのエージェントホストが連動して終了します。そのため,マネージャーホストの終了後の処理として,シャットダウン,電源オフ,または再起動する場合,グループ化したすべてのエージェントホストは連動して電源オフとなります。マネージャーホストを再起動した場合,エージェントホストは電源オフにしたあと,マネージャーの起動に連動して起動します。

  • グループ化した状態でマネージャーホストを手動または自動で起動する場合,グループ化したすべてのエージェントホストは連動して起動します。

  • グループ化する場合,マネージャーホストから電源をオンにできる電源制御装置を,グループ化したエージェントホストに接続してください。

  • マネージャーホストを再起動する,または終了してから起動するまでの間隔が短い場合,グループ化したエージェントホストは起動できないことがあります。原因としては,エージェントホストの終了に長時間かかること,および接続している電源制御装置のシャットダウン猶予時間が長いことが考えられます。このような環境でグループ化する場合は,マネージャーホストを再起動しないで,マネージャーホストが終了したあと十分な時間(グループ化するすべてのエージェントホストがシャットダウン完了する時間や,電源制御装置に設定している猶予時間以上の時間)をとってから起動するように設定してください。なお,電源制御装置のシャットダウン猶予時間については,電源制御装置のマニュアルを参照するか,または電源制御装置側へお問い合わせください。