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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications


2.3.10 Unicode版SAPシステムと接続する場合にコードページを設定する

JP1/AJS3 for EAPは,Unicode版に対応していないRFCライブラリを使用してSAPシステムと通信しています。Unicode版SAPシステムと接続する場合に送受信する文字データは,JP1/AJS3 for EAP側のコードページからUnicodeに,またはその逆にSAPシステム側で変換されます。

JP1/AJS3 for EAP側のコードページのデフォルトは,ドイツ語のコードページ番号「1100」が設定されています。そのため,Unicode版 SAPシステムと日本語の文字データを送受信する場合は,シフトJISのコードページ番号「8000」を設定してください。文字コードに日本語UTF-8コードを使用する場合も,シフトJISのコードページ番号「8000」を設定してください。

コードページは次のどちらかの方法で設定します。

〈この項の構成〉

(1) コードページのデフォルトを設定する

インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御用の環境設定ファイルでcommand(コマンドセクション)のCodepageキーにコードページを設定します。設定方法の詳細については,「2.3.1 JP1/AJS3 for EAP(インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御)の動作環境を設定する」を参照してください。

(2) 実行するジョブごとにコードページを指定する

次に示す環境変数をJP1/AJS3 for EAPが提供するコマンドの実行環境に定義してください。

SAP_CODEPAGE=8000

なお,JP1/AJSのカスタムジョブを使用する場合は,ジョブごとの環境変数を定義できません。この場合は,JP1/AJS3 for EAPをインストールしているマシンのシステム環境変数として定義するか,または「(1) コードページのデフォルトを設定する」に示す手順でデフォルトのコードページを設定してください。

重要
  • コードページ番号を正しく設定していない場合,US7ASCII以外の文字データは文字化けが発生します。また,コードページ番号を設定した場合でも,SAPシステム側で文字データが変換できなかったときは,文字化けが発生します。文字化けした文字データは,「#」で表示されます。

  • 環境変数(SAP_CODEPAGE)が指定されている場合は,環境設定ファイルのCodepageキーの指定よりも,環境変数の指定が優先されます。