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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications


2.3.3 言語種別を設定する(Linuxの場合)

この設定は,Linuxの場合だけ必要になります。

メッセージを英語または日本語で出力できます。言語種別は,環境変数LANGで設定します。使用できる文字コードと環境変数LANGの値を次の表に示します。

表2‒13 使用できる文字コードと環境変数LANGの値

OS名

使用できる文字コード

環境変数LANGの値

Linux

日本語

シフトJISコード

ja_JP.SJISまたはja_JP.sjis

UTF-8コード

ja_JP.UTF-8

英語

C

注※ SUSE Linuxでだけで使用できます。

重要
  • 上記以外の値を環境変数LANGに設定した場合,言語種別として「英語」が使用されます。

  • JP1/AJS3 for EAPは実行時にLANG環境変数の値を判定してプログラムの動作言語を切り替えます。JP1/AJS3 for EAPの運用途中に,実行環境のLANG環境変数の値を変更する場合は,JP1/AJS3 for EAPの運用を停止した状態で変更してください。

  • JP1/AJS3 for EAPの運用途中に,実行環境のLANG環境変数の値を変更した場合は,必要に応じて次の設定値を見直してください。

    ・SAPシステムとの接続言語の設定値(各コマンドの-lオプションの設定値)

    ・SAPコードページの設定値(環境設定ファイルのCommandセクションのCodepageキーの設定値)

  • JP1/AJS3 for EAPの言語環境とSAP BWシステムの言語環境の文字コードが一致していない場合には,SAP BWシステムから獲得した情報が正しく表示されないときがあります。

  • 文字コードに日本語UTF-8コードを使用する場合,環境変数SAP_CODEPAGE,または環境設定ファイルのcommand(コマンドセクション)のCodepageキーにシフトJISのコードページ番号「8000」を設定してください。設定方法の詳細については,「2.3.1 JP1/AJS3 for EAP(インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御)の動作環境を設定する」を参照してください。また,コマンドの実行環境の環境変数LANGにja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8を設定してください。

  • 文字コードに日本語UTF-8コードを設定し日本語入力データを扱う場合は,コマンドの引数をシフトJISに変換して扱います。このため,指定する文字列の長さに注意してください。

  • 使用できる文字の範囲

    JP1/AJS3 for EAPは,言語種別が日本語の場合,次の範囲の文字を使用できます。

    ・ASCII/JISローマ字

    ・半角カタカナ

    ・JIS X 0208-1990

    JP1/AJS3 for EAPの文字コード種別が日本語UTF-8コードで運用されている場合,次に示す文字は使用できません。

    〜 ‖ — ¢ £ ¬ \ _ ¥  ̄

    外字・機種依存文字,およびJIS 2004で追加された第3水準漢字,第4水準漢字は使用できません。

  • 文字コードを日本語UTF-8コードにして運用する場合,同一装置内のJP1/Base,およびJP1/AJS3をUTF-8環境で運用する設定に変更してください。

    JP1/BaseをUTF-8環境で運用する設定は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1/BaseをUTF-8環境で運用する設定について説明している章を参照してください。

    また,JP1/AJS3をUTF-8環境で運用する設定は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド」の言語環境の設定について説明している章,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」の文字コードUTF-8環境への移行について説明している章を参照してください。