2.3.3 言語種別を設定する(Linuxの場合)
この設定は,Linuxの場合だけ必要になります。
メッセージを英語または日本語で出力できます。言語種別は,環境変数LANGで設定します。使用できる文字コードと環境変数LANGの値を次の表に示します。
OS名 |
使用できる文字コード |
環境変数LANGの値 |
|
---|---|---|---|
Linux |
日本語 |
シフトJISコード |
ja_JP.SJISまたはja_JP.sjis※ |
UTF-8コード |
ja_JP.UTF-8 |
||
英語 |
C |
注※ SUSE Linuxでだけで使用できます。
- 重要
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上記以外の値を環境変数LANGに設定した場合,言語種別として「英語」が使用されます。
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JP1/AJS3 for EAPは実行時にLANG環境変数の値を判定してプログラムの動作言語を切り替えます。JP1/AJS3 for EAPの運用途中に,実行環境のLANG環境変数の値を変更する場合は,JP1/AJS3 for EAPの運用を停止した状態で変更してください。
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JP1/AJS3 for EAPの運用途中に,実行環境のLANG環境変数の値を変更した場合は,必要に応じて次の設定値を見直してください。
・SAPシステムとの接続言語の設定値(各コマンドの-lオプションの設定値)
・SAPコードページの設定値(環境設定ファイルのCommandセクションのCodepageキーの設定値)
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JP1/AJS3 for EAPの言語環境とSAP BWシステムの言語環境の文字コードが一致していない場合には,SAP BWシステムから獲得した情報が正しく表示されないときがあります。
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文字コードに日本語UTF-8コードを使用する場合,環境変数SAP_CODEPAGE,または環境設定ファイルのcommand(コマンドセクション)のCodepageキーにシフトJISのコードページ番号「8000」を設定してください。設定方法の詳細については,「2.3.1 JP1/AJS3 for EAP(インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御)の動作環境を設定する」を参照してください。また,コマンドの実行環境の環境変数LANGにja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8を設定してください。
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文字コードに日本語UTF-8コードを設定し日本語入力データを扱う場合は,コマンドの引数をシフトJISに変換して扱います。このため,指定する文字列の長さに注意してください。
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使用できる文字の範囲
JP1/AJS3 for EAPは,言語種別が日本語の場合,次の範囲の文字を使用できます。
・ASCII/JISローマ字
・半角カタカナ
・JIS X 0208-1990
JP1/AJS3 for EAPの文字コード種別が日本語UTF-8コードで運用されている場合,次に示す文字は使用できません。
〜 ‖ — ¢ £ ¬ \ _ ¥  ̄
外字・機種依存文字,およびJIS 2004で追加された第3水準漢字,第4水準漢字は使用できません。
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文字コードを日本語UTF-8コードにして運用する場合,同一装置内のJP1/Base,およびJP1/AJS3をUTF-8環境で運用する設定に変更してください。
JP1/BaseをUTF-8環境で運用する設定は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1/BaseをUTF-8環境で運用する設定について説明している章を参照してください。
また,JP1/AJS3をUTF-8環境で運用する設定は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド」の言語環境の設定について説明している章,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」の文字コードUTF-8環境への移行について説明している章を参照してください。
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