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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications


1.4.1 インフォパッケージ制御機能

JP1/AJS3 for EAPのインフォパッケージ制御機能を使用すると,SAP BWシステム上に定義されたインフォパッケージをSAP BWシステム以外のシステムから実行できるようになります。インフォパッケージとは,SAP BWシステムにデータを転送するときの転送要求を生成する手段であり,インフォパッケージを実行することによって,SAP BWシステムにデータを転送できます。

JP1/AJS3 for EAPは,SAP BWシステムの外部管理インターフェースであるBW - STAインターフェースを介してSAP BWシステムのインフォパッケージを制御します。BW - STAインターフェースは,SAP BWシステム以外のシステムからSAP BWシステムのインフォパッケージを制御するためのSAP社のオープンインターフェースです。

インフォパッケージを開始するには,jbwipstaコマンドを使用します。jbwipstaコマンドで,SAP BWシステム上にあらかじめ定義されたインフォパッケージを開始し,インフォパッケージが終了するまで監視できます。JP1/AJS3 for EAPのコマンドの詳細については,「4. コマンド」を参照してください。

重要

インフォパッケージ制御機能でインフォパッケージを開始すると,インフォパッケージはバックグラウンドで処理されます。インフォパッケージによるデータロードは,インフォパッケージから生成される依頼のジョブが実行されてはじめて実行されます。そのため,インフォパッケージは,バックグラウンドワークプロセスに空きがある状態で実行してください。

バックグラウンドワークプロセスに空きがない状態でインフォパッケージを開始すると,バックグラウンドワークプロセスに空きができるまでインフォパッケージの実行が待たされ,依頼登録監視時間を経過してもバックグラウンドワークプロセス空きができない場合には,コマンドが異常終了します(この場合,KAJM2825-E,またはKAJM2824-Eメッセージが出力されます)。