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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications


1.3 JP1/AJS3 for EAPのジョブ制御機能

通常,R/3システムでは,対話形式(オンライン)でプログラムを実行します。しかし,あるプログラムを特定の時間(または定期的)に実行したり,大量のデータを印刷したりする場合,これらの処理を,バッチ処理(バックグラウンドジョブ)としてR/3システムで実行します。

JP1/AJS3 for EAPのジョブ制御機能を使用すると,このようなR/3システムのバックグラウンドジョブをR/3システム以外のシステムから制御できるようになります。

JP1/AJS3 for EAPは,R/3システムの外部管理インターフェースであるXBPインターフェースを介してR/3システムのバックグラウンドジョブを制御します。XBPインターフェースは,R/3システム以外のシステムからR/3システムのバックグラウンドジョブを制御するためのSAP社のオープンインターフェースです。

JP1/AJS3 for EAPが,制御できるR/3システムのバックグラウンドジョブは,トランザクションコードSM36で定義/実行できるバックグラウンドジョブです。

R/3システム内のバックグラウンドジョブの状態遷移を図1-3に示します。

図1‒3 R/3システム内のバックグラウンドジョブの状態遷移

[図データ]

JP1/AJS3 for EAPでは,バックグラウンドジョブの状態遷移をコマンドで制御できます。例えば,ジョブを「登録済」から「リリース済」の状態へ移行させる場合には,R/3システムのバックグラウンドジョブをリリースするjr3bjrelコマンドを使用します。

なお,バックグラウンドジョブは,一つ以上のジョブステップで構成されています。バックグラウンドジョブに使用できるジョブステップは,次の2種類です。

次に,JP1/AJS3 for EAPからできる,R/3システムのバックグラウンドジョブの制御を,バックグラウンドジョブの状態遷移の順序に従って説明します。

JP1/AJS3 for EAPのコマンドの詳細については,「4. コマンド」を参照してください。

〈この節の構成〉