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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


5.2.25 引き継ぎ情報設定ジョブ定義情報の記述方法

引き継ぎ情報設定ジョブ定義情報の記述方法を説明します。

引き継ぎ情報設定ジョブ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。

形式
ty={cpj|rcpj};
cty="AJSVAR";
sc="$JP1AJS2_JPOEXEPATH$/jpqpinfoset";
prm="-o 出力変数1 [-o 出力変数2...]";
env="AJS2SO_GLOBMACFILE=?AJS2SO_GLOBMACFILE?";
env="AJS2SO_STDOUTFILE=?AJS2SO_STDOUTFILE?";
env="AJS2SO_RE_出力変数1=正規表現1";
   [env="AJS2SO_RE_出力変数2=正規表現2";...]
[wth=n;]
[tho=n;]
[mm={and|or};]
[nmg={y|n};]
[eun=待ち合わせ対象ユニット名;]
[ega={exec|execdeffer|none};]
[uem={y|n};]
パラメーター
ty={cpj|rcpj};

通常は,cpjを指定します。引き継ぎ情報設定ジョブをリカバリージョブとして定義する場合にはrcpjを指定します。

cty="AJSVAR";

固定です。

sc="$JP1AJS2_JPOEXEPATH$/jpqpinfoset";

固定です。

prm="-o 出力変数1 [-o 出力変数2...]";

出力変数として,マクロ変数名の先頭5文字「?AJS2」と末尾1文字「?」を取り除いたものを定義します。例えば,「?AJS2VAR?」という名前のマクロ変数に出力する場合,「-o VAR」と指定します。

指定できる文字数は,1〜1,023(単位:バイト)です。最大で32個まで指定できます。

env="AJS2SO_GLOBMACFILE=?AJS2SO_GLOBMACFILE?";

固定です。

env="AJS2SO_STDOUTFILE=?AJS2SO_STDOUTFILE?";

固定です。

env="AJS2SO_RE_出力変数1=正規表現1";[env="AJS2SO_RE_出力変数2=正規表現2";...]

prm」で指定した出力変数の個数分,正規表現を定義します。「出力変数x」の部分は,「prm」の「出力変数x」の部分と同じ値を指定します。

ここで指定した正規表現によって切り出した結果が,出力変数に対応するマクロ変数の値として設定されます。

wth=n;

警告終了のしきい値を定義します。指定できる値は0〜2,147,483,647です。

tho=n;

異常終了のしきい値を定義します。

指定できる値は0〜2,147,483,647です。省略した場合,0が仮定されます。

mm={and|or};

指定した待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせ方法を指定します。

省略した場合はandが仮定されます。

  • and:すべての待ち合わせ対象ユニットが終了したら実行を開始する。

  • or:待ち合わせ対象ユニットが一つでも終了したら実行を開始する。

nmg={y|n};

指定した待ち合わせ対象ユニットのルートジョブネットに待ち合わせる世代がないときの動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。

eun=待ち合わせ対象ユニット名;

待ち合わせ対象ユニットとするユニットを,完全名で指定します。

待ち合わせ対象ユニットを複数指定する場合,このパラメーターを複数回指定します。最大で32個指定できます。

待ち合わせ対象ユニット名に指定できる文字数は1〜930(単位:バイト)です。

ega={exec|execdeffer|none};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,実行世代に異常終了がある場合の動作を指定します。

省略した場合はnoneが仮定されます。

  • exec:実行を開始する。

  • execdeffer:実行を開始しない。ただし,実行世代が「繰り越し未実行」状態の場合は,実行を開始する。

  • none:実行を開始しない。

uem={y|n};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,監視世代が監視未起動終了の場合の動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。