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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


jajs_start.cluster(UNIX限定)

〈このページの構成〉

形式

jajs_start.cluster
     [論理ホスト名]
     [jajs_spmdコマンドのオプション]

機能

論理ホスト環境で,JP1/AJS3を起動します。

クラスタでJP1/AJS3の起動を制御するコマンドです。このコマンドを,クラスタに登録して使用します。

このコマンドが行う処理の流れを次に示します。

  1. キューレスエージェントサービスが起動していない場合,キューレスエージェントサービスを起動します。

  2. キューレスファイル転送サービスが起動していない場合,キューレスファイル転送サービスを起動します。

  3. キューレスエージェントサービスに論理ホストがアタッチされていない場合,論理ホストをアタッチします。

  4. jajs_spmdコマンドを実行し,JP1/AJS3のプロセスを起動します。

  5. JP1/AJS3 Check Managerサービスが起動していない場合,JP1/AJS3 Check Managerサービスを起動します。

  6. JP1/AJS3 Check Agentサービスが起動していない場合,JP1/AJS3 Check Agentサービスを起動します。

  7. JP1/AJS3 Autonomous Agentサービス,およびJP1/AJS3 Autonomous Agent Messengerサービスが起動していない場合,JP1/AJS3 Autonomous Agentサービス,およびJP1/AJS3 Autonomous Agent Messengerサービスを起動します。

  8. jajs_spmd_statusコマンドを実行し,JP1/AJS3が起動するまで最大で60秒間待ちます。また,JP1/AJS3を起動できない場合,キューレスエージェントサービスの論理ホストをデタッチします。

  9. jajs_spmd_statusコマンドを実行し,JP1/AJS3のプロセスの状態を表示します。

JP1/AJS3のインストール直後は,JP1/AJS3のプロセスだけ起動し,ほかのサービスの起動処理はコメント化されています。必要に応じて,起動処理が有効になるようにカスタマイズしてください,カスタマイズの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 17.2.11 論理ホスト環境のJP1/AJS3の起動および終了を制御する設定」を参照してください。

実行権限

スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

/etc/opt/jp1ajs2/

引数

論理ホスト名

JP1/AJS3を起動する,論理ホスト環境の論理ホスト名を指定します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。

省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定しているホスト名が仮定されます。このオプションを省略し,環境変数JP1_HOSTNAMEに何も指定していない場合,このコマンドは異常終了します。

jajs_spmdコマンドのオプション

jajs_spmdコマンドのオプションを指定します。ただし,jajs_spmdコマンドの論理ホスト名のオプション(-hオプション)は指定できません。

jajs_spmdコマンドに-HAオプションを設定する場合は,ここに-HAを指定してください。

オプションの詳細については,「3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_spmd」を参照してください。

注意事項

戻り値

0

正常終了。

0以外の値

異常終了。