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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


jajs_status

〈このページの構成〉

形式

jajs_status
     [-h 論理ホスト名 | -F スケジューラーサービス名 | -v | -c]
     [-s|-e|-a]

形式1(論理ホストの稼働情報の確認)

jajs_status
     -h 論理ホスト名
     [-s|-e|-a]

形式2(スケジューラーサービスの稼働情報の確認)

jajs_status
     -F スケジューラーサービス名
     [-s|-e|-a]

形式3(JP1/AJS3 - Viewの接続情報の確認)

jajs_status
     -v

形式4(JP1/AJS3 - Web Consoleの接続情報の確認)

jajs_status
     -c

機能

JP1/AJS3の稼働情報を確認します。指定したオプションに応じて次の情報を確認できます。

実行権限

なし

引数

-h 論理ホスト名

稼働情報を確認する論理ホスト名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名(JP1_DEFAULT)が仮定されます。

-F スケジューラーサービス名

特定のスケジューラーサービスの稼働情報だけを確認する場合に,スケジューラーサービス名を指定します。

指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。

-v

JP1/AJS3 - Managerに接続しているJP1/AJS3 - Viewの接続情報を確認する場合に指定します。

このオプションは,JP1/AJS3サービスが起動している場合に指定できます。

このオプションは,ほかのオプションと同時には指定できません。

出力される情報は,ajsstatusコマンドで-vオプションを指定した場合と同じ情報です。詳細については,「3. 通常の運用で使用するコマンド ajsstatus」を参照してください。

-c

JP1/AJS3 - Managerに接続しているJP1/AJS3 - Web Consoleの接続情報を確認する場合に指定します。

このオプションは,JP1/AJS3サービスが起動している場合に指定できます。

このオプションは,ほかのオプションと同時には指定できません。

出力される情報は,ajsstatusコマンドで-cオプションを指定した場合と同じ情報です。詳細については,「3. 通常の運用で使用するコマンド ajsstatus」を参照してください。

-s

システムの稼働情報を示します。

このオプションは,-hまたは-Fオプションと同時に指定します。-vオプションと同時には指定できません。

-e

稼働中に有効な環境設定パラメーター情報を表示します。

このオプションは,-hまたは-Fオプションと同時に指定します。-vオプションと同時には指定できません。

-a

システムの稼働情報および稼働中に有効な環境設定パラメーター情報を表示します。

このオプションは,-hまたは-Fオプションと同時に指定します。-vオプションと同時には指定できません。

注意事項

戻り値

0

正常終了。

0以外の値

異常終了。

使用例1

論理ホスト(HOST_A)の稼働情報を確認します。

jajs_status -h HOST_A -s

使用例2

スケジューラーサービス(AJSROOT1)の稼働情報と,稼働中に有効な環境設定パラメーター情報を表示します。

jajs_status -F AJSROOT1 -a

出力例1

-hオプションを指定した場合の出力例と出力内容の意味を次に示します。

[図データ]

出力内容を次に示します。

<論理ホスト基本情報>
論理ホスト

論理ホスト名が出力されます。

状態

論理ホストの状態が出力されます。

  • 運用中

    論理ホストのJP1/AJS3が運用中であることを示します。

  • 停止

    論理ホストのJP1/AJS3が停止していることを示します。

開始時刻

「運用中」状態の場合は,論理ホストの開始時刻が「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で出力されます。

「停止」状態の場合は,「****/**/** **:**」が出力されます。

DB構成

「運用中」状態の場合は,DB構成(「標準構成」)が出力されます。

「停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

使用中のスケジューラーログファイル名

「運用中」状態の場合は,使用中のスケジューラーログファイル名が出力されます。

「停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

交代用のスケジューラーログファイル名

「運用中」状態の場合は,交代用のスケジューラーログファイル名が出力されます。

「停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

<論理ホストサービス情報>

サービスごとに次の内容が出力されます。

DBサービス数

DBサービス数が出力されます。

DBサービス

DBサービスのセットアップ識別子が出力されます。

状態

DBサービスの状態が出力されます。

  • 運用中

    DBサービスが運用中であることを示します。

  • 停止

    DBサービスが停止していることを示します。

開始時刻

運用中」状態の場合は,DBサービスの開始時刻が「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で出力されます。

停止」状態の場合は,「****/**/** **:**」が出力されます。

再起動回数

運用中」状態の場合は,DBサービスの再起動回数が出力されます。

停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

ホストサービス

状態

ホストサービスの状態が出力されます。

  • 運用中

    ホストサービスが運用中であることを示します。

  • 停止

    ホストサービスが停止していることを示します。

開始時刻

運用中」状態の場合は,ホストサービスの開始時刻が「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で出力されます。

停止」状態の場合は,「****/**/** **:**」が出力されます。

再起動回数

運用中」状態の場合は,ホストサービスの再起動回数が出力されます。

停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

エージェントサービス

状態

エージェントサービスの状態が出力されます。

  • 運用中

    エージェントサービスが運用中であることを示します。

  • 停止

    エージェントサービスが停止していることを示します。

開始時刻

運用中」状態の場合は,エージェントサービスの開始時刻が「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で出力されます。

停止」状態の場合は,「****/**/** **:**」が出力されます。

再起動回数

運用中」状態の場合は,エージェントサービスの再起動回数が出力されます。

停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

スケジューラーサービス数

スケジューラーサービス数が出力されます。

スケジューラーサービス

スケジューラーサービス名が出力されます。

状態

スケジューラーサービスの状態が出力されます。

  • 運用中

    スケジューラーサービスが運用中であることを示します。

  • 停止

    スケジューラーサービスが停止していることを示します。

開始時刻

運用中」状態の場合は,スケジューラーサービスの開始時刻が「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で出力されます。

停止」状態の場合は,「****/**/** **:**」が出力されます。

再起動回数

運用中」状態の場合は,スケジューラーサービスの再起動回数が出力されます。

停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

組み込みDBセットアップ識別子

組み込みDBセットアップ識別子が出力されます。

<論理ホスト環境情報>

論理ホストの稼働中に有効な,次の定義キーの環境設定パラメーター情報が出力されます。

  • [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\DB]

  • [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\HOST]およびその下に存在する定義キー

  • [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2COMMON]

環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」を参照してください。

出力例2

-Fオプションを指定した場合の出力例と出力内容の意味を次に示します。

[図データ]

出力内容を次に示します。

<スケジューラーサービス基本情報>
スケジューラーサービス

スケジューラーサービス名が出力されます。

状態

スケジューラーサービスの状態が出力されます。

  • 運用中

    スケジューラーサービスが運用中であることを示します。

  • 停止

    スケジューラーサービスが停止していることを示します。

開始時刻

「運用中」状態の場合は,スケジューラーサービスの開始時刻が「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で出力されます。

「停止」状態の場合は,「****/**/** **:**」が出力されます。

再起動回数

「運用中」状態の場合は,スケジューラーサービスの再起動回数が出力されます。

「停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

組み込みDBセットアップ識別子

組み込みDBセットアップ識別子が出力されます。

使用中のスケジューラーログファイル名

「運用中」状態の場合は,使用中のスケジューラーログファイル名が出力されます。

「停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

交代用のスケジューラーログファイル名

「運用中」状態の場合は,交代用のスケジューラーログファイル名が出力されます。

「停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

<スケジューラーサービス機能情報>

指定したスケジューラーサービスの次の内容が出力されます。

状態

スケジューラー機能の状態が出力されます。

  • 運用中

    スケジューラー機能が運用中であることを示します。

  • 停止

    スケジューラー機能が停止していることを示します。

開始時刻

「運用中」状態の場合は,スケジューラー機能の開始時刻が「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で出力されます。

「停止」状態の場合は,「****/**/** **:**」が出力されます。

再起動回数

「運用中」状態の場合は,スケジューラー機能の再起動回数が出力されます。

「停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

終了制限

「運用中」状態の場合は,終了制限の状態が出力されます。

  • なし

    ajsstopコマンドが実行されていないことを示します。

  • スケジュール

    スケジュール制限による終了監視中であることを示します。

  • ジョブネット

    ジョブネット制限による終了監視中であることを示します。

  • ジョブ

    ジョブ制限による終了監視中であることを示します。

  • 強制停止

    強制停止中であることを示します。

  • 停止

    停止中であることを示します。

  • 制限解除

    終了制限が解除された状態であることを示します。

「停止」状態の場合は,「***」が出力されます。

<スケジューラーサービス環境情報>

スケジューラーサービスの稼働中に有効な,次の定義キーの環境設定パラメーター情報が出力されます。

  • [JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER]

    システムで共通の環境設定パラメーターです。

  • [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER]

    -Fオプションに指定したスケジューラーサービスが存在する論理ホストで共通の環境設定パラメーターです。

  • [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名]およびその下に存在する定義キー

    -Fオプションに指定したスケジューラーサービスの環境設定パラメーターです。

スケジューラーサービスの環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」を参照してください。

出力例3

データベースが外部DBの場合の出力例と出力内容の意味を次に示します。その他の項目については出力例1および出力例2を参照してください。

[図データ]

[図データ]

出力内容を次に示します。

<論理ホスト基本情報>
DB種別

データベースの種類を示します。DB構成が「標準構成」かつデータベースが外部DBの場合だけ出力します。

外部DB(Microsoft SQL Server)の場合:SQLSVR

<論理ホストサービス情報>
ODBCファイルデータソース名

外部DBと接続するためのODBCファイルデータソース名が出力されます。DB構成が「標準構成」かつDB種別が「SQLSVR」の場合だけ出力します。

データベース名

スケジューラーサービス情報が格納されている外部DB上のデータベース名が出力されます。DB構成が「標準構成」かつDB種別が「SQLSVR」の場合だけ出力されます。

<論理ホストサービス環境情報>

外部DB接続情報に関係する,環境設定パラメーター情報が出力されます。

  • [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\HOST\AGENTMANAGER]

環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」を参照してください。

<スケジューラーサービス基本情報>
ODBCファイルデータソース名

外部DBと接続するためのODBCファイルデータソース名が出力されます。DB構成が「標準構成」かつDB種別が「SQLSVR」の場合だけ出力します。

データベース名

スケジューラーサービス情報が格納されている外部DB上のデータベース名が出力されます。DB構成が「標準構成」かつDB種別が「SQLSVR」の場合だけ出力されます。

<スケジューラーサービス環境情報>

外部DB接続情報に関係する,環境設定パラメーター情報が出力されます。

  • [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名]

スケジューラーサービスの環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」を参照してください。