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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


jajs_dbrestore

〈このページの構成〉

形式

jajs_dbrestore
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]
     -i バックアップデータ

機能

jajs_dbbackupコマンドで取得したバックアップデータを使用して,組み込みDBをリストアします。

このコマンドは,バックアップ強化機能を有効にしている場合だけ実行できます。

このコマンドで組み込みDBをリストアしたあと,リストアした組み込みDB上で動作するスケジューラーサービスは,初回起動時だけディザスターリカバリースタートします。ディザスターリカバリースタートでは,ジョブ実行は抑止され,ジョブおよびジョブネットの状態が変更されます。ディザスターリカバリースタートの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 6.2.1 JP1/AJS3起動時の動作を一時的に変更する」を参照してください。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

引数

-id 組み込みDBセットアップ識別子

リストアする組み込みDBのセットアップ識別子を「_JFn」(nは0〜9またはA〜Z)の4文字で指定します。-idオプションは,-iオプションに指定するバックアップデータを取得したとき,jajs_dbbackupコマンドの-idオプションに指定した値を指定してください。jajs_dbbackupコマンドの-idオプションで指定した値は,バックアップデータに含まれるバックアップ情報ファイル(backupinfo.txt)で確認できます。

このオプションを省略した場合は,_JF0が仮定されます。

このオプションに指定した値と,-iオプションに指定するバックアップデータのバックアップ情報ファイルに記載されている組み込みDBセットアップ識別子が一致しない場合,コマンドが異常終了します。

-i バックアップデータ

jajs_dbbackupコマンドで出力したバックアップデータを指定します。バックアップデータは絶対パスで指定してください。Windows版の場合,指定する絶対パスに空白文字を含む場合はパスを「"(ダブルクォーテーションマーク)」で囲んでください。

指定できる文字数は,1〜223(単位:バイト)です。

jajs_dbbackupコマンドが異常終了した場合など,不正に出力されたバックアップデータを指定した場合,コマンドが異常終了します。正常に出力されたバックアップデータかどうかは,バックアップデータに含まれるバックアップ情報ファイル(backupinfo.txt)で確認できます。

注意事項

戻り値

0

正常終了。

0以外の値

異常終了。

使用例

バックアップデータ格納ディレクトリ(/backup)配下のバックアップデータ(/BK_JF0_20190101_000000)を使用して,組み込みDB(_JF0)をリストアします。

jajs_dbrestore -id _JF0 -i /backup/BK_JF0_20190101_000000