jajs_extdb
形式
jajs_extdb [-v | -p | -r] [-F スケジューラーサービス名 | -a] [-y]
形式1(外部DBの接続情報の確認)
jajs_extdb [-v]
形式2(外部DBとの接続関係を設定)
jajs extdb -p {-F スケジューラーサービス名 | -a} [-y]
形式3(スケジューラーサービスの実行抑止起動状態を解除)
jajs_extdb -r -F スケジューラーサービス名
機能
外部DBを利用してJP1/AJS3を運用している場合に使用するコマンドです。
指定したオプションに応じて,次の処理が実行されます。
-
JP1/AJS3 - Managerと接続している外部DBの接続情報を表示します。
-
JP1/AJS3 - Managerと外部DBのデータベースとの接続関係を設定します。
-
データベースをシステム障害から復旧したあと,スケジューラーサービスの実行抑止起動状態を解除します。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
Linuxの場合:スーパーユーザー権限
引数
-v
外部DBの接続情報を表示します。
このオプションは,JP1/AJS3サービスの状態にかかわらず指定できます。
-p,-rオプションと同時に指定した場合,コマンドが異常終了します。
-p
JP1/AJS3 - Managerまたは外部DBをシステム障害から復旧したあと,JP1/AJS3 - Managerと外部DBのデータベースとの接続関係を設定します。
コマンドを実行すると,接続関係を設定するかどうか確認するメッセージが出力されます。設定する場合は「y」または「Y」で,中止する場合はそれ以外の文字(「n」を含む)で応答してください。
-aオプションと同時に指定した場合,JP1/AJS3 - Managerとエージェント管理データベースの接続関係を設定します。
-Fオプションと同時に指定した場合,-Fオプションで指定したスケジューラーサービスと外部DB上のデータベースの接続関係を設定します。また,処理対象としたスケジューラーサービスを実行抑止起動状態に設定します。実行抑止起動状態のJP1/AJS3サービスは,ディザスターリカバリースタートします。ディザスターリカバリースタートの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 6.2.1 JP1/AJS3起動時の動作を一時的に変更する」を参照してください。
実行抑止起動状態を解除する場合は,-rオプションを指定してコマンドを実行してください。
-v,-rオプションと同時に指定した場合,コマンドが異常終了します。
JP1/AJS3 - Managerが外部DBと接続していない場合(標準構成で組み込みDBを利用している場合),コマンドが異常終了します。
-r
スケジューラーサービスの実行抑止起動状態を解除します。解除対象のスケジューラーサービスは,-Fオプションで指定します。
-v,-pオプションと同時に指定した場合,コマンドが異常終了します。
-F スケジューラーサービス名
処理対象とするスケジューラーサービスのサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
このオプションは,-pまたは-rオプションと同時に指定します。
-v,-aオプションと同時に指定した場合,コマンドが異常終了します。
-a
-pオプションで接続関係を設定する対象に,エージェント管理データベースを指定します。
このオプションは,-pオプションと同時に指定します。
-v,-rおよび-Fオプションと同時に指定した場合,コマンドが異常終了します。
-y
-pオプションで接続関係を設定する場合に,コマンドの実行を確認するメッセージを出力しないときに指定します。
このオプションは,-pオプションと同時に指定します。
-v,-rオプションと同時に指定した場合,コマンドが異常終了します。
注意事項
-
このコマンドを同時に複数実行しないでください。
-
このコマンドは,外部DBを利用しているマネージャーホスト,またはスケジューラーサービスに対してだけ実行してください。外部DBを利用していないエージェント管理データベースやスケジューラーデータベースに対してこのコマンドを実行すると,コマンドが異常終了します。
-
このコマンド実行中に強制終了しないでください。
-
-pオプションを指定すると,すでに使用しているデータベースであっても,強制的にJP1/AJS3 - Managerまたはスケジューラーサービスとの接続関係を設定します。-pオプションを指定する場合は,接続関係の設定を対象とするデータベースを確認してから実行してください。
-
-pオプションは,必ずJP1/AJS3サービスを停止した状態で指定してください。
-
このコマンドは,物理ホストまたは物理ホスト上にセットアップされたスケジューラーサービスに対してだけ実行してください。
戻り値
0 |
正常終了。 |
0以外の値 |
異常終了。 |
使用例1
物理ホストのホスト情報と,外部でDB上のエージェント管理データベース,およびすべてのスケジューラーデータベースの接続情報を表示します。
jajs_extdb -v
使用例2
JP1/AJS3 - Managerと,スケジューラーサービス(AJSROOT1)のデータベースとの接続関係を設定します。
jajs_extdb -p -F AJSROOT1
使用例3
JP1/AJS3 - Managerと,スケジューラーサービス(AJSROOT2)のデータベースとの接続関係の設定を,コマンドの実行を確認するメッセージを出力せずに設定します。
jajs_extdb -p -F AJSROOT2 -y
使用例4
JP1/AJS3 - Managerと,外部DB上のエージェント管理データベースとの接続関係を設定します。
jajs_extdb -p -a
使用例5
スケジューラーサービス(AJSROOT1)の実行抑止起動状態を解除します。
jajs_extdb -r -F AJSROOT1
出力例1
-vオプションを指定した場合の出力例と出力内容の意味を次に示します。
(1)ホスト JP1_DEFAULT (2)データベースの種類 SQLSVR (3)エージェント管理 (4) 状態 有効 (5) ODBCファイルデータソース名 /odbc/ajsdatasource.dsn (6) データベース名 AJSROOT1DB (7)スケジューラーサービス AJSROOT1 (8) 状態 有効 (5) ODBCファイルデータソース名 /odbc/ajsdatasource.dsn (6) データベース名 AJSROOT1DB (7)スケジューラーサービス AJSROOT2 (8) 状態 有効 (5) ODBCファイルデータソース名 /odbc/ajsdatasource2.dsn (6) データベース名 AJSROOT2DB
出力内容の意味を次に示します。
- (1) ホスト
-
物理ホスト名(JP1_DEFAULT)を出力します。
- (2) データベースの種類
-
外部DBで使用しているデータベースの種類を出力します。
-
Microsoft SQL Serverを使用している場合:SQLSVR
-
- (3) エージェント管理
-
項目名を出力します。
- (4) 状態
-
外部DB上のエージェント管理用データベースの状態を表示します。
表示される状態を次に示します。
項番
状態
説明
1
有効
エージェント管理用データベースとして使用できる状態です。
2
無効
エージェント管理用データベースとして使用できない状態です。JP1/AJS3 - Managerとエージェント管理データベースの接続関係の設定が必要です。
3
接続不可
対象のデータベースに接続できない状態です。
- (5) ODBCファイルデータソース名
-
利用するODBCファイルデータソース名を出力します。
- (6) データベース名
-
利用するデータベース名を出力します。
- (7) スケジューラーサービス
-
スケジューラーサービス名を出力します。
- (8) 状態
-
外部DB上のスケジューラーデータベースの状態を表示します。
表示される状態を次に示します。
項番
状態
説明
1
有効
スケジューラーデータベースとして使用できる状態です。
2
無効
スケジューラーデータベースとして使用できない状態です。JP1/AJS3 - Managerとスケジューラーデータベースの接続関係の設定が必要です。
3
抑止状態
-pオプションでJP1/AJS3 - Managerとの接続関係を設定したことで,JP1/AJS3サービスが実行抑止起動状態で起動する状態です。
ジョブ運用を開始する場合,以下が必要です。
-
jajs_extdb -rによる実行抑止起動状態の解除
-
ajsalter -s noneによるジョブ実行抑止の解除
4
接続不可
対象のデータベースに接続できない状態です。
-