Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


ajscalendar

〈このページの構成〉

形式

ajscalendar
     [-F サービス名]
     [-lt {:|none|no}]
     [-ld {|none|no|{sun|su|mon|mo|tue|
          tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa}:n}]
     [-md {this|th|next|ne|none|no}]
     [-c]
     [-op {sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|
          thu|th|fri|fr|sat|sa|
          {//{|
          {sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|
          thu|th|fri|fr|sat|sa}[:n]}}}]
     [-cl {sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|
          thu|th|fri|fr|sat|sa|
          {//{|
          {sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|
          thu|th|fri|fr|sat|sa}[:n]}}}]
     [-no {sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|
          thu|th|fri|fr|sat|sa|{//{|
          {sun|su|mon|mo|tue|
          tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa}
          [:n]}}}]
     [-of 運用日情報ファイル名]
     [-cf 休業日情報ファイル名]
     [-nf 取消日情報ファイル名]
     [-df カレンダー情報ファイル名]
     [-d //]
     [-R]
     ジョブグループ名...

機能

ジョブグループにカレンダー情報を定義します。

実行権限

次に示すJP1権限レベルのどれかを与えられたユーザー

引数

-F サービス名

処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。

指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。

-lt {:|none|no}

カレンダーに基準時刻を設定します。

  • :

    時に指定できる値は,0〜23(単位:時)です。

    分に指定できる値は,0〜59(単位:分)です。

  • none|no

    上位ジョブグループに定義されているカレンダー情報の基準時刻を引き継ぎます。

    上位のすべてのジョブグループにカレンダー情報が定義されていない場合,0時00分が仮定されます。

-ld {|none|no|{sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa}:n}

カレンダーに基準日を設定します。

  • 指定できる値は,1〜31(単位:日)です。

  • none|no

    上位ジョブグループに定義されているカレンダー情報の基準日を引き継ぎます。

    上位のすべてのジョブグループにカレンダー情報が定義されていない場合は,1日が仮定されます。

  • sun|su

    日曜日を基準日とします。

  • mon|mo

    月曜日を基準日とします。

  • tue|tu

    火曜日を基準日とします。

  • wed|we

    水曜日を基準日とします。

  • thu|th

    木曜日を基準日とします。

  • fri|fr

    金曜日を基準日とします。

  • sat|sa

    土曜日を基準日とします。

  • n

    月初めを基準に何週目の曜日かを指定します。

    指定できる値は,1〜5(単位:週)です。

    sun」や「su」のように曜日を指定した場合は,必ず指定してください。

-md {this|th|next|ne|none|no}

カレンダーの月区分(基準日に対して,その日付をどの月に扱うか)を指定します。

  • this|th

    基準日以降の日を基準日の月(当月)とします。

  • next|ne

    基準日以降の日を翌月とします。

  • none|no

    上位ジョブグループに定義されたカレンダー情報の月区分を引き継ぎます。

    上位のすべてのジョブグループにカレンダー情報が定義されていない場合は,当月が仮定されます。

-c

カレンダー情報を削除します。

カレンダー情報を削除すると,上位のジョブグループに定義されたカレンダー情報を引き継げます。

なお,このオプションでは基準時刻,基準日,および月区分は削除できません。これらの情報は,各オプションでnoneを指定して削除してください。

このオプションと,-op-cl-no-of-cf-nf,または-dfオプションのどれかを同時に指定した場合,指定順にかかわらず,カレンダー情報をいったん削除してから,運用日,休業日,または取消日を設定します。

-op {sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa|{//{|{sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa}[/n]}}}

運用日(ジョブネットを実行する日)を指定します。

運用日は複数指定できます。

日付の形式については,後述の「補足事項」を参照してください。

-cl {sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa|{//{|{sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa}[:n]}}}

休業日(ジョブネットを実行しない日)を指定します。

休業日は複数指定できます。

日付の形式については,後述の「補足事項」を参照してください。

-no {sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa|{//{|{sun|su|mon|mo|tue|tu|wed|we|thu|th|fri|fr|sat|sa}[:n]}}}

取消日(運用日,休業日の指定を取り消す日)を指定します。

取消日は複数指定できます。

日付の形式については,後述の「補足事項」を参照してください。

-of 運用日情報ファイル名

運用日の日付(日付の形式については,後述の「補足事項」を参照してください)が格納されたファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

このファイルの内容が,運用日としてカレンダー情報に追加されます。

-cf 休業日情報ファイル名

休業日の日付(日付の形式については,後述の「補足事項」を参照してください)が格納されたファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

このファイルの内容が,休業日としてカレンダー情報に追加されます。

-nf 取消日情報ファイル名

取消日の日付(日付の形式については,後述の「補足事項」を参照してください)が格納されたファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

このファイルの内容が,取消日としてカレンダー情報に追加されます。

-df カレンダー情報ファイル名

運用日,休業日を示すカレンダー情報パラメーターが定義されている,カレンダー情報ファイル名を指定します。

次に示す結果をファイルに格納することで,カレンダー情報ファイルとして,このオプションに指定できます。

  • ajsprintコマンドに-dオプションを指定して出力した結果

  • ajscalutilコマンドで出力した結果

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

ファイル名としてstdinを指定した場合,標準入力からカレンダー情報を入力します。

カレンダー情報ファイル内に指定できるユニット定義パラメーターは,運用日と休業日を示すパラメーターだけです。基準時刻,基準日,月区分は指定できません。ユニット定義パラメーターの詳細については,「5.1 ユニット定義ファイルの作成」を参照してください。

-d //

指定された日以前のカレンダー情報を削除します(例えば,「-d 2009/7/1」と指定した場合,2009年7月1日を含み,それ以前のカレンダー情報を削除します)。

  • 指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。

  • 指定できる値は,1〜12(単位:月)です。

  • 指定できる値は,1〜31(単位:日)です。

-R

指定したジョブグループに含まれるすべてのジョブグループに,カレンダー情報を定義します。

ジョブグループ名

カレンダー情報を定義するジョブグループ名を指定します。

指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。

ジョブグループ名は,複数指定できます。

なお,ジョブグループ名に,論理ホスト名および実行IDは指定できません。

注意事項

戻り値

0

正常終了。

4〜124で4の倍数値

異常終了。

補足事項

使用例1

ジョブグループ(/営業部)のカレンダー情報をいったん削除したあと,2009年10月分の休業日(土曜日と日曜日)を設定します。休業日は休業日情報ファイル(/tmp/calendar)に定義してあるものとします。

ajscalendar -c -cf /tmp/calendar /営業部
休業日情報ファイル(/tmp/calendar)の内容
2009/10/sat
2009/10/sun

使用例2

ジョブグループ(/営業部)のカレンダー情報(日曜日と土曜日は週間標準値によって休業日とする。ただし,2009年10月は土曜日を運用日とする)を設定します。

ajscalendar -cl su -cl sa -op 2009/10/sa /営業部