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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


8.3 進行状況を監視する

監視対象日のルートジョブネット,ルートリモートジョブネット,またはプランニンググループの進行状況を確認する手順を次に示します。

  1. [JP1/AJS3 - View]ウィンドウの機能メニューで[サマリー監視]をクリックする。

    [サマリー監視]が選択状態になります。

    [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(サマリー監視画面)が表示されます。

  2. [設定]ボタンをクリックする。

    [監視対象選択]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [監視対象選択]ダイアログボックスの[監視可能ユニット]で,進行状況を確認したいジョブネットを管理するジョブグループの左横の[+]をクリックする。

    ジョブグループ配下のジョブネットが表示されます。

  4. 監視対象のジョブネットを選択し,[追加]ボタンをクリックする。

    [選択ユニット一覧]に監視対象のジョブネットが表示されます。スケジューラーサービスや階層が異なるジョブネットも監視対象として追加できます。また,ジョブグループを選択して[追加]ボタンをクリックすると,選択したジョブグループ直下のジョブネットおよびプランニンググループが[選択ユニット一覧]に表示されます。

  5. [OK]ボタンをクリックする。

    [監視対象選択]ダイアログボックスが閉じます。

    [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(サマリー監視画面)の監視対象一覧に,監視対象ジョブネットの情報が表示されます。

  6. 監視対象一覧でジョブネットの進行状況を確認する。

    表示される情報について次に説明します。

    終了予定日時

    配下のユニットの先行/後続関係や,過去の実行所要時間の平均値を使用して算出された終了予定日時のシミュレーション結果が,[終了予定日時]に表示されます。

    一度も正常終了していないジョブネットの終了予定日時は,[初回実行時間]で設定された時間を使って算出されます。[初回実行時間]の設定方法については,「11.4.13 初回実行時間を設定する」を参照してください。

    監視対象日に実行予定の世代が複数ある場合は,それぞれの世代に対してシミュレーションされ,その中で最も未来の終了予定日時が表示されます。

    このシミュレーションには,ジョブネットコネクタの使用による接続先ジョブネットの実行時間,保留,起動条件が成立した場合の実行世代の滞留などは考慮されません。また,リリース先ジョブネットの終了予定日時のシミュレーションには,リリース元ジョブネットの情報は引き継がれません。

    進捗度

    進捗度(単位:%)は,次の式で算出されます。

    進捗度=(各種ユニットの終了状態ユニットの数)/(監視対象日に実行予定のユニットの数)*100

    ここでの「各種ユニットの終了状態ユニットの数」とは,[実績/予定]に表示される実績ユニット数のことです。また,「監視対象日に実行予定のユニットの数」とは,[実績/予定]に表示される予定ユニット数のことです。

    終了状態と見なせるユニットの状態は,[進捗度]ドロップダウンリストから選択できます。

    監視対象日に実行予定の世代が複数ある場合,進捗度は,すべての実行予定の世代数を基に算出されます。

    状態分布

    配下のユニットの状態が分類されて,一覧で表示されます。

    監視対象日に実行予定の世代が複数ある場合,すべての世代の結果が合計されて表示されます。

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(サマリー監視画面)の画面と基本的な操作方法については,「4.2 画面と基本操作」も参照してください。

注意事項
  • JP1/AJS3 - Viewを起動した日以外を監視対象日に指定したい場合は,[監視対象日]で日付を指定してください。ただし,日付の変更途中で自動更新処理が実行されると,意図しない日付の情報が表示されるおそれがあります。そのため,監視対象日を変更する場合は,[自動更新一時停止]をチェックして,あらかじめ自動更新を一時的に停止しておいてください。

  • 監視対象のジョブネットまたはプランニンググループ配下にアクセス権限がないユニットが一つでもあると,ルートジョブネットまたはプランニンググループごと監視対象から除かれます。そのため,監視対象ユニットおよび配下のユニットすべてに参照権限を与えておいてください。

補足事項
  • 画面の更新処理が頻繁に実行されると,サーバへの負荷が大きくなります。サーバへの負荷を減らしたい場合は,[自動更新一時停止]をチェックして自動更新を一時的に停止してください。

  • 監視対象に設定できるユニットの数は,最大100個です。最大数はカスタマイズできます。カスタマイズの方法については,「11.4.14 監視対象ユニットの最大数を変更する」を参照してください。

  • 監視対象のルートジョブネットをサスペンドして,配下にユニットを追加,または削除した場合,追加,または削除されたユニットは監視対象に含まれません。

  • 監視対象一覧に追加したユニットの情報は,ユーザー共通プロファイルにアップロード・ダウンロードすることで,JP1ユーザー共通の設定情報として使用できます。ユーザー共通プロファイルについては,「11.1.2 ユーザー共通プロファイルの利用」を参照してください。