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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


11.1.2 ユーザー共通プロファイルの利用

ユーザー共通プロファイルおよびその利用方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) ユーザー共通プロファイルとは

ユーザー共通プロファイルとは,ログイン先のJP1/AJS3 - Managerに保存される,JP1ユーザーで共通のJP1/AJS3 - Viewの設定情報です。

ユーザー共通プロファイルには,次に示す情報が保存されます。

JP1/AJS3 - Viewを利用するユーザーは,システム管理者などがJP1/AJS3 - Managerにアップロードしたユーザー共通プロファイルをダウンロードすることで,JP1ユーザー共通の設定情報をJP1/AJS3 - Viewに適用できます。ユーザー共通プロファイルを利用することで,JP1/AJS3 - Viewを設定し直す必要がなくなります。

JP1ユーザー共通で使用したい設定は,ユーザー共通プロファイルとしてJP1/AJS3 - Managerにアップロードしておくと便利です。

補足事項

(2) ユーザー共通プロファイルに保存できる設定一覧

ユーザー共通プロファイルに保存できる設定,およびダウンロード後に設定が有効になるタイミングを,次の表に示します。

表11‒3 接続先Managerのユーザー共通プロファイルに保存できる設定と,設定が有効になるタイミング

設定場所

保存できる設定

設定が有効になるタイミング

[環境設定]ダイアログボックス

[起動]タブ

起動モードを変更する

次回JP1/AJS3 - View起動時

[メイン]タブ

リストエリアの表示について設定する

  • アイコン表示色,状態/結果のカラーイメージ:即

  • ジョブグループの状態表示:[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)再起動時

リストエリアでジョブネットをダブルクリックしたときに表示するウィンドウを変更する

[ジョブネットエディタ]ウィンドウ起動時の排他編集モードを設定する

[ジョブネットモニタ]ウィンドウ起動時の監視モードを設定する

[エディタ・モニタ]タブ

マップエリアでのユニット名とコメントの表示について設定する

最新情報に更新時

マップエリアでの先行/後続ユニットの強調表示色を設定する

強調表示時,強調表示の解除時,または最新情報に更新時

リストエリアでユニットをダブルクリックしたときの動作を変更する

[ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウ再起動時

[スケジュール]タブ

初回実行時間を設定する

最新情報に更新時または自動更新時

日時エリアの表示時間を設定する

[デイリースケジュール]ウィンドウ再起動時

マンスリーシミュレーションを実行する

最新情報に更新時または自動更新時

ツリーエリアでのユニット名の表示順序を設定する

[デイリースケジュール]ウィンドウまたは[マンスリースケジュール]ウィンドウ再起動時

表示するスケジュール情報がないルートジョブネットを表示しない

[デイリースケジュール]ウィンドウまたは[マンスリースケジュール]ウィンドウ再起動時

プランニンググループを表示しない

[マンスリースケジュール]ウィンドウ再起動時

[全般]タブ

実行状態,実行結果,遅延の表示色を変更する

遅延・異常・警告状態の表示色の優先度を変更する

保留予定があるユニットの表示色を変更する

最新情報に更新時または自動更新時

[機能メニューの設定]ダイアログボックス

表示される機能メニューを変更する

次回JP1/AJS3 - View起動時

[表示色の作成]ダイアログボックス

実行状態,実行結果,遅延の表示色を作成する

[更新間隔の設定]ダイアログボックス

ウィンドウの更新間隔を設定する

[表示項目設定]ダイアログボックス

リストエリアの表示項目を設定する

実行結果リストの表示項目を設定する

[デイリースケジュール]ウィンドウまたは[マンスリースケジュール]ウィンドウ再起動時

検索結果リストエリアの表示項目を設定する

[検索]ウィンドウ再起動時または[検索開始]ボタンクリック時

[表示順序の設定]ダイアログボックス

ツリーエリアとリストエリアに表示するスケジューラーサービスまたはジョブグループの表示順序を変更する

[デフォルト値の設定]ダイアログボックス

ダイアログボックスのデフォルト値を変更する

[詳細定義]ダイアログボックスで特定の定義項目の変更を許可しないようにする

[詳細定義]ダイアログボックス再起動時

使用しないユニットアイコンをアイコンリストに表示しない

[ジョブネットエディタ]ウィンドウ再起動時

[フィルタの設定]ダイアログボックス

ジョブの実行状態を絞り込んで表示する※1

最新情報に更新時または自動更新時

[ツールの設定]ダイアログボックス

ツールを登録・起動する

[JP1/AJS3のコマンドの設定]ダイアログボックス

JP1/AJS3のコマンドを登録する※6

[監視対象選択]ダイアログボックス

監視対象一覧にユニットを追加する※2

[検索]ウィンドウの[保存]ボタン

検索条件を保存する※3

[検索]ウィンドウ再起動時

JP1/AJS3 - View上のユーザー指定オプションファイル(ajs2view_opt.conf

JP1/AJS3 - Managerとの自動再接続を抑止する

JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブを使用する

次回JP1/AJS3 - View起動時

[詳細定義]ダイアログボックスの[実行エージェント]に表示する順序を変更する

[詳細定義]ダイアログボックス再起動時

特定の確認メッセージを非表示にする

未登録のカスタムジョブをジョブネットのアイコンで表示する

アイコンイメージを変更する

次回JP1/AJS3 - View起動時

計画実行登録したルートジョブネットの実行中止の表示形式を変更する

最新情報に更新時

ツリーエリアの表示ユニットをバージョン10以前の表示順序で表示する

対象ウィンドウまたは対象ダイアログボックス再起動時

ログインJP1ユーザー名の表示を抑止する

対象ウィンドウ再起動時

表示項目の[種別]を分類して表示する

最新情報に更新時または[検索開始]ボタンクリック時

確定実行登録時の警告メッセージを設定する

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)を表示したときに,ツリーエリアにジョブグループおよびプランニンググループを表示する

画面の更新後またはリストフィルターの設定後にユニットの選択状態とスクロール位置を維持しない

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ再起動時

[実行登録]・[登録解除]以外の操作メニューをポップアップメニューに表示する

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)再起動時

[追加]・[計画一時変更]を操作メニューに追加する

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)再起動時

監視対象ユニットの最大数を変更する

[ツールの登録]ダイアログボックスの[置換文字列]ドロップダウンにユーザー名を表示する

次回JP1/AJS3 - View起動時

ネストジョブネットのスケジュール設定で[上位のジョブネットに依存する]をチェックした場合に,定義済みのスケジュールルールが削除される前の確認メッセージを表示しない

次回JP1/AJS3 - View起動時

機能メニュー[ジョブネット定義]選択時にリストエリアに実行登録済みジョブネットを表示しない

次回JP1/AJS3 - View起動時

ツリーエリアとリストエリアに表示するスケジューラーサービスまたはジョブグループの表示順序を変更する

最新情報に更新時

[ジョブネットエディタ]ウィンドウを表示したときに,ツリーエリアにネストジョブネットおよびネストリモートジョブネットを表示する

上位階層への移動時に移動前のネストジョブネットを選択状態にする

[ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウ再起動時

選択状態を示す色を変更する

[ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウ再起動時

強調表示で基準ユニットおよび先行/後続ユニット以外の表示色の淡さを変更する

[ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウ再起動時

実行ユニットだけ表示させるときの実行ユニット以外の表示色の淡さを変更する

[ジョブネットモニタ]ウィンドウ再起動時

アイコンのツールチップを表示しない

[ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウ再起動時

ジョブネット名を完全名で表示する

ツリー階層を選択,排他編集に切り替え時

[ジョブネットエディタ]ウィンドウで排他編集できないようにする

排他編集に切り替え時

関連線を削除するときに確認メッセージを表示する

[ジョブネットエディタ]ウィンドウ再起動時

[ジョブネットエディタ]ウィンドウの複数起動を許可する

[ジョブネットエディタ]ウィンドウの[貼り付け(関連線あり)]と[貼り付け(関連線なし)]をバージョン10-50以前のメニュー表示と動作に戻す

次回JP1/AJS3 - View起動時

カレンダーの日付の背景色を変更する

[月間カレンダー編集]ウィンドウあるいは[年間カレンダー編集]ウィンドウ再起動時,または前年/翌年ボタンあるいは前月/翌月ボタンクリック時

最初に表示するカレンダーの形式を指定する

[月間カレンダー編集]ウィンドウあるいは[年間カレンダー編集]ウィンドウ再起動時

[ジョブネットモニタ]ウィンドウを表示したときに,ツリーエリアにネストジョブネットおよびネストリモートジョブネットを表示する

[モニタ詳細]ダイアログボックスから[詳細定義]ダイアログボックスを表示したときにジョブの定義内容を変更できなくする

[定義編集]ボタンクリック時

[実行結果詳細]ダイアログボックスを自動更新する

[ジョブネットモニタ]ウィンドウ再起動時

[実行結果詳細]ダイアログボックスを小さく表示する

[実行結果詳細]ダイアログボックス再起動時

JP1/IM - ViewからJP1/AJS3 - Viewを起動したときにルートジョブネットの直下のユニットを表示する

[ジョブネットモニタ]ウィンドウ再起動時

[ジョブネットモニタ]ウィンドウの複数起動を抑止する

日時エリアおよびスケジュールエリアの背景色を変更する

[デイリースケジュール]ウィンドウ再起動時

日付エリアおよびスケジュールエリアの背景色を変更する

[マンスリースケジュール]ウィンドウ再起動時

日付エリアおよびスケジュールエリアの文字色を変更する

[マンスリースケジュール]ウィンドウ再起動時

未登録ユニットの実行予定を実行結果リストに表示する

次回JP1/AJS3 - View起動時

日付エリアおよびスケジュールエリアの当日の表示位置を変更する

[マンスリースケジュール]ウィンドウ再起動時

検索結果リストエリアに表示されるユニットの最大表示数を変更する

[検索]ウィンドウ再起動時,または[検索開始]ボタンクリック時

検索条件設定エリアの[検索開始],[検索中止],[クリア]ボタンの配置を変更する

[検索]ウィンドウ再起動時

[マンスリースケジュール]ウィンドウ

未登録の実行スケジュールを表示する※4,※5

[マンスリースケジュール]ウィンドウ再起動時

(凡例)

即:メッセージKAVV375-Iの出力ダイアログボックスで,[OK]ボタンをクリック時

注※1

ジョブの状態を絞り込んで表示する手順の説明は,「10.1.2 [フィルタの設定]ダイアログボックスを使って実行状態を絞り込む」を参照してください。

注※2

監視対象一覧にユニットを追加する手順の説明は,「8.3 進行状況を監視する」を参照してください。

注※3

検索条件を保存する手順の説明は,「10.2 ユニットを検索して表示する」を参照してください。

注※4

未登録ユニットを表示する手順の説明は,「6.4 定義したスケジュールの確認」を参照してください。

注※5

未登録ユニットの実行スケジュールを表示するように設定している場合,未登録ユニットの実行スケジュールを算出する分,[マンスリースケジュール]ウィンドウの起動に時間が掛かります。

そのため,ジョブネットのスケジュールを定義する担当者とジョブネットの状態を監視する担当者が異なる場合,未登録ユニットの実行スケジュールを表示しない設定でユーザー共通プロファイルをアップロードする運用を推奨します。

注※6

[JP1/AJS3のコマンドの設定]ダイアログボックスで登録したコマンドの設定情報を,ユーザー共通プロファイルに保存できます。[JP1/AJS3のコマンドの設定]ダイアログボックスでコマンドを登録する手順の説明は,「10.4.1 JP1/AJS3のコマンドを登録する」を参照してください。

(3) ユーザー共通プロファイルのアップロードとダウンロード

ユーザー共通プロファイルをJP1/AJS3 - Managerにアップロードしたり,JP1/AJS3 - Managerからダウンロードしたりする方法を,次に示します。

ユーザー共通プロファイルをJP1/AJS3 - Managerにアップロードする方法

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウで,[オプション]−[ユーザー共通プロファイル]−[アップロード]をクリックする。

補足事項
  • アップロード時,デフォルト値から変更されていない設定はデフォルト値をアップロードしたものとして扱います。

  • [ジョブネットモニタ]ウィンドウの[更新間隔の設定]をアップロードする場合は,[ジョブネットモニタ]ウィンドウを閉じたあとにアップロードする必要があります。

  • [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)のリストエリアと[デイリースケジュール]ウィンドウ,[マンスリースケジュール]ウィンドウの実行結果リストの画面サイズをアップロードする場合は,各ウィンドウを閉じたあとにアップロードしてください。

  • アップロードは,どのJP1ユーザーからも操作できます。JP1ユーザー単位でアップロードを制限したい場合は,特定のJP1ユーザーに対してアップロードの操作メニューを不活性表示するようにカスタマイズしてください。カスタマイズの方法に関しては,「11.3.9 特定のメニューを不活性にする」を参照してください。

ユーザー共通プロファイルをJP1/AJS3 - Managerからダウンロードする方法

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウで,[オプション]−[ユーザー共通プロファイル]−[ダウンロード]をクリックする。

補足事項
  • ダウンロードしたJP1ユーザーがJP1/AJS3 - Viewホストにajs2view_opt.confを作成していなかった場合,ajs2view_opt.conf.modelを基にしてajs2view_opt.confを作成します。

  • ダウンロードした設定値が有効になるタイミングは,設定ごとに異なります。ダウンロードした設定情報を有効にしたい場合,JP1/AJS3 - Viewを再起動してください。

注意事項

言語設定の異なる複数のJP1/AJS3 - Viewから同一のJP1/AJS3 - Managerへ,ユーザー共通プロファイルをアップロードおよびダウンロードしないでください。