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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング


2.6.5 ジョブネットコネクタのトラブルへの対処

ジョブネットコネクタに関するトラブルの対処方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) ジョブネットコネクタが終了しない

ジョブネットモニタなどで接続先のジョブネットの実行状況を確認してください。接続先のジョブネットが正常終了,異常検出終了,または警告検出終了になっている場合は,障害が発生しているおそれがあります。それ以外の場合,ジョブネットコネクタは接続先のジョブネットが終了するのを待つため,正常な状態です。

接続先のジョブネットの終了を待たないで実行を進めたい場合は,ジョブネットコネクタの状態を正常終了に変更してください。この場合,ジョブネットコネクタと接続先のジョブネットの状態が一致しなくなるため注意してください。

また,接続先のジョブネットが終了している場合は,統合トレースログ,およびWindowsイベントログまたはsyslogに出力されているメッセージに従って,障害の要因を取り除いてください。次に,接続先のジョブネットを再実行してください。接続先のジョブネットを再実行することによって,再びジョブネットコネクタとの世代の接続が行われ,ジョブネットコネクタが正常に動作するようになります。世代の接続については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 2.2.4(2) ジョブネットコネクタと接続先のジョブネットの接続ルール」を参照してください。

接続先のジョブネットを再実行しないでジョブネットコネクタの実行を進めたい場合は,ジョブネットコネクタの状態を正常終了に変更してください。この場合,ジョブネットコネクタと接続先のジョブネットの状態が一致しなくなるため注意してください。

(2) 開始予定時刻を過ぎても接続先のジョブネットが開始しない

ジョブネットモニタなどで,ジョブネットコネクタが含まれるジョブネットの実行状況を確認してください。実行順序制御方式を「同期」としていて,ジョブネットコネクタが待ち状態の場合は正常ですが,実行中の状態の場合は障害が発生しているおそれがあります。

実行順序制御方式を「同期」としているが,ジョブネットコネクタの開始を待たないで接続先のジョブネットを実行開始する場合,実行順序制御方式を「非同期」に一時変更してください。