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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング


2.6.6 待ち合わせ条件付きユニットのトラブルへの対処

待ち合わせ条件付きユニットに関するトラブルの対処方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 待ち合わせ条件付きユニットが「先行終了待ち」,「開始時刻待ち」,または「未計画」状態のままで実行を開始しない

[待ち合わせ条件の状態一覧]ウィンドウで,待ち合わせ対象ユニットの実行状態を確認してください。待ち合わせ対象ユニットの状態に従って,次のように対処してください。

待ち合わせ対象ユニットが実行中の場合

待ち合わせ条件付きユニットが待ち合わせ対象ユニットの実行終了を待ち合わせている状態です。待ち合わせ対象ユニットが実行終了するまで待ってください。

待ち合わせ対象ユニットが異常終了している場合

待ち合わせ対象ユニットに障害が発生しているおそれがあります。統合トレースログ,およびWindowsイベントログあるいはsyslogに出力されているメッセージに従って,障害の要因を取り除いてください。障害の原因を取り除いたあと,待ち合わせ対象ユニットを再実行するか,待ち合わせ対象ユニットの状態を「正常終了」状態に変更してください。

待ち合わせ対象ユニットが未登録の場合

待ち合わせ対象ユニットを実行登録してください。

待ち合わせ対象ユニットがサスペンド中の場合

待ち合わせ対象ユニットのサスペンドを解除してください。

待ち合わせ対象ユニットに実行予定世代がない場合

待ち合わせ条件で,待ち合わせる世代がない場合の設定を「実行を開始しない」にしていると,待ち合わせ条件付きユニットは待ち合わせ対象ユニットに実行予定世代が生成されて実行終了するまで待ち続けます。待ち合わせ条件付きユニットを実行したい場合は,待ち合わせ対象ユニットに実行予定を作成してください。

待ち合わせ対象ユニットの実行終了を待たないで待ち合わせ条件付きユニットを実行したい場合は,待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせを一時的に無効にしてください。待ち合わせ条件の一時変更については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.5.15 ジョブネットやジョブの待ち合わせ条件の設定を一時変更する」を参照してください。

注意事項

待ち合わせ条件付きユニットが「未計画」状態で待ち合わせの成立を待つのは,環境設定パラメーターPREWAITNOSCHUNITSで「yes」を指定している場合だけです。環境設定パラメーターPREWAITNOSCHUNITSについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.4.2(122) PREWAITNOSCHUNITS」を参照してください。

(2) 待ち合わせ条件付きユニットが実行を開始しないで異常終了する

[待ち合わせ条件の状態一覧]ウィンドウで,待ち合わせ条件付きユニットおよび待ち合わせ対象ユニットを確認してください。

待ち合わせ対象ユニットが実行終了しているのに待ち合わせ条件付きユニットが異常終了する場合は,待ち合わせ対象ユニットが定義不正であるおそれがあります。待ち合わせ対象ユニットの定義不正については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 2.2.5(8) 待ち合わせ対象ユニットの確認方法」を参照してください。

待ち合わせ対象ユニットが定義不正である場合は,次の手順に従って対処してください。

  1. 待ち合わせ対象ユニットの定義不正を修正する。

  2. 待ち合わせ対象ユニットを再実行する。

  3. 待ち合わせ対象ユニットが「実行中」状態の間に,待ち合わせ条件付きユニットを再実行する。

待ち合わせ条件付きユニットだけを再実行したい場合は,待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせを一時的に無効にしたあとで,待ち合わせ条件付きユニットを再実行してください。待ち合わせ条件の一時変更については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.5.15 ジョブネットやジョブの待ち合わせ条件の設定を一時変更する」を参照してください。