2.6.4 イベントジョブのトラブルへの対処
イベントジョブ固有のトラブルの対処方法を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) JP1イベント受信監視時にホスト名を正しく指定しているのに条件が満了しない
JP1イベント中のホスト名には,イベントサーバ名が設定されています。
そのイベントサーバ名がイベントサービスの定義と同じ名称であることを確認してください。JP1イベント中のホスト名は,大文字・小文字が区別されるため注意してください。
(2) イベント受信ジョブ使用時に,予定していないイベントが条件一致となった
「JP1イベント受信監視ジョブ」「ログファイル監視ジョブ」「Windowsイベントログ監視ジョブ」の定義時には,次に示す項目に文字列を指定しています。
- JP1イベント受信監視ジョブ
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イベント発行元ユーザー名
イベント発行元グループ名
イベント発行元ホスト名
メッセージ
イベント詳細情報
任意の拡張属性
- ログファイル監視ジョブ
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トラップデータ
ログ情報以外のデータ
- Windowsイベントログ監視ジョブ
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説明
上記の項目に指定された文字列は,部分一致で条件一致となります。指定した項目が部分一致していないかどうかを確認してください。
完全一致させたい場合は,正規表現で指定してください。例えば,「イベント発行元ホスト名」として「spring」を完全一致で条件一致としたい場合は,Windowsの場合は「^spring$」と指定します。
Windowsの正規表現については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。UNIXの正規表現については,UNIXのドキュメントを参照してください。
(3) イベントジョブを実行すると起動失敗となる
(4) イベントジョブ使用時に警告メッセージが表示される
次の要因が考えられます。
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イベント・アクション制御では,通信に関するデータ到達を確認しています。このため,JP1/AJS3の起動や停止の際,「ソケットのデータ到達確認に失敗しました」および「ソケットのデータ到達確認がタイムオーバーしました」という内容の次のメッセージが出力されることがあります。動作に影響はないため,運用を続行してください。
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KAVT0268-W
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KAVT0612-W
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KAVT0613-W
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JP1/AJS3 - Managerのイベント・アクション制御では,JP1/AJS3サービス停止中も,実行登録されたイベントジョブで検知したイベントデータを保持します。しかし,保持するイベントデータが一定の件数を超過した場合,検知したイベントデータ情報を破棄します。その際,イベントデータを破棄した旨の次のメッセージが出力されます。
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KAVT0980-W
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KAVT0981-W
メッセージKAVT0980-WおよびメッセージKAVT0981-Wの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ 4. KAVTで始まるメッセージ(イベント・アクション制御に関するメッセージ)」を参照してください。
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