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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


6.2.2 転送元ファイルの検索パスを定義する

転送元ファイルの検索パスを定義すると,相対パス指定でもパス解決ができます。

検索パスの定義方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。

    • JP1/AJS3サービス

    • JP1/AJS3 Queueless File Transferサービス

    注※

    キューレスジョブを使用している場合だけ停止する必要があります。

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名1"=定義内容1 ["環境設定パラメーター名2"=定義内容2]
  3. 手順1で停止したサービスを再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6‒13 転送元ファイルの検索パスの環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQCLIENT\PathEnv]

"All Users"=

転送元ファイルの検索パス

"JP1ユーザー名"=

転送元ファイルの検索パス

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。

(3) 定義例

条件

ジョブを実行するJP1ユーザーの名称:user1

user1専用の検索パス:\home\user1\trans1\home\user1\trans2

JP1ユーザー共通の検索パス:\tmp\usr\tmp

転送元ファイル名:\home\user1\trans1\TransFile1

定義例
  • ジョブ中の転送元ファイルの定義

    転送元ファイル名=TransFile1

  • サブミット要求元での検索パスの設定

    jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\SCHEDULER\スケジューラーサービス名\QUEUE\CLIENT\PathEnv]

    "user1"="\home\user1\trans1::\home\user1\trans2"

    "All Users"="\tmp::\usr\tmp"

    {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

この設定によって,サブミット要求元ホストでは,転送元ファイルとして「\home\user1\trans1\TransFile1」が設定されます。