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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


6.2.1 ジョブ実行時のワークパスを変数として定義する

PCジョブ,UNIXジョブ,HTTP接続ジョブ,およびQUEUEジョブのジョブの詳細定義では次の項目のワークパスを変数で定義できます。この変数はエージェントホストごとに異なる値を定義できるため,エージェントホストごとに異なるワークパスでジョブが実行できます。

表6‒11 ジョブ定義で変数を指定できる項目一覧

ジョブ定義時の指定項目

使用可否

コマンド文(UNIX限定)

実行ファイル名(Windows限定)

スクリプトファイル名(UNIX限定)

パラメーター

環境変数

×

環境変数ファイル名

×

ワークパス

×

標準入力ファイル名

標準出力ファイル名

標準エラー出力ファイル名

転送元ファイル名

×

転送先ファイル名

×

(凡例)

○:指定できる。

×:指定できない。

注※

スクリプトファイルの中身は対象外です。

ジョブ実行時のワークパスを変数として定義する手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。

    • JP1/AJS3サービス

    • JP1/AJS3 Queueless Agentサービス

    注※

    キューレスジョブを使用している場合だけ停止する必要があります。

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
  3. 手順1で停止したサービスを再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6‒12 ジョブ実行時のワークパス変数環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Variable]

"変数名"=

変数名に対応したワークパス

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.5.2(72) 変数名」を参照してください。

(3) 定義例

例えば,「prog1.exe」という名称のジョブプログラムのインストール先フォルダがホストごとに異なっていて,Agent1ホストでは「c:\pp1\bin」に,Agent2ホストでは「d:\pp1\bin」に,それぞれインストールされているとします。この場合,次のように設定します。

この設定によって,Agent1ホストでは「c:\pp1\bin\prog1.exe」が実行され,Agent2ホストでは「d:\pp1\bin\prog1.exe」が実行されます。

(4) 注意事項

JP1」から始まる文字列はシステムで使用するため,指定しないでください。