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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


6.2.3 エージェント自動定義機能で作成される実行エージェントまたはエージェントの属性値をカスタマイズする設定

エージェント自動定義機能で作成される実行エージェントまたはエージェントの属性値を,あらかじめ共通定義情報でカスタマイズできます。

定義キーによって,有効になる対象およびジョブ種別が異なります。

表6‒14 指定が有効になる対象および有効になるジョブ種別

項番

定義キー

有効になる対象

有効になるジョブ種別

1

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\QUEUE\MANAGER\Agent]※1

すべての実行エージェント

  • PCジョブ

  • UNIXジョブ

  • フレキシブルジョブ※2

  • HTTP接続ジョブ

  • アクションジョブ

2

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名\QUEUE\MANAGER\Agent]※1

定義キーで指定したスケジューラーサービスの実行エージェント

  • PCジョブ

  • UNIXジョブ

  • フレキシブルジョブ※2

  • HTTP接続ジョブ

  • アクションジョブ

3

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQMANAGER\Agent]※1

すべてのエージェントおよびデフォルトキュー

  • サブミットジョブ

注※1

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

注※2

フレキシブルジョブの場合,実行エージェントを中継エージェントに読み替えてください。

エージェント自動定義機能で作成される実行エージェントまたはエージェントの属性値を,あらかじめ共通定義情報でカスタマイズするには,jajs_configコマンドを実行します。

エージェント自動定義機能で作成される実行エージェントまたはエージェントの属性値を,あらかじめ共通定義情報でカスタマイズする手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。

    • JP1/AJS3サービス

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名1"=定義内容1 
    ["環境設定パラメーター名2"=定義内容2] 
    ["環境設定パラメーター名3"=定義内容3] 
    ["環境設定パラメーター名4"=定義内容4]
  3. JP1/AJS3を再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6‒15 エージェント自動定義時の属性値カスタマイズ環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

対象マネージャー

定義内容

  • スケジューラーサービス(共通)の場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\QUEUE\MANAGER\Agent]

  • スケジューラーサービス(個別)の場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名\QUEUE\MANAGER\Agent]

  • サブミットジョブの場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQMANAGER\Agent]

"AutoCreateExecJobs"=

C,S

エージェント自動定義時のジョブの実行多重度

"AutoCreateMaxJobs"=

C

エージェント自動定義時のジョブ数の最大値

"AutoCreateWarnJobs"=

C

エージェント自動定義時のジョブ数の警告値

"AutoCreatePriority"=

C

エージェント自動定義時のエージェント優先順位

(凡例)

C:サブミットジョブ用ジョブ実行制御マネージャー

S:スケジューラーサービス用ジョブ実行制御マネージャー

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。

(3) 注意事項

エージェント自動定義機能と実行エージェント制限の両方を使用する場合,ジョブ実行時に自動定義される実行エージェントは,ジョブを実行する前に実行エージェントプロファイルに設定しておく必要があります。実行エージェントプロファイルに設定していないとき,ジョブは「起動失敗」状態になります。また,実行エージェントの追加はされません。